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『稲盛和夫一日一言』11/18(金)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 11/18(金)は、「人生の大則(たいそく)」です。

ポイント:素晴らしい人生を送るためには、常に心を整え、心を高める努力を倦(う)まず弛(たゆ)まず重ねていくことが大切。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)で、生きていくうえで感謝の心を持つことの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 お互いに信じ合える仲間となって仕事を進めていくためには、常に周囲への感謝の気持ちを忘れないことが大切ですが、これは人生を生きていくうえでも非常に大切なことです。

 では「感謝をする」とはどういうことなのでしょうか。
 まず、自分自身が他の人に対して謙(へりくだ)らなければ、感謝の気持ちは生まれてきません。厳しい環境の中でもこうして仕事ができるのは、仲間や家族の協力があってのことだし、お客様から注文がいだだけるからだということなどを含めて、それらのすべてのことに対して「周りの人のおかげで今日の自分がある」という気持ちになれれば、自然と感謝の気持ちが生まれてきます。

 逆に、不平不満、愚痴というものは、必ず人生を暗くし、不幸にします。そうした感情の対極にあるのが感謝です。
 感謝の気持ちを持つことで、自分の心が美しくなっていき、運命そのものが明るく開けていきます。感謝をする心が幸運を呼び込み、素晴らしい人生へと導いてくれるのです。
(要約)
 
 「大則」とは、根本となる大原則、といった意味です。
 今日の一言では、素晴らしい人生を送るための生き方や立派な業績をあげるための「大則」として、謙虚さを忘れることなく、足るを知り、すべてのことに感謝し続けること、また不運に遭遇してしても、それを素直にありのままに受け入れ、前向きな生き方を続けること、の二つが挙げられています。

 もちろん、素晴らしい人生を歩んでいくための努力は不可欠ですが、そのうえで、自分の人生、自分の未来はきっと素晴らしい幸運に恵まれているはずだ、と信じることもまた必要です。

 どんな逆境にあっても常に感謝の気持ちを忘れず、自分の未来に希望を抱いて、明るく積極的に行動していくことが、人生をより良くするための第一条件です。暗く拗(す)ねた心でおくる人生は決していいものにはなりません。世の中の現象は、すべて自分の心が招くものと考え、自分の周囲で起こるさまざまな現象を、できるだけ善意に受け取り、明るい気持ちで毎日を過ごしていければと思っています。


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