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『稲盛和夫一日一言』5/23(火)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 5/23(火)は、「無限の可能性を信じる」です。

ポイント:難しい課題を前にしたら、まずは自分の無限の可能性を信じること。次に、そのために必要な能力をいかに伸ばしていくかを具体的に考え尽くす。それこそが、明るい未来へと続く扉を開けることになる。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、「人間の無限の能力を信じる」ということについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 「人間は誰でも無限の能力を持っている」
 これは、「能力は磨けば進歩する」と言い換えてみると分かりやすいでしょう。しかし多くの人は、自分がそれほど優れた能力を持った人間だとは思っていないはずです。それでも、私は「自分には無限の能力があるのだと信じなさい」と言いたいのです。

 「能力は無限」と言われてそんなバカなと思っている人には、「能力は進歩する」と言い換えて説明してみましょう。
 「能力」とは、単に頭の良し悪しだけではなく、身体的な能力などもすべて含めたものです。例えば、毎日運動していれば次第に身体は丈夫になっていきますし、勉強を続けていれば学力もどんどん向上していきます。

 能力は進歩するものであって、進歩しないのは磨かないからです。そうであるならば、今からでも能力を磨く努力をすればいい。
 新しいことを成し遂げるには、能力を磨いて向上させ、進歩させていくための地味な努力を積み重ねていくということが大事なのです。

 同時に、「常に創造的な仕事をする」ということも必要です。今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に創意工夫を重ねていく。
 それには、意欲を持って生きるという姿勢が大切です。うまくいかないかもしれない、などと悲観的なことばかり考えるのではなく、自分から進んで明るく物事を考えていく。常に好奇心を持って新しいことを考え、それを楽しみながら実行していくことです。
 そうしたことも、「人間の無限の可能性を追求する」ということの一面ではないでしょうか。
(要約)

 今日の一言には「絶対にできないと言ってはなりません。難しい課題を前にしたら、まずは自分の無限の可能性を信じること」とあります。

 ここでは「自分には無限の能力があるのだと信じなさい」と言われていますが、「自分」のところを「チーム」や「組織」としても当てはまるものです。

 京セラ在籍40年の間、私もさまざまな組織やプロジェクトに所属し、チームを組んで仕事をしてきましたが、新しい組織変更が行われるたびに繰り返し言われてきたのが、「自分たちに与えられた環境の中だけに留まっていたのでは、目標の達成はおぼつかない。達成を目指す過程で、もし自分たちに不足している能力が見つかり、それがすぐに自分たちのものにできないものならば、必要な能力を持った専門家を探してきてチームに引っ張り込んで一緒になって動けばいい。それもリーダーが担うべき重要な仕事のひとつだ」ということでした。

 それは能力・人材不足だけにとどまらず、資金がない、場所が足らない、設備や環境が整っていない、社内の理解が得られない、市場における認知が進まない等々、プロジェクト達成に必要なあらゆるものがその対象でした。

 自分自身はもちろん、オリジナルメンバーのボトムアップが要求されているのは当然ですが、「かならずできると信じ、次に目標達成のために必要となるあらゆる能力を具体的にどうやって獲得していくのかを考え尽くすということが求められました。

 課題に直面したら、まずは「努力をすれば必ず道はひらける」と信じることから始めてみませんか!


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