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『稲盛和夫一日一言』12/12(月)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 12/12(月)は、「高邁(こうまい)な志を抱く」です。

ポイント:何かを成そうとすれば、大きなエネルギーが必要になる。だからこそ、誰から見ても、どこから眺めても立派だと言えるような高邁な志、目的意識がなければ、自分の持てる力のすべてを出し切ることも、周囲の協力を得ることも、また成功を持続することもできない。

 1989年発刊の『心を高める、経営を伸ばす ー素晴らしい人生をおくるためにー 』(稲盛和夫著 PHP研究所)の「未来を開く」の項で、何かを成そうとする際に大切なものとして、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 明治維新のように、大きな変動が予想される時代には、それにふさわしい若い力が、勇気と自信を持って台頭してこなければ将来はありません。しかし、ただ若いだけで、その特典が自動的に与えられるわけではありません。
 企業においては、自ら積極的に意見を述べ、次から次へと上司に提案していくような、自分がこの企業、この職場を改革するんだという意気に燃えた人がそうであろうと思います。

 そして何より大切なのが、強烈な意志を持っていることです。自ら体を張って、命を捨ててかかるくらいの気構えがなければ、決して人を動かせるはずもなく、改革らしい改革もできるわけがありません。(一部要約)

 また、2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)では、きれいな心で願望を描くことの大切さについて、次のように述べられています。

 きれいな心で描く願望でなければ、素晴らしい成功は望めません。強い願望であっても、それが私利私欲に端を発したものであるならば、一時的には成功をもたらすかもしれませんが、その成功は長続きしません。
 世の道理に反した動機に基づく願望は、強ければ強いほど社会との摩擦を生み、結果的には大きな失敗につながっていくのです。
 成功を持続させるには、描く願望や情熱がきれいなものでなければなりません。純粋な願望を持って、ひたすら努力を続けることによって、その願望は必ず実現できるのです。
(一部要約)

 つまり、何かを成そうとすれば、「ピュアで強烈な願望を抱き続ける」ことが必要だということです。

 今日の一言では、そのことを「高邁な志を抱く」という言葉で表現されています。「高邁」とは、「志などが高く、衆に抜きん出ていることやそのさま」を意味する言葉で、「高邁な精神」「高邁な理想に燃える」などといった使われ方があります。

 自分が能動的に動いて現状を大きく変えようとすれば、そこには大きなエネルギーが必要となります。また、その影響が及ぶであろう周囲の人々、組織などからの協力、支援も不可欠です。
 そうしたとき、目指すべき対象が、どんなにうがった見方をしても、また他の誰から見ても、「それは素晴らしい」「立派なことだ」と思ってもらえるようなものであれば、自分のすべてを賭けて全力で立ち向かうことができるでしょうし、周囲からのサポートも次第に増えてくるはずです。

 「やましいことはないか?」「自分の損得勘定を優先してはいないか?」そうした自問自答を繰り返したうえで、それでも「自分は間違っていない」と確信できたなら、勇気を持って第一歩を踏み出してみる。
 挑戦は若者だけの特権ではないはずです。頑張れ!シニア(も)!!


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