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『稲盛和夫一日一言』9/19(月)

こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 9/19(月)は、「人間性のよい人を雇う」です。

ポイント:優秀な人材が欲しいと思っても、能力だけで採用してはならない。人間性が伴っているかどうかで判断する。

稲盛名誉会長は、人生方程式「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」について、次のように解説されています。

人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まります。このうち能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス100点からプラス100点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです。

また2004年発刊の『生き方』(サンマーク出版)では、リーダーに求められる資質として、次のように述べられています。

ここでいう考え方とは、生きる姿勢、つまり哲学や思想、倫理観などのことであり、それらをすべて包含した「人格」のことでもあります。謙虚という徳もその一つに数えられるでしょう。その人格がゆがんでいたり、邪(よこしま)なものであれば、いくら能力や熱意に恵まれようが、 ーいや恵まれていればいるほどー もたらされる結果の「負」の値は大きくなってしまうのです。

今日の一日一言のタイトルは「人間性のよい人を雇う」という経営者心得のような言葉になっていますが、新しく人材を採用する場合であれ、またリーダーを選ぼうとする場合であれ、最も重視されるべきはその人の「人格」、「人間性」であるということです。それぞれに序列をつけるならば、考え方>熱意>能力であって、言い換えれば、人格>勇気>才覚ということもできるでしょう。

私の信条は『謙虚にして驕らず、さらに努力を』です。そこには、たとえ平凡な能力しかない自分であっても、考え方を間違わずに(=プラスにして)人並以上の努力を続けていけば、少なくとも世の中にとってプラスの結果を残すことができるはずだ、との思いがあります。

「いかにも才覚のない人間が言いそうなことだな」とバッサリと切り捨てる方もおられるでしょうが、「雑草という名の草はない」という言葉もあります。今を生きる一人の人間として、今後とも真っ当な生き方を実践していければと思っています。


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