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『稲盛和夫一日一言』10/10(月)

こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 10/10(月)は、「経営者の器」です。

ポイント:経営者が自分の器を大きくすることができなければ、経営の舵取りがうまくいかなくなり、会社もつぶしてしまうことになる。

2013年発刊の『稲盛和夫 経営問答集 経営を伸ばす 第一巻 事業展開編』(稲盛和夫著 盛和塾事務局発行)で、塾生からの「経営者としてリーダーシップを高め、心を高めていくためには、一日一日をどのような考え方、心構えで生きたらよいのでしょうか?」という質問に対して、稲盛塾長は次のように回答されています。

今まで時流に乗って一生懸命頑張ってきただけで、リーダーとしていかにあるべきか、また経営をするのに経営哲学が必要だということなど考えたことがなかったとしても、それはそれでいいのです。今あなたはそのことに気付かれ、すでに自ら勉強を始められている。まさに人生においては学ぶことが大事であって、このまま学び続けていかれれば必ずやリーダーシップも経営哲学も自分のものにされ、従業員に展開されるようになるはずです。

例えば、たくさん本を読んで、たくさん知識を持っておられても、それを何にも使わない人がいます。そういう人は、たくさん立派なことを仰るけれども、身に付いていないので行動が伴いません。ですから、今勉強し始められたことを繰り返し飽くことなく学び続け、「哲学や思想を血肉化して体で覚える」というところまでいってください。借り物だったら単なる物まねにすぎませんが、血肉化できていれば自分のものとして話し行動することができるはずです。大事なのは「謙虚にして驕らず、さらに努力を」という姿勢を失わずに学び続けることです。(一部要約)

潰れる会社に多い共通点として、赤字経営の容認、脆弱な組織力、経営改善の放棄、どんぶり経営などが挙げられます。それらを解決していくためには、社長のもと、一致団結した組織力を発揮して会社の強みをさらに伸ばす、また欠点を解消するための経営改善やその効果を定量的に把握するための緻密な計数管理システムの構築といったものが不可欠です。

しかしながら、経営者がまずやるべきことは、自分たちが目指すところにいくための哲学、考え方を持つことです。どこに行きたいのかを明確にし、その行きたいところに合うような哲学、考え方を確立するために学び続ける。人生もまたしかり、いくつになっても謙虚に学び続ける姿勢だけは持ち続けていたいものです。


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