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【i-plug社長対談】人事がオファーを出したくなる学生の「決断力」とは?

就職活動を進めていくと、企業からオファーをもらう学生さんも多いのではないでしょうか。

今回は、5年連続、逆求人サービス学生利用率No1のOfferBoxを運営する、株式会社i-plugの代表取締役CEO中野氏と新卒採用責任者の渋木との対談インタビューをお届けします!

「オファー型サービスって本当に使うべきだろうか」「社長が考える良い人材とはどんな人だろうか」「人事はどんなところを見ているのだろうか」

こういったことを考えている方は是非ご覧ください!

記事作成者:Regrit Partners採用チーム


OfferBoxがつないだ共通点

まずは2人の自己紹介

渋木:
本日はよろしくお願いします。Regrit Partners新卒採用責任者の渋木と申します。本日は貴重なお時間をありがとうございます。まずは中野さんの自己紹介をお願いします。

中野:
こちらこそ、本日はよろしくお願いします。OfferBoxを運営している株式会社i-plug代表の中野です。

中野 智哉
株式会社i-plug 代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
2012年4月18日にグロービス大学院で出会った仲間とともに株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。
「つながりで世界をワクワクさせる」というミッションを掲げ、企業から学生に直接オファーを送ることができる新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を展開している。

渋木 大知
株式会社Regrit Partners 新卒採用責任者

2020年明治大学経営学部経営学科を成績優秀者として卒業。
新卒でフィンテックベンチャー企業に入社しデジタルマーケティングに従事するも、入社後半年で退職。
2021年Regrit Partnersにジョインしコンサルタントとして大手化学メーカーのDX推進プロジェクトに参画。
優秀な学生さんと企業のミスマッチをなくしたいという想いから、新卒採用チームを立上げて、年間1,000名近くの学生さんと対峙。
「個の能力を徹底的に磨け」というメッセージを掲げ、マーケットNo1の採用活動を作るために邁進中。

中野社長の経歴とOfferBox設立の経緯

渋木:
実は今日まで中野さんの記事を何本か読ませていただいたのですが、紆余曲折あった若手時代を経てOfferBoxの創業に至ったようですね。

早速、中野さんの学生時代から今に至るまでのご経歴を教えていただいても良いでしょうか?

中野:
学生時代はびっくりするくらい学校に行ってなかったです(笑)。テニスと麻雀に明け暮れて、今ではITの仕事をしていますけど、当時はパソコンの電源入れるボタンも分からなかったんですよ。

私が大学卒業した当時は就職氷河期ど真ん中で、どうにか営業の会社に就職したのですが、そのあとが大変で。

渋木:
というと、、、?

中野:
車にGPSがついていて全ての行動履歴が記録されるようになっていて、給料も、求人広告には月収27万円と書かれていたのですが、実際の給与が12.8万円だったときは驚愕しましたね。当時は「月収」の意味も分かってなかったので。

さすがにブラックだということは分かったので4ヶ月で辞め、その後は10か月間無職でした。貯金もなくなり残高100円になったころ、求人広告の営業として就職し直しました。

渋木:
今の時代では考えられないですね。2回目の営業では全国トップの成績を残されたと伺いました。

中野:
最終的には努力が実って全国トップになれたのですが、最初は散々でした。西日本で500人ほど営業がいたのですが、私が断トツの最下位です。どうにか成績を上げようと必死だったので、毎日始発で会社に行って終電で帰る生活を7年ほどやっていました。

OfferBox設立の経緯

渋木:
テニスで鍛えた体力が発揮されたんですね。その後MBAを取得されてi-plug創業に至るわけですが、主力サービスである「OfferBox」はどのような想いで生まれたのでしょうか?

中野:
私自身が若い時の就職に苦労したので、これからの世代の若者に同じ苦労をさせたくないという想いが原動力でした。

人生で1回の就職活動なのだから、学生さんには企業と密にコミュニケーションを取って相互理解をして欲しいという思いが、サービスの根幹にありますね。

渋木:
OfferBoxには中野さん自身の原体験や学びが詰まっているのですね。実は、私も1社目を決めた理由はOfferBoxのオファーでした。いつ言おうかと迷ってて(笑)。

中野:
そうなんですか!それは嬉しいです。

就活トレンドの変遷と25卒予測

19~25卒にかけての変化

渋木:
私は19卒、1回休学しているので20卒の学年なのですが、当時と比べて今の就職活動はある意味で難易度が上がっている気がしています。

中野さんは最近の就職活動の変化をどう捉えていますか?

中野:
大きなトレンドはコロナによるコミュニケーション方式の変化だと思っています。

22卒〜23卒は企業も学生さんもオンラインに切り替わり、就職活動全体が試行錯誤の年でした。

24卒はコロナ禍の就活2回目ということで、企業がオンラインに慣れてきた年と言えるでしょう。オンライン企業説明会も当たり前になり、学生さんも1日5,6社の話を聞いている状況です。

渋木:
実際に採用活動をしていてもそのトレンドは感じます。ただ、その分情報が多すぎて迷ってしまっている学生さんが多いことも特徴ではないでしょうか。

中野:
そうですね。25卒は対面の接点も増えてくるでしょうから、24卒と比べて時間の使い方に差が出る年になると思っています。インプットが増えることに加えて、どのインプットを選ぶべきかという捨てる力が求められてくるでしょう。

人事が感じる就活とコンサルティングの共通点

渋木:
捨てる力、言い換えると決断力とも言えそうですね。学生さんの日々の生活では、AmazonやYouTubeが自分にベストなコンテンツを勝手に決めてくれるわけなので、意識的にこの決断力を磨いていかないとIT時代を生き抜けないとも感じています。

コンサルティングという仕事も、不確実な状況で意思決定を行うスキルが求められるため、就活時代から決断力を磨けるとスタートダッシュを切りやすいと思います。

自分なりに、こういった業界、企業、職種は面白いという仮説を立てて、明らかにしたい迷いを明確にして、企業説明会やOB訪問でその答え合わせをする。

この「課題設定>仮設立て>検証>課題解決」という思考アプローチは、コンサルティングワークそのものなので、是非覚えてもらいたい方法です。

人事がオファーしたくなる学生の特徴

活躍している若手社員の特徴はスタンス

中野:
たしかに、学生時代から課題解決思考ができたら強いですね。リグリットさんではどういった若手社員が活躍しているんですか?

渋木:
就活時代からスタンスを取っている学生さんは強いと思います。自分が将来どうなりたいのか、どうしたいのかをある程度言語化できている学生さんは、就活の場でも自分の意見を話すことができるので、コンサルタントやビジネスパーソンとしてのポテンシャルを感じますね。

中野:
スタンスは良い言葉ですね。良く就活の軸を持てと言われると思うのですが、私は軸という言葉にずっと違和感がありました。

渋木:
そうなんですか!私は良く軸を聞いていました。どんな違和感をお持ちなんですか?

今の軸より将来の成長を

中野:
軸って今ここに刺さって動かないものですよね。もし軸が3つあったらガチガチに固まって自由に動けないわけですよ。

でも、ほぼ100%の就活生は成長という未来に意識が向いているはずで、軸を持つことと成長していることには矛盾があるんです。 

なので、私は「軸」よりも、将来どんな変化を作りたいのかという、変化への意思を見ています。

会社は人の集まりであり、どれだけ周りの人に影響できたかでその人の評価は決まりますよね。

価値を創る側になる学生さんが考えるべきことは、自分がその環境でどれだけ価値提供できそうかです。

渋木:
おっしゃる通りですね。リグリットの面接では、学生さんの捉える時間軸を聞いています。つまり、将来どういうことをしたくて、その想いが生まれた過去の原体験は何で、将来と過去をつなぐ現在どんな就活をしているかという時間軸の一貫性を聞いています。

これも、つまるところ将来どんな価値提供をしたいのかに通ずると思いました。

入社前より入社後の活躍を目指せ

0.003%の可能性から正解を見つけるな

渋木:
自分のスタンスを取れと言っても、やっぱり学生さんの一番の関心ごとってどの企業が自分に一番向いているかだと思うんです。

中野さんはどういった心構えで就活に臨むと良いと思いますか?

中野:
良くこの話をするのですが、企業数が3万社あって就活生が45万人いるとすると、年間140億通りくらいの組み合わせがあります。140億通りの確率としては0.003%です。0.003%から正解を見つけるのはそもそも無理なんです。

なので、まずは自分にとっての正解を見つけるのは不可能だと思った方が良い。ここがスタート地点だと思います。

そんな中、重要になってくるのが自分がどれだけ変化、成長できそうかという観点で企業選びをするのかです。

そのための選定基準は人によって違っていて、業界や職種やミッション、成長率や社風や社会貢献性など、見るべき観点はきっとネットに載っています。

大事なのは、これらの観点で自分が何を大事にしていて、何を捨てても良いのかを決断することです。

Twitterやクチコミサイト、先輩やOBの話など、今は情報が溢れていますから、正しい情報を集め、仮説を持って意見を検証し、自分なりの正解を創ってほしいと思います。

選ぶ会社を正解にするためにはファクトを取れ

渋木:
お話を伺って、自分の就活時代を思い出しました。私もたくさん悩んでいたので色んな人に相談してましたね。

OB、友人、経営者、漁師、ヨガインストラクター、農家など、ジャンルを問わずに多様な視点で意見をもらっていました。

中野:
でも結局色んな意見を聞いても自分の意見を持ってないと意味ないです。

お腹空いてる時、10人に意見を聞いたらランチが決まるかと言うとそうでもないように、就活で諸先輩の話を聞いても全部良く聞こえますよね。

渋木:
今振り返るとまさに自分がそれでした。

私は就活時代、人に相談しているつもりでも、自分に軸がなかったのであまり意味なかったんですよ。中野さんと同じように、私も1社目を半年ほどで辞めていて、そのことに後悔はないのですが反省はしています。

だからこそ、学生さんは人事に嫌われたくなかったり、本当に言いたいことを言えなかったりすると思うんですが、何でも相談してほしいと思っています。

中野さんがこれからの世代に就活で大変な想いをさせたくないからi-plugを創業されたのと同じように、私もある意味就活が嫌いだったから人事をしています。

社会人になっても頼るスキルは重要ですから、学生のうちから頼り力を磨いてほしいですね。

市場価値をあげるためにも個の能力を徹底的に磨け

中野:
渋木さんも半年で辞めていたんですね!OfferBoxのミッションは3年後の離職をなくすなのに(笑)。まだまだ、OfferBoxを通じてやるべきことがあると感じました。

ただ、そういった経験を基にリグリットさんで良い採用を創ってもらえていたと知れて嬉しいです。

渋木:
そうなんです。隠したい事実だったのですが(笑)。

中野:
失敗も踏まえて成長するのが社会人の面白さですからね。

今は転職が当たり前の時代ですが、就職して市場価値を上げていくのも結局のところ現職で結果を出したかどうかです。

常に正解を探し続けようとすると、いつまで経っても決断できず、気づいたらキャリアの選択肢が狭まっているということも少なくありません。

学生さんは、まずは少しの変化で大丈夫です。ぜひ「個の能力」や「決断力」を磨いて自ら変化を作り続ける人になってほしいです。

渋木:
中野さん、本日はありがとうございました!

中野:
こちらこそ、ありがとうございました。

OfferBox公式アンバサダーのかまいたち

中野社長、この度は貴重なお時間をありがとうございました。

満足いく就職活動をするために、正解を見つけるのではなく決断をすることの重要性が伝わったのではないでしょうか。

今後も学生さんとOfferBoxで出会えることを楽しみにしています!

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