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今年の家族旅行も世界1周でいい?

我が家では毎年正月休みには家族旅行をするのが決まりになっている。我が家と言っても、父と母は福岡の実家に住んでいて、姉は数年前からシンガポール、妹は昨年からイギリス、オレは7年前の2023年からニュージーランドに住んでいて、みんなバラバラだ。たぶん、5年ぐらい前までは同じところに住んでいるのが家族の基本形だったのかもしれないが、最近は日本を離れて自由に住む場所を選ぶのが当たり前になった。オレが子供の頃はまだ生きていた祖父・祖母が「スマホが苦手」と言ってたが、今、父や母の世代(1980年代生まれ)は特に苦手とか言ってる人はいない。ここ数年は両親もようやくVRゴーグルに慣れてきたので、いつでも家族が集まることができるようになった。

今でこそオレたちにとっては当たり前のVRゴーグルだけど、まだオレが日本にいた2023年頃は「こんな重たいもの誰が被るんだ?」って言ってる人が多かったし、オレもみんなに合わせて「そうだよな~」って言ってた気がする。日本にいた頃は、いちいち、周りと違う意見を言うのがめんどくさかったから何となく合わせてたっけ。今では考えられないけど、たった7年前なんだよね(でも、オレが生まれる前とか、iPhoneが初めて登場した時も「こんなの誰が使うんだよ」ってみんなが言ってたらしいw)。

オレは最初からQuestユーザーで、最近、Quest8に買い替えたところ。仕事でもプライベートでも、毎日だいたい10~12時間はゴーグルを付けているので消耗も早い。スマホは最低限の機能だけで十分なので最新機種を追い掛けるのはもう数年してないけど、ゴーグルはやっぱり最新が快適すぎて追い掛けてしまう。ちなみに、両親はAppleのVisionPro派だ。機能を使いこなせてないけど、なぜか日本では年配層にAppleが絶対的人気だ。姉はVIVE、妹はPICOを使ってる。今でこそ普通の家族だけど、オレが日本を出てニュージーランドに移住した後から、急激に流行り始めた感じがする。なんだか不思議だけど、ニュージーランドに来た時、最初にお世話になった家族が、家で普通にVRゴーグルを使ってるのを見て驚いた。「どこでもドア」という日本の会社のサービスを使って、世界中を観光旅行してるんだと聞いて、最初は意味が分からなかったw
そこからオレも使わせてもらって、すぐにメタバースってやつにハマった。メタバースって言うと、当時は3DCGの空間だと思ってたけど、リアルのメタバースはニュージーランドで初体験した。今でこそ、リアルが主流になったけど、最初はホントにビックリしたよな。
同じ頃に、シンガポールやイギリスでも流行ってるよと聞いて、家族でZOOM(懐かしい!)で集まった時には、VRゴーグルの話が盛り上がったのを覚えてる。一番最後に、日本に住む両親がめちゃ高いVisionProを購入して、遂に家族全員がゴーグルを持ったのが4年前か。2026年だな。YOUTUBEで有名だった中田敦彦さんが2025年に普及するって言ってたけど、だいたい当たってたね。

両親がVRゴーグルを使いこなすようになって、誰からってわけじゃなく、家族旅行はVRで一緒に行こうよって話が決まった。最初はオレが「どこでもドア」を教えてあげたんだけど、メタバース自体を使いこなしていたのは姉の方だった。姉はコンサル会社で、いわゆる3DCG系のメタバースっぽい世界観でショッピングモールとか手掛けてたらしい。「ユーザーはほとんどPCだけどね」って言ってた。姉がある日、オレが世界旅行してる話を聞いて、「それ、どこの会社がやってんの?」と聞かれたので、ちょっと調べて「MATRIXって会社で、親会社がメタリアルって言う会社」と教えたら、「それってAIぶち上げてる会社だわ!知ってる!」と言い出して、一気に「どこでもドア」を使い始めたみたい。で、その姉が日本に行った時に、両親に教えてあげて、そのまま「毎年正月は家族で世界旅行」を企画したってわけ。

毎年、持ち回りで世界旅行の内容を誰かが決めるんだけど、来年の正月はオレが担当。「どこでもドア」は無料で使える旅行映像が2000ぐらいあるんだけど、世界旅行をしようと思うと、映像を組み合わせないとならない。これは編集オプションってサービスがあって$300で依頼ができるわけ(依頼するとコミュニティで公開されて、世界の誰かが請け負ってくれる仕組み。これもすごい便利!)。
で、オレはケニア⇒エジプト⇒ドバイ⇒カザフスタン⇒トルコ⇒スペイン⇒フランス⇒ドイツ⇒フィンランド⇒カナダ⇒アメリカ⇒ベリーズ⇒アルゼンチン⇒ニュージーランド⇒台湾⇒日本、っていう世界一周をオーダーした。16ヶ所で合計2時間半で家族5人で世界一周!かかる費用は$300のみ。めちゃくちゃ安いよね!去年は妹のチョイスで世界一周をしたんだけど、妹の好みでアジアばかりだったので、今度はあえて世界をいろいろ回ろうってことにした。

ニュージーランドは、どこでもドアの中でもすごく良いポイントが網羅されていて、オレが実際に一番感動したミルフォードサウンドクルーズの映像もあって、これが最高に感動するやつだから今回の目玉にしてみた。

家族旅行って、昔、日本にいた子供の頃は本当にリアルに行ったこともあったけど、大人になって、生活がバラバラになって、住む場所もバラバラになって、実現不可能だから、VRがあって良かったわ。妹が来年、イギリスで結婚式を挙げるんだけど、「どこでもドア」を使ってライブ配信してくれるので、オレはニュージーランドから出席できるし、両親もイギリスまでは相当大変だからライブ配信でVR参加が良さそうって言ってる。昔みたいな宿泊費・交通費・時間を大量に掛けての結婚式とか、さすがにここ数年、誰もやらなくなったよね。これも一気に変わったわ。

世の中が便利になるのは昔からだけど、VRで変わったのはなんかケタが違うよね。「物理的な移動」って概念が無くなったのはホントに劇的な進化だよね。昔が懐かしいわ。オレの高校時代はまだギリで修学旅行に行ってたけど、最近はVRでほとんどの学校が修学旅行してるらしいしね。そりゃそうだよな。「どこでもドア」でも修学旅行のイベントがしょっちゅう開催されてる(もちろん参加者限定だけど)。

姉は今、シンガポールにいるんだけど、日本の超有名な某旅行会社のシンガポール支社で働いてて、旅行会社では今やVR旅行を案内に使ってない会社は無いんじゃないかって言ってた。オレが日本にいた頃はそんな旅行会社はたぶん無かったけど、ニュージーランドでは10年前からVRを導入してる旅行会社があるらしい。日本はVRの普及が結構遅れ気味だったんだろうね(そんなこと日本にいた頃は全く知らなかったけどw)。
コロナの後、一気にリモートワークが普及してくれたおかげで、地方や海外へ住む場所を変えるって感覚が持てるようになったけど、コロナの直後とか全くそんな感じじゃなかったよね。出社へ戻る流れも一時期あったらしくて、今考えるとホントに恐ろしいわ!w日本で昔、丸の内とかにあったどでかいオフィスとか一斉に無くなったもんね。通勤もそうだけど、環境に悪いことでしか無くて、無駄でしかないことをなんで「当たり前」って言ってたのか意味不明だね。

コロナの頃ってまだ日本に住んでたんだけど、今だったら、コロナになっても何も生活は変わらないんだよね。VRゴーグルとネット環境だけあれば何も変わらない生活が送れる。これってあの頃の異様な様子を思い出すと、すごく進化したってことだよね。コロナの時は全産業が停止するみたいな感じだったもんね。あれは何だったんだろう。

#創作大賞2023
#メタバースやってます
#どこでもドア

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