ショパン:12の練習曲 作品10

In this lesson, we will be playing Chopin's Études Op. 10. These twelve pieces are some of the most popular and well-known works in Chopin's repertoire, and are perfect for learning how to play the Chopin piano solos.

If you're a beginner or intermediate pianist, then these Études Op. 10 are a great piece to start with. They're easy to learn, and are perfect for practicing your piano skills. Be sure to check out this lesson and learn how to play these beautiful works!

00:00 1. Etude in C major
02:03 2. Etude in A minor
03:24 3. Etude in E major
07:27 4. Etude in C♯ minor
09:23 5. Etude in G♭ major
11:16 6. Etude in E♭ minor
14:08 7. Etude in C major
15:42 8. Etude in F major
18:11 9. Etude in F minor
19:57 10. Etude in A♭ major
21:57 11. Etude in E♭ major
24:34 12. Etude in C minor

演奏者 Chiara Bertoglio (piano)
公開者情報 Chiara Bertoglio
著作権 Creative Commons Attribution 3.0

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フレデリック・ショパン作曲の練習曲(れんしゅうきょく)は、ピアノのための練習曲の中で最も有名なものの一つであり、全部で27曲存在する。練習曲ではあるが、音楽的にも完成された作品であり、演奏会でも取り上げられることが多い。愛称がついている作品も多いが、愛称はどれもショパン自身によるものではない。

概要
全部で3つの曲集からなる。

12の練習曲 作品10
12の練習曲 作品25
3つの新しい練習曲
有名な曲としては、「12の練習曲 作品10」の第3番 ホ長調『別れの曲』、第5番 変ト長調『黒鍵』、第12番 ハ短調『革命』、「12の練習曲 作品25」の第1番 変イ長調『エオリアン・ハープ』、第9番 変ト長調『蝶々』、第11番 イ短調『木枯らし』、第12番 ハ短調『大洋』などが挙げられる。

12の練習曲 作品10

初版は1833年に発表された(一部は1829年には既に作曲されていた)。その時ショパンは23歳であり、当時パリのサロンでは既にショパンは有名な作曲家、ピアニストとして認知されていた。この曲集はフランツ・リストに捧げられ、2人が知り合うきっかけにもなった。世界初録音は1927年。

作曲年代:1829年~1832年
出版:1833年

第1番 ハ長調

日本ではあまり呼ばれないが、海外では『滝(Waterfall)』や『階段』の愛称で呼ばれることがある。ほとんどが全音符オクターブ演奏である左手の上に右手のアルペッジョ、広い分散和音から成る。

第2番 イ短調

右手の、より弱い指を鍛える練習。親指と人差し指は内声を、中指、薬指、小指で旋律を奏でる。

ショパンは元々、旋律では中指を伴わず薬指と小指のみで演奏することを意図していた。しかしこのような奏法は一般に困難であるため、その後中指を伴った奏法に変更された。 この曲は1分30秒に満たない短めの曲であるが、右手の中指・薬指・小指の過剰なまでの酷使のため、練習の際は隣に医者を用意するべしと揶揄されるほどである。半音階をこの3本の指でほぼすべてを奏で上げるという異色の構成となっており、熟練したピアニストでも相当の訓練を必要とすると言われる。親指と人差し指によって奏でられる和音は、実はこの曲の主旋律とも解釈できる。この和音の音が弱まらないように人差し指に神経を集中させつつ、かつ半音階をミスなく弾きこなすのは至難の業である。

海外では『半音階(Chromatic)』の愛称で呼ばれこともある。

第3番 ホ長調『別れの曲』

旋律とポリフォニーの練習。中間部は様々な度数の重音跳躍。『別れの曲』という通称はショパンを題材にしたフランス映画の邦題に由来し、このように称されるのは日本のみである。海外では『悲しみ(哀しみ)』や『憂鬱』を意味する "Tristesse" の愛称で呼ばれることもある。

出版譜の速度記号は「レント・マ・ノン・トロッポ」(メトロノーム指定は8分音符=100)であるが、現存する2つの自筆譜の速度記号は、最初のものが「ヴィヴァーチェ」、次のものが「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ」となっており、出版時に「レント・マ・ノン・トロッポ」に変更したものと考えられる。(ただし、このことを以て、ショパンが当初想定したテンポが物理的にずっと速いものだったとは言えない。)なお、2つ目の自筆譜の末尾には、間を置かず次の第4番の演奏に入るよう指示がある。

第4番 嬰ハ短調

両手とも大変急速、かつ半音、1音の細かい動きとオクターヴを超える分散和音の動きが交互に現れる。海外では『激発』や『迸り』を意味する "Torrent" の愛称で呼ばれることもある。1曲の中でさまざまな技術を要するが、それほど難曲でもないという意見もある[4]。他の曲のように特定の動きに特化して指を酷使したりせず、すべての指の動きがバランスよく配置されており、演奏者への局所的な負担が少ない割には極めて激しく情熱的な演奏効果をあげることができるとも言える。音楽的表現の練習も含まれていることを忘れてはならない。

第5番 変ト長調『黒鍵』

変ト長調で作曲されたこの曲は、右手による主旋律の全てが(第66小節の2拍目のヘ音を除いて)黒鍵によって演奏されることからこの通称がつけられている。後年になって付けられた通称であるが、ショパン自身もこのことは意識して作曲しているという。華やかな曲で演奏機会も多いが、ショパン自身はあまり高く評価していなかったようで、クララ・ヴィークがこの曲を演奏したことについて、「黒鍵のために書かれたということを意識して聴かないとあまり面白くないこのような曲を、なぜわざわざ選んだのか」という意味のコメントを残している(1839年4月25日のフォンタナへの手紙)。

後にレオポルド・ゴドフスキーによって作曲された『ショパンのエチュードによる練習曲』では、この曲の主題を編曲したものが最も多く、反行形や白鍵形など7つの応用形が提示されている。

第6番 変ホ短調

第3番同様。ただしこちらは内声部の細かい(ヴィオラ的)動きを担当するのは、大部分が左手である。

海外では『悲歌(Lament)』の愛称で呼ばれることもある。

第7番 ハ長調

右手重音の練習。旋律が右手だけでなく、低音部にもある。常に軽快さと、レガートの柔軟性が求められる。海外では『トッカータ(Toccata)』や『雪上の狩り』の愛称で呼ばれることもある。

第8番 ヘ長調

軽快な曲。上声部は旋律の上を駆け巡るパッセージを展開しており、正確な演奏を要求される。

英語圏では『陽光(Sunshine)』の愛称で呼ばれることがある。

第9番 ヘ短調

左手の一見単純な伴奏型は、柔らかくよく動く手首を要求される。その上に自然に乗って、右手は始め静かに歌い出し、途中叫び、最後は両手揃って静かにお辞儀をするように幕を閉じる。

海外では『嵐(La tempête)』の愛称で呼ばれることもある。

第10番 変イ長調

2連音符と3連音符が組み合わさって作られている個性的な練習曲[6]であり、跳躍するオクターヴの軽快な旋律を様々なフレージングや奏法で弾く。華やかで演奏効果は高く、ハンス・フォン・ビューローは「この練習曲を完璧な方法で演奏しうる人が初めてピアノ演奏の最高峰を獲得した人だと言える」と語っている。

海外では『ハープ(La harpe)』の愛称で呼ばれることもある。

第11番 変ホ長調

アルペッジョの練習曲で、両手とも間隔の非常に広い和音をハープの様に連続して、しかも柔らかく弾く。海外では『アルペッジョ(Arpeggio)』の愛称で呼ばれることもある。

第12番 ハ短調『革命』

一般に『革命のエチュード』として知られている作品である。この曲は、彼が演奏旅行でポーランドを離れてパリへ向かう途中、革命が失敗し、故郷のワルシャワが陥落したとの報をきいて作曲したものといわれている。この時期のショパンの精神状態が普通でなかったことは彼の日記からもうかがえる。左手の急速な動きは間隔の広狭が次々と変化する。また右手オクターヴ(さらに幾つかの音を追加した和音)の練習。

ちなみに、『革命』という愛称はこの練習曲集を献呈されたフランツ・リストが付けたと言われている。

影響
この曲は同じ調で書かれたベートーヴェンのピアノソナタ第32番ハ短調を暗示させる。この曲の77~81小節と、ショパンが大いに感嘆したことで知られているベートーヴェンのピアノソナタ第32番の第1楽章(150~152小節)が類似している。

その他
19世紀チェコのピアニストで作曲家のアレクサンダー・ドライショクは、彼のコンサートの観客の一人が、通常の速度で左手の16分音符パッセージをオクターブで演奏したと言うのを聞き、自身もその演奏をする方法を学んだ。練習を始めてからその超人的とも言える技術的問題を克服するまで、一日あたり16時間練習したといわれている。
音楽理論家ハインリヒ・シェンカーは、自身の「シェンカー理論」における楽曲分析の例として、この曲の詳細な和声分析を行っている。Heinrich Schenker - Five Graphic Music Analyses は安価な楽譜で有名なDover社より英訳が出ており現在も入手可能。序文のほかは極力言葉による説明を省いた五線譜によるグラフィカルな分析であり、ドイツ語・英語に堪能ではない者でも容易に読むことが出来る。
音楽ゲーム「beatmania IIDX 7th style」 & 「DDRMAX2」 - BEMANIアーティストのNAOKIとdj TAKAにより、ONE MORE EXTRAの楽曲の『革命』としてアレンジされた。
女性アイドルグループBerryz工房の楽曲ジリリ キテルのイントロと間奏にこの曲の主題が使用されている。
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