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モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i)

00:00 1. Tema con variazione 11:32 2. Menuetto & trio 17:54 3. Alla Turca 演奏者ページ Luis Kolodin (Piano) 公開者情報 Luis Kolodin, 2020. 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。 第3楽章が有名な「トルコ行進曲」であるため、「トルコ行進曲付き」と呼ばれることが多い。またこの楽章だけが単独で演奏される機会もよくある。 概要 このピアノソナタが、いつごろ、またどこで作曲されたのかは判明していない。現在最も有力な説は、1783年頃ウィーンあるいはザルツブルクで作曲されたとするものである。一方で1778年頃パリで作曲されたとする説もある。 この曲の最も著しい特徴として、一般の4楽章構成によるソナタ(急-緩-舞-急)の最初の楽章に相当する楽章を欠いている(緩-舞-急しかない)ことが挙げられる。ソナタ形式による楽章を含まない「ソナタ」は、もはや古典派ソナタの定義からはずれているが、時代が下るにつれてソナタ形式の欠如は珍しいことではなくなっていく。 曲の構成 第1楽章 主題と変奏:アンダンテ・グラツィオーソ(第5変奏ではアダージョ、第6変奏ではアレグレット) イ長調(第3変奏ではイ短調)、8分の6拍子(第6変奏では4分の4拍子)、変奏曲形式。 シチリアーナの主題と6つの変奏からなる。冒頭の主題から第4変奏までは8分の6拍子のアンダンテであるが、第5変奏は8分の6拍子のアダージョ、最終の第6変奏は軽快な4分の4拍子のアレグレットとなり、そのままのテンポで短いコーダを伴って締めくくる。 第2楽章 メヌエット - トリオ イ長調 - ニ長調、4分の3拍子。 第3楽章 トルコ風ロンド:アレグレット イ短調 - イ長調、4分の2拍子、ロンド形式(A→B→C→B→A→B'→コーダ、B'はオクターヴを分散して16分音符化した旋律)。 有名な「トルコ行進曲」である。当時流行していたトルコ趣味を取り入れたものである。左手の伴奏がトルコの軍楽隊の打楽器の響きを模倣している。 自筆譜断片の発見 本作品の自筆譜は、第3楽章の第90小節以降が記された最後のページだけが現存し、それ以外は消失したと考えられていた[1][2]。しかし2014年に、ハンガリー・ブダペストの国立セーチェーニ図書館にて、同図書館音楽部門主任のミクシ・バラージュが、第1楽章の第3変奏冒頭から第2楽章のトリオ第10小節までが記された4ページの手稿譜を発見した。紙の透かし模様や筆跡などがザルツブルクのモーツァルテウム財団モーツァルト図書館に保管されている既知の自筆譜と一致しており、鑑定の結果、モーツァルトの真筆であると認められた。発見された自筆譜は同年9月26日に同図書館で公開、同時にコチシュ・ゾルターンによって蘇演され[3]、後に同図書館のウェブサイトで全体の写真を閲覧することができるようになった[4]。これで、発見されていないのは、第1楽章冒頭と、第二楽章トリオ11小節目以降から終楽章冒頭から89小節までとなった。 この発見をきっかけに、本作品の研究が大きく進展することとなった。発見された自筆譜には、これまでの本文批評で基礎資料として用いられてきた初版譜(1784年、アルタリア)との相違が複数見られ、それが従来の解釈を覆すようなケースもあった[2]ため、批判校訂版の楽譜を専門に出版するヘンレ社を筆頭に、多くの出版社からこの自筆譜に基づく新版が出版されている。 この曲が使用された作品など 第1楽章 マックス・レーガーの管弦楽曲『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ』は、この楽章の主題を用いた変奏曲である。 冒頭が日立製作所の洗濯機の動作時メロディとして使用されている。 椎名林檎の楽曲「時が暴走する」の途中でこの楽章の一部が引用されている。 アニメ『輪るピングドラム』第9駅のBGMとして使用された。 2016年7月期放映のドラマ『はじめまして、愛しています。』で主人公がピアノで演奏する。 アドベンチャーゲーム「Steins;Gate Zero」の作中で重要なモチーフとして登場する。 第3楽章「トルコ行進曲」 殿さまキングスが1983年に「係長5時を過ぎれば」として歌詞をつけて歌った(作詞:大谷キヨコ、補作詞:さいとう大三、編曲:前田俊明)。  メロディにテレビ番組『おかあさんといっしょ』のコーナー名、及び番組内で歌われている楽曲の歌詞を羅列した歌詞(替え歌)を載せた「おかあさんといっしょのトルコ行進曲」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲99'」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲2009」、「おかあさんといっしょのトルコ行進曲2017」がある。西暦年のついてないオリジナル版は1996年当時、それ以外はタイトルにつけられた西暦年当時の番組内容が歌われている。いずれのバージョンも作詞は井出隆夫が担当。 杉ちゃん&鉄平の2枚目のアルバム『マジカル・ミステリー・クラシック』には「琉球音階によるモーツァルト『ハイサイトルコ行進曲』」が収録されている。 TM NETWORKの曲『Human System』(アルバム『humansystem』に収録)のイントロ・アウトロのメロディーに、この楽章の一部がアレンジされ引用されている。 書上奈朋子の曲『fantasma che vaga』(アルバム『BAROQUE』に収録)は、極端にアレンジされているが、トルコ行進曲である。 シューティングゲーム「極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜」のステージ5ボス戦にて、アレンジされたものが使用されている。 アーケードゲーム『beatmania IIDX』に、Twin AmadeuSによってアレンジされた「alla turca con passione」が収録されている。 アーケードゲーム『pop'n music』のクラシックのピアノ曲のメドレー楽曲であるジャンル名「クラシック4」に使われている。 アーケードゲーム『jubeat』に泉陸奥彦によってアレンジされた「トルコ行進曲」が収録されている(「T.M. Orchestra」名義)。 由紀さおりと安田祥子の持ち歌である。スキャットで歌われる。1999年にブラームス作曲の「ハンガリー舞曲第5番」とのカップリングでシングルCDとして発売されたほか、複数のCDに収録されている。清水ミチコが由紀の物まねを始めたことでその曲を歌えるようになり、「日本名曲アルバム」にゲスト出演した安田とともにスキャットで歌った。 イアン・ギランが在籍していたイギリスのポップバンド、エピソード・シックスがインストゥルメンタル曲「Mozart Versus The Rest」としてアレンジ。 アルカーディ・ヴォロドスや、ファジル・サイといった有名な演奏者がアレンジしたトルコ行進曲を発表している。 サンライズ制作のアニメ「クラシカロイド」の第17話で、この曲を大幅にアレンジした楽曲「みかんソンビマーチ ~トルコ行進曲より~」が使用されている。 アーケードゲーム『crossbeats REV.』にRemix Ver.(編曲はYugo Ichikawa)が収録されている。また、iOSゲーム『CROSS×BEATS』には、この曲のShort Remixが収録されている。 オワタPが初音ミクに自作の歌詞を歌わせた「トルコ行進曲 - オワタ\(^o^)/」がある。 #ピアノ,#ピアノソナタ,#トルコ行進曲 #mozart,#モーツァルト

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モーツァルト:ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K 332/300k

00:00 I. Allegro 09:40 II. Adagio 14:37 III. Allegro assai 演奏者ページ Luis Kolodin (Piano) 公開者情報 Luis Kolodin, 2020. 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332 (300k) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。 作曲 1783年にウィーンかザルツブルクで作曲されたといわれ、第10番ハ長調 K. 330(300h)や第11番イ長調 K. 331(300i)と同年に作曲された作品とされる。 曲の構成 第1楽章 アレグロ ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。 第2楽章 アダージョ 変ロ長調、4分の4拍子、発展部を欠いたソナタ形式。 第1楽章の速い曲とは対照的に、ゆっくりとした楽章。左手のアルベルティ・バスに乗って右手が上昇音階の動機を歌う。作者の好んだコロラトゥーラが随所に現れる。 第3楽章 アレグロ・アッサイ ヘ長調、8分の6拍子、ソナタ形式。 明るく華やかな曲想で、非常に速く駆け巡るように奏される。 #sonata,#モーツァルト,#mozart,#ピアノソナタ

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モーツァルト:ピアノソナタ第13番 変ロ長調, K 333/315c

00:00 I. Allegro 04:42 II. Andante cantabile 09:23 III. Allegretto grazioso 演奏者 Tim Ko (piano) 公開者情報 Tim Ko 著作権 Creative Commons Attribution 3.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K. 333 (315c) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタ。 作曲 かつては1778年夏にパリで作曲されたものと考えられていたが、近年の研究では1783年から1784年、あるいは1783年11月頃にリンツで作曲されたと考えられ、同時期には有名な交響曲第36番 ハ長調 K. 425『リンツ』も作曲されている[1]。そして1784年4月21日にはChristoph Torricellaによって第6番ニ長調 K. 284(205b)(デュルニッツ・ソナタ)とヴァイオリンソナタ第32番 変ロ長調 K. 454とともに「作品7」として出版されている。 #モーツァルト,#mozart,#k333,#ピアノソナタ

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調, K.545

00:00 I. Allegro 03:18 II. Andante 09:56 III. Rondo: Allegretto grazioso 演奏者ページ Simone Renzi (Piano) 公開者情報 Simone Renzi 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial 3.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ピアノソナタ ハ長調 K. 545 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタ。旧モーツァルト全集では第15番、新モーツァルト全集では第16番とされる。 From Wikipedia, the free encyclopedia The Piano Sonata No. 16 in C major, K. 545, by Wolfgang Amadeus Mozart was described by Mozart in his own thematic catalogue as "for beginners", and it is sometimes known by the nickname Sonata facile or Sonata semplice. Mozart added the work to his catalogue on June 26, 1788, the same date as his Symphony No. 39. The exact circumstances of the work's composition are not known. Although the piece is well known today, it was not published in Mozart's lifetime and first appeared in print in 1805. A typical performance takes about 11 minutes. 概要 このピアノソナタは、モーツァルトが自作の作品目録に1788年6月26日の日付とともに「初心者のための小さなソナタ」と記しており[注釈 1]、ソナタアルバムやソナチネアルバムにも収められていることから、ピアノ学習者にはおなじみの曲となっている。 また、ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグによる2台のピアノのための編曲もある。 曲の構成 第1楽章 アレグロ ハ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。 展開部はト短調で始まって小結尾の動機を執拗に展開し(この書法は同年に書かれたピアノ協奏曲第26番『戴冠式』などの晩年の作品で見られる)、再現部は下属調であるヘ長調で始まる。この調性配置は作曲技術として興味深く、後にシューベルトが『5つのピアノ曲(ピアノソナタ第3番 ホ長調)D 459』で採用している。 第2楽章 アンダンテ ト長調、4分の3拍子、複合三部形式 第3楽章 ロンド:アレグレット ハ長調、4分の2拍子、ロンド形式。 前楽章とは対照的に、元気よく、はねるように奏する。ちなみに、この楽章は1799年に、ブライトコプフ・ウント・ヘルテルにより移調した上でヴァイオリンソナタの断章と合わせた形で『ピアノソナタ ヘ長調 K. 547a』として出版されている。 #Mozart,#ピアノ,#モーツァルト,#ピアノソナタ第16番