マガジンのカバー画像

ブラームスの部屋

49
運営しているクリエイター

#Johannes_Brahms

再生

ブラームス:クラリネットソナタ第1番 ヘ短調, Op.120-1

00:00 1. Allegro appassionato 06:51 2. Andante un poco adagio 11:17 3. Allegretto grazioso 15:09 4. Vivace 演奏者 Ben Redwine, clarinet Carl Banner, piano 公開者情報 Washington, DC: Washington Musica Viva 著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0 備考 Recorded 6 January 2010, Ratner Museum (live performance). 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2つのクラリネットソナタ 作品120 は、ヨハネス・ブラームスによって1894年に作曲された室内楽曲。のちに作曲者自身によってヴィオラ用に編曲され、今日では、クラリネット版、ヴィオラ版ともによく演奏される。なお、作曲者自身の編曲によるヴァイオリン版も存在する。 作曲の経緯 晩年にいたり、ブラームスは創作意欲の衰えにより一度は作曲活動を中断するが、1891年に知り会った名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトの演奏により再び創作意欲を取り戻し、クラリネット三重奏曲 作品114(1891年)、クラリネット五重奏曲 作品115(1891年)、さらにこの2つのクラリネットソナタ 作品120と、クラリネットのための作品を立て続けに作曲した。この作品120の2曲はその中でも最後に書かれた作品で、ブラームスによって完成された最後のソナタ作品でもある。 公の場での初演は1895年1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピアノによって行われたが、それに先立って、作曲された年の11月に同じ演奏者によりクララ・シューマンとヨーゼフ・ヨアヒムの前で私的な演奏が行われている。 構成 情熱的な第1番と、安らいだ表情の第2番という対照的な2曲になっている。晩年のブラームスの孤高の心境と諦観の境地を示しており、枯淡の味わいをもった作品であるが、それでも楽譜にはアパッショナート(「情熱的に」の意)、エスプレッシーヴォ(「感情を込めて」の意)の指示が多くされ、晩年に至っても失われなかったブラームスの情熱が見られる。 ちなみに、両曲にはブラームスの作品1である『ピアノソナタ第1番』第2楽章の主題(C-F-E♭-D♭)が引用されている(特に第1番 第1楽章の冒頭、第2番 終楽章終結部など)。このことは完成直後に楽譜を贈って批評を問うたクララ・シューマンへの手紙で言及されており、ブラームスは「蛇が尾を噛んで、環は閉じられたのです」と語っている。なお、磯部周平の研究によれば、この主題はロベルト・シューマンからブラームスへと受け継がれたものである。 第1番 ヘ短調 作品120-1 第1楽章 アレグロ・アパッショナート ヘ短調、4分の3拍子、ソナタ形式。 分散和音をもとにした第1主題と、順次進行を基本にして変ニ長調で提示される第2主題から構成される。ブラームス一流の緻密な動機労作が駆使され、劇的な展開を見せる。 第2楽章 アンダンテ・ウン・ポコ・アダージョ 変イ長調、4分の2拍子、三部形式。 美しい緩徐楽章で、クラリネットが細かい装飾を含む旋律を纏綿と歌う。武満徹はこの楽章を高く評価していた[3]。 第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ 変イ長調、4分の3拍子、複合三部形式。 レントラー風の穏やかな間奏曲。中間部はヘ短調に転じ蔭りを見せる。 第4楽章 ヴィヴァーチェ ヘ長調、2分の2拍子、ロンド形式。 第1楽章から徐々に外向的となってきた楽曲が、快活なフィナーレに到達する。 編曲版 ヴィオラ版 この曲は、オリジナルのクラリネット版の作曲後(1895年)にヴィオラへの編曲が作曲者自身によって行われている。ヴィオラパートには、クラリネットでは演奏不可能な三重音による装飾音符や、一部(第2番第2楽章中間部後半)に重音箇所が付加されているほかは、ほぼクラリネットと同じ旋律のままとなっている。ピアノパートはもとのクラリネット版とほぼ同じである。このヴィオラ版について、自己批判の厳しいブラームスは作曲者自身が編曲したにもかかわらず、ヨアヒムへの書簡には「不器用で不満足なもの」と書いている。それでも、このヴィオラ版は数少ないヴィオラ独奏曲の中でヴィオラ奏者にとっては貴重で非常に重要なレパートリーであり、今日ではブラームスの「ヴィオラソナタ」として著名で、演奏機会も多い。 ヴァイオリン版 ヴィオラへの編曲版のさらにあとに、作曲者によってヴァイオリンへの編曲版も作成されている。これは、ヴィオラ版と違い、ピアノパートに大きく手が入れられている。ただし、ヴァイオリン版はこの楽器の低音部に音域が集中してしまっており、クラリネット、ヴィオラほどの演奏効果をあげないため演奏機会はあまりない。 ルチアーノ・ベリオ編曲(第1番) 1986年にロサンジェルス・フィルハーモニックの委嘱で書かれた。曲の基本的な構造はそのままに、ピアノパートを管弦楽に編曲しクラリネット協奏曲(またはヴィオラ協奏曲)の形としたもの。ブラームスが用いたのと同規模の二管編成のオーケストラを用いており、第1楽章と第2楽章には短い序奏が追加されている。 #ブラームス,#brahms,#クラリネット

再生

ブラームス:8つの小品 作品76

00:00 1. Capriccio in F♯ minor 03:34 2. Capriccio in B minor 06:56 3. Intermezzo in A♭ major 09:53 4. Intermezzo in B♭ major 12:53 5. Capriccio in C♯ minor 16:03 6. Intermezzo in A major 20:15 7. Intermezzo in A minor 24:28 8. Capriccio in C major 演奏者ページ Felipe Sarro (piano) 公開者情報 Felipe Sarro 著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 8つの小品(8 Klavierstücke)作品76は、ヨハネス・ブラームスが作曲したピアノのための性格的小品集。 概要 交響曲第2番の作曲から1年後、1878年の夏頃に、ヴェルター湖畔の避暑地ペルチャッハ(英語版)で作曲された。なお、第1曲の初稿のみ1871年に書かれている。第2曲がイグナーツ・ブリュルによって1879年10月22日に先行して初演されており、全曲の初演は10月29日にベルリンでハンス・フォン・ビューローによって行われた。ビューローはその後もこの曲集を愛奏したと伝えられている。出版は1879年春に行われた。 『ワルツ集』の独奏版以来、13年ぶりに出版されたピアノ独奏曲となった。マックス・カルベックは、ブラームスがこの頃ロベルト・シューマンやフレデリック・ショパンの作品の校訂を行ったことをピアノ曲への回帰と関連付けている。和声が晦渋になり作品が内向的になっていく、ブラームスの「後期」への入口にあたる作品[1]とも言われる。 楽曲構成 4曲の間奏曲と4曲の奇想曲を含む。全曲を通した演奏時間は27-28分程度。初版では1-4曲、5-8曲の2巻に分けて出版されていた。 第1曲 奇想曲 嬰ヘ短調 ウン・ポコ・アジタート、Unruhig bewegt(落ち着かずに、動きをもって)。6/8拍子。三部形式。1871年9月13日のクララ・シューマンの誕生日に贈られたとされる。中間部において下降アルペジオに乗って寂しげな旋律が奏でられ、上行アルペジオを中心にした両端部がそれを挟む。中間部を回想する短めのコーダが続き、嬰ヘ長調で終止する。 第2曲 奇想曲 ロ短調 アレグレット・ノン・トロッポ、2/4拍子。複合三部形式。スタッカートを中心にした軽快な作品で、演奏機会は多い。中間部はピウ・トランクイロとなって、なだらかな旋律も現れる。 第3曲 間奏曲 変イ長調 グラツィオーゾ、Anmutig, ausdrucksvoll(優美に、表情豊かに)。4/4拍子。二部形式。セレナード風の書法で、シンコペーションを伴った旋律を歌う。 第4曲 間奏曲 変ロ長調 アレグレット・グラツィオーゾ、2/4拍子。三部形式(中間部は主部の展開)。単一の伴奏音形と内声のEs音が執拗に保持される。曲調は優雅ではあるが、和声はかなり複雑に書かれ不穏さをにじませている。 第5曲 奇想曲 嬰ハ短調 アジタート・マ・ノン・トロッポ・プレスト、Sehr aufgeregt, doch nicht zu schnell(きわめて興奮して、しかし速すぎずに)。6/8拍子。A-B-A'-B'-A"の拡大された三部形式。分厚く書かれた活動的な作品で、曲集の中でも規模が大きい。3/4拍子と6/8拍子が共存するリズム法が特徴的。 第6曲 間奏曲 イ長調 アンダンテ・コン・モート、Sanft bewegt(穏やかに動きをもって)。2/4拍子。複合三部形式。無言歌風の穏やかな作品で、2:3のクロスリズムが用いられる。 第7曲 間奏曲 イ短調 モデラート・センプリーチェ、2/2拍子。A-B-C-B-Aのアーチ形式。比較的大きな場面転換が見られるが、各部は二度下降+二度上行の動機(交響曲第2番の基本動機と同一)で統一されている。 第8曲 奇想曲 ハ長調 グラツィオーゾ・エド・ウン・ポコ・ヴィヴァーチェ、Anmutig lebhagt(優美に、活動的に)。6/4拍子。広い音域を使うピアニスティックな作品。 #brahms,#ブラームス,#johannesbrahms,#8つの小品

再生

ブラームス:『2つのラプソディ』 作品79

00:00 1. Agitato 09:02 2. Molto passionato, ma non troppo allegro 演奏者ページ Luis Kolodin (piano) 公開者情報 Luis Kolodin, 2020. 著作権 Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivs 4.0 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2つのラプソディ 作品79 第1曲 ロ短調 『2つのラプソディ』(ドイツ語: Zwei Rhapsodien)作品79 は、ヨハネス・ブラームスが1879年に作曲したピアノ独奏曲。『2つの狂詩曲』と表記される場合もある。 概要 ブラームスが成熟期に辿り付いた時期の作品であり、かつてのピアノの弟子で、作曲家ハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルクと結婚したエリーザベト・フォン・シュトックハウゼン(ドイツ語版)に献呈されている。当初は《2つのピアノ曲》(ドイツ語: Zwei Klavierstücke)と即物的に題されていたが、後にエリーザベトの要請で、ラプソディに改めたといういきさつがある。 曲の構成 次の2曲からなる。 ロ短調。ロンド・ソナタ形式。アジタート(agitato) ト短調。ソナチネ形式。モルト・パッショナート、マ・ノン・トロッポ・アレグロ(Molto passionato, ma non troppo allegro) 各曲は、ソナタ形式に準ずる構成をとり、比較的速めの両端部と、緩やかな中間部というように対比付けられている。第2曲の開始は、1小節ごとに転調することで名高く、初期の『ピアノ協奏曲第1番』のように途中まで主調が登場しない。 #ブラームス,#ピアノ,#brahms,#2つのラプソディ

再生

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調, Op.83

00:00 1. Allegro non troppo 18:10 2. Allegro appassionato 27:04 3. Andante 38:40 4. Allegretto grazioso 演奏者ページ University of Chicago Orchestra (orchestra) Barbara Schubert (conductor) 演奏者 Edward Auer, piano solo 公開者情報 Chicago: University of Chicago Orchestra 著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0 [tag/del] 備考 Performed 2 February 2008, Mandel Hall. From archive.org. #brahms,#ブラームス,#concerto,#the best of brahms,#johannes brahms,#brahms lullaby