中国の美容院。
こちらの本を読み終わりました。
中国にしょっちゅう来ているものの、知らないことをたくさん学べました。
ジャック・マーと金融行政の衝突、アント上場延期の背景など・・。
ピンときた部分としては、中国の行政サービス、昔は本当に愛想も悪いし面倒で嫌だったけど、だいぶ改善してきた、でも運が悪いとなぜなのか”罵倒される”こともある、というくだり。
行政サービスも、民間のフードデリバリーや、配車・カーシェアサービスのように、ユーザーが評価できるシステムの普及、「デジタル化」によるサービスの向上効果が待たれる、とありました。
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本を読み終わり、思い出したのが、先日、ふらっと入った美容院で、32〜3歳の若い男性の理容師がつき、日常会話をしていたのです。
✂︎「この店は初めてですか?」
✂︎「前回はどこで切ったのですか?」
という、よく美容院でなされる会話です。
その流れで、前回は日本で切ったということから、
✂︎「日本人ですか?」
✂︎「日本とアメリカの最近の関係はどうですか?」
✂︎「日本は中国とアメリカ、どちらを重視するのですか?」
と、なにか雲行きの怪しい会話になっていきました。
私は話題を変えようと、出身地を聞いてみました。すると、
✂︎「武漢です。ビエンビャオを知ってますか?」
と聞かれ、
「いや、知らないです。」
と答えると、
✂︎「では、毛沢東は知っているでしょう?ビエンビアオは毛沢東の部下ですよ。抗日戦争の、我々の地元の英雄です。」
と、戦争の話になってしまいました。
(ビエンビャオは、あとで確認したら林彪(Lin Biao/リンビャオ)という軍人のことでした。リンをビエンと聞き間違いしていたようです。)
なんとなく気まずい雰囲気でしたが、髪はこちらの注文通り切ってくれました。
私がもし歴史に詳しく、変に話題に切り込んだりしたら、もっと気まずくなっていたかもしれません。
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評価アプリで、「技術はいいのだけど、話題が困りました。」とでも書き込もうかな。
と思う一方で、中国では理容師の会話はサービスの一環ではないのかも、と思ったり。
これは、デジタル化でどうこう、サービスの向上どうこう、というよりは、教育の問題という気がするのです。
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