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ピアノを弾いている時間

私はお酒を飲めません。

体質です。
飲み会やコンパ、忘年会、新年会などでお酒を飲まなければならないこともあり、無理に飲んでみましたが、コップ一杯で真っ赤になった後に
寒気がして気持ち悪くなってしまいます。

考えてみれば、注射を打つ時の消毒のアルコールでさっと拭いただけでその部分が赤くなってしまうのだから
アルコールを受け付けない身体だということに
もっとはやく気付いても良かった。

だけど、「練習したら身体が慣れてくれるのかな」と少しずつ筋トレのように飲んでみたこともあった。
涙ぐましい努力をしてみたが、全く飲めるようにならなかった。

飲める体質の人は
それを自慢することが多かったので、
飲めない体質に生まれた自分はいつも肩身の狭い思いをしていた。

こっそり水筒を隠し持ってそこに入れて飲んだふりをしたり車で来たから今日は飲まないだとか嘘ついたり苦労することもあった。

そして飲めないのに飲める人と同じ会費を支払うことも嫌な気持ちだった。

コロナ前まで、そうついこの前までこんな雰囲気は残ってたからコロナから空気が変わったような気がします。

時代が「スマドリ」になって
飲めなくてもいいじゃん!!
の空気になり
本当に有り難い世の中になったし、こうして、堂々と飲めないことも言えるようになった。

とはいえ、先月職場を仕切っている30代の体育会系女子(勿論飲み好き)がぐるりと見回して一人ひとりに「あなた、お酒飲めるの?」と聞いてきた。

私はニコッと笑っただけで答えなかったのに
「飲めそうね」と言ってきたので黙ってスルーすることにした。
こういう人は相手にしたくないので飲める人のままにしておいた。

あー令和の時代にもまだまだこういう化石人物がまだ残ってるんだなーと、思いました。

と、ここまで読んでピアノ…がいつ出てくるの?と思ったですね。

私は過去飲める人に

「お酒を飲めないなんて人生の楽しみを半分失ってるね」と言われたことがあります。

損だね可哀想に…って。言われました。

けど、私はピアノが弾けます。
音符も読めます。ある程度の曲は初見で弾ける。

とても楽しい時間です。

飲んでいる人が2時間、飲んで幸せだと感じるように
私もピアノを弾いている2時間はとても幸せ。

ピアノを弾けない人は人生のこんな楽しみを知らないんだな。とも思います。
なのでお酒が飲めないからといって
人生を楽しめないわけではないし、損してるとも思いません(会費は損だと思ったけど笑)余計なお世話です。

お酒は体質ですが、体質に関係なく
ピアノは練習すれば誰でも弾けるようになります。

自分はお酒が飲めないけれど
ピアノを弾けるようになって本当に人生良かったと思います。

お酒を飲めなくて可哀想だと言った人にはもう会っていません。
飲めることを今でも自慢しているのでしょうか。

それではまた明日。
飲める人も飲めない人もお休みなさい。