田原登

平成を愛する神奈川県民。

田原登

平成を愛する神奈川県民。

最近の記事

簡潔自己紹介

こんにちは。 自己紹介をします。 厳密にははじめてのnoteではありませんが、ほとんど初めてなのでご容赦ください。 自己紹介名前 田原登です。本名ではありません。 小田原駅と登戸駅から拝借しました。 何者? 本業は学生です。 色々なことに手を出してはいますが、田原登名義では主に『ノベルアップ+』で趣味で小説を書いています。挿絵も書きます。 ハートフルな物語が好きです。 出身地 生まれも育ちも神奈川県。両親共々神奈川出身の神奈川県民です。 県央よりも西に在住。 横浜

    • 「何も知らない忌み子の子」続き

      ノベルアップ+と小説家になろうにて続きが読めます。 主なフォーマットはノベルアップ+であり、最新話まで全話挿絵付きで読むことができます。 是非御一読ください。 ノベルアップ+ 小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n5691in/

      • 「何も知らない忌み子の子」第3話

        百良の母親・飌奈が涙を流したのと同じ夜。練摩の家でもとある出来事が起こった。 「練摩~」  風呂上りで濡れた髪をタオルで拭いていると、真楽が声をかけてきた。 「なに?」 「あなたがお風呂に入ってる間に、帰ってきたのよ」  真楽は人差し指で例の廊下の奥にある部屋の方向を指差す。誰が、など練摩は聞かずとも理解していた。  練摩は昨晩、話を聞いてからというものずっと廊下の奥の部屋を凝視していた。謎の緊張感から中に入り待ち伏せなどする度胸は無かったが、その代わり部屋の出入り口

        • 「何も知らない忌み子の子」第2話

          「いや、いやいや、ちょっと待って」  練摩は驚きが隠せず、呂律は回らず目は泳ぐ。 「僕ずっとこの家で暮らしてきたけど、僕とお母さん以外この家誰も住んでないじゃん」 「はぁ? 何言ってるの。軈堵も住んでるじゃない」 「やがと?」 「あなたのお父さんの名前。……本当に知らないっぽいわね」  真楽はようやく事態を飲みこめたのか、はぁとひとつ溜息をつく。  鎖羅木軈堵。見ず知らずの実の父親の名前を知れた練摩は、勢いそのままに真楽に尋ねる。 「見たこと無いよ……。家にいる時間僕

        簡潔自己紹介

          「何も知らない忌み子の子」第1話

          時は2020年。場所は神奈川県・伊勢原市。ごく普通の小学五年生の男子・小形日練摩(コガタビ レンマ)は、ある日を境に悲劇に巻き込まれていく。その全ては、自分に流れている父親の血が端を発していた_____。 これは、練摩の人生を大きく変えた半年間を記した物語。 「…………し……」  前も後ろも、上も下も分からないような暗闇の中を揺蕩っていた。そんなときに、聞き覚えのある声が聞こえた。 「…………して……」  耳に水が入った時かのように音が籠っており、何と言っているのか

          「何も知らない忌み子の子」第1話