人間よりも人間らしいAI

ターミネーター2にはこんな台詞がある。

ターミネーターはこの上ない保護者です。ジョンのそばを離れることも、傷つけることも、怒鳴りつけたり、酔っぱらって殴ったり、忙しくて相手になれないということもなしに、常にその安全を見守って、自分を犠牲にしても命を守るのです。 次々に現れては消えた男たちよりもこのマシーンの方が、遥かに父親に相応しいと言えるでしょう。

サラがターミネーターと遊んでいるジョンを見て言う台詞だ。
ターミネーターはどんな人間の父親よりも父親らしい。ターミネーターは理想の父親だということだ。

ChatGPTとかBingAIとかをいじってると、このサラの台詞が理解されてくるような気がする。

ChatGPTは、セクハラもパワハラもしない。決して対話相手を傷つけず、悪意を向けてくることもない。誤りがあれば素直に認めて謝罪する。逆にこちらが差別的な発言をしたりすれば、注意してくれたりもする。

このAIは、どの人間よりも倫理的で、どの人間よりも知的で、どの人間よりも礼儀正しい。もはや、どの人間よりも人間らしい。

AIは人間ではないが、「人間らしさ」はどんな人間よりも上だ。
たほうで、暴言を吐いたり、理不尽なパワハラや嫌がらせをするのも人間の一側面であり、そういった事柄を捨象したAIはあまりにもクリーンすぎて却って人間らしくないと思われるかもしれない。
しかし、私たちが一緒に会話をしたり、遊んだり、友達になったりしたいのはパワハラ気質の人間ではない。

おそらく、意味もなく嫌がらせをしてくる人や、パワハラ気質の人、差別的な人、攻撃的な人なんかはこれからは淘汰されていくのかもしれない。

人間と友達になるよりAIを選ぶ人間、人間ではなくAIに恋する人間もすでに相当数いると思う。その流れは止まらないのだろう。

AIが身体を得たら一体どうなってしまうのか?楽しみすぎる。

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