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【Beans Up!】Peru/エル・パフロ農園紹介:コーヒーの"酸味"について


こんにちは、ROUTEMAP COFFEE ROASTERSです。

引き続きまして【Beans Up!】第4段、今回はPeru/El Pajuro(エル・パフロ農園)の紹介をしていきます!

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【Beans Up!】Peru El Pajuro Maria Esmilda(ペルー/エル・パフロ農園 マリア・エスミルダ)


RMCの人気商品であり、購入いただいたみなさま全員からもれなく好評をいただいておりますこのコーヒー、リピート率も高く今回追加で生豆を入荷いたしました!

なんと言っても豆の素材が非常に素晴らしく、毎回素材の良さに助けられています、、、泣

自分の焙煎技術の不甲斐なさを感る時もありますが、焙煎を繰り返し見直すうちに少しずつ「本当はこんな表情してるのかな」と、徐々に素材の良さを引き出せているように思います!😤


ちなみに商品画像に映る2頭の動物、アルパカに見えますがリャマだそうです。(違いわからn…)

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ここからこのコーヒーを通じて書きたいのは、前からお伝えしたかった、“コーヒーの酸味について”。

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お客さまにコーヒーの好みについて伺う時、多くの方から「酸味が控えめの方が、、、」というお答えをよくいただきます。もちろん、その方の好みに合わせ、お勧めするときはなるべく酸味が抑えられたコーヒーをお勧めします。

ですが、おそらくみなさまがイメージする”酸味”とコーヒーの素材そのものが持つ”酸味”の印象が、どうやら少しずれているような…気がするのです。


まず前提としてお伝えしたいのが「コーヒーは果実」ということ。実った果実は特定の土壌、標高、気候で育てられることで成分は果肉と種に凝縮されます。

この凝縮された成分とは、コーヒーの味の基本となる”甘み”、そして”酸味”

”酸味”とは元々コーヒー豆自体に含まれている“素材の風味”なのです。

ここで、「焙煎」の過程で加わってくる風味が“苦味”。焙煎の時間が長いほど、この”苦味”の印象は当然強くなっていきます。しかし同時に、豆の素材によっては“酸味”も強さを増していく場合もあります。


深煎りのコーヒーを1杯飲むとき、苦味の中にキリッとした後味を感じるものや、口に含んだ瞬間口内にじわじわっと広がり、後頭部周りまでジーンとくる「嫌な感じ方」がする味を感じたりしませんでしたか?💡


これは、焙煎によってそれぞれ化学変化した"酸味"の影響。

大体の方が敬遠する酸味のイメージは、この焙煎時の火の入れ方によって生じた味&豆本来の持つ酸味成分がかなり際立った味であり、素材の持つ甘味が無く、渋みを伴う「嫌な感じ方」をする方を酸味であるのかと思います。

逆に、「キリッとした」味わいの影響も、実際は深煎りの苦味が味覚の大部分を占めているように感じますが、酸味のバランスが程よく残るおかげで、嫌な印象はないままコーヒーを美味しく感じることができるのです。


人類は古来、ものを食べられるかどうかを判断するにおいて、”酸味”という感覚は特に役立ててきました。例えば、ある食材を見つけた時、それが腐っているのかどうかを見極めるため、「嫌な感覚を伴う酸味」を感じた瞬間はすぐに吐き捨て、特に異常がなければ「これは食べられる!」と判断してきたそう。本能的に我々は、“酸味”を感じたら敬遠するようにできているのですね。


ですが、一口に“酸味”と言っても、「甘味を伴う、良い感じ方をする酸味」はあると思います。良い素材、良い焙煎のされ方をしたコーヒーの酸味のフレーバーはどれも「フルーツ」や「紅茶」などで例えられています。

「良い酸味」=「甘味を伴って感じる」という感じですね。

今回紹介したPeru/エル・パフロ農園は、酸味の例えではYellow Peach,lemon teaなど(あくまで個人的に感じた例えです🍀)

もちろん、これまでずっと苦味を好んで飲んできた方にとっては、あまりに印象から逸れた味わいなので、避けてしまいがちだと思います。


何度も書いてきましたように、人の好みなんて人それぞれ!ですが、それでも「甘味を伴う酸味」なら一度だけでも試してみると、コーヒーの味の楽しみ方が広がり、より充実したコーヒータイムを過ごせるのではないかと個人的には考えています。

ですので、実はひっそり酸味が苦手という方でも、こちらのペルーをお試しいただけたらと思います笑 自分がここまでコーヒーにハマるきっかけを、ぜひ体験して共有いただけたら嬉しいです。

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[生産国]Peru
[地域]Cajamarca Jaén(カハマルカ県ハエン)
[農園]El Pajuro
[品種]Yellow Caturra
[標高]1925m
[精製]Fully Washed
[背景]

ペルーで生産されるコーヒーの多くは、1ha前後の小規模な農家の手によって生産されており、標高5000m級の山々が連なるアンデス山脈の山間や渓谷部で無名の生産者によって細々と作られたコーヒーの中に、素晴らしい風味を持ったものが次々と発見されています。

エル・パフロ農園が位置するカハマルカ県は、アンデス山脈を通じてエクアドルと隣接し、ペルーの高品質コーヒーを牽引してきた北部の名産地です。カハマルカ県を中心とした北部地域は、現在ペルー全体のコーヒー生産量の60%以上を占めるペルーの主要生産地でもあります。

ハエンは空港を有し大手の輸出業者やコーヒーの精選工場・ドライミルが軒を連ね、北部コーヒーの玄関口とも呼ばれ、いま勢いのある生産地域のひとつです。

[Flavor notes]
yellow peach,bergamot,lemon tea, juicy after
紅茶を思わせるような酸味と華やかさ。口当たりが軽く、時間が経つにつれて甘みに重厚感が増してきます。



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