番外編③インフューズドコーヒーの見分け方(Perfect Daily Grind)
こんにちは、ROUTEMAP COFFEE ROASTERSです。
コーヒー情報WEBメディア『Perfect Daily Grind』が発信したインフューズドコーヒーの問題点について日本語訳しながら内容を①、②と分けて解説してきました。
③では番外編として、Sasa Sestic氏による誰でも簡単にできる「インフューズドコーヒーの見分け方」について解説していきます。
8)インフューズドコーヒーの見分け方
最後に、Sestic氏は、コーヒーが人工的にフレーバーを注入されているかどうかの見分け方について、解説してくれています。
「最も正確な方法は、コーヒーをラボに送り、精密機械による判別方法で検査することですが、もちろんこれには費用がかかり、いちロースターやコーヒーショップが気軽にアクセスできるわけではありません。」
カッピングしてみると何か分かるかもしれませんが、それには日頃から意識してトレーニングを積み重ねていく必要があり、経験の浅い方にはこれも十分ではないかもしれません。そこで彼は、誰でも簡単にできる、人為的に入れられたコーヒーかどうかの確認方法を以下のようにまとめています。
①Grind green coffee to a very coarse grind size./生豆をごく粗い目に挽く。
②Place 20g of the ground green coffee in a cupping bowl. Pour 40°C water onto it, and let it sit for about 10 to 15 minutes./挽いたコーヒーを20g、カッピングボウルに入れ、40℃のお湯を注ぎ約10~15分放置する。
③Taste it. If you can taste strong jasmine, rose, or cinnamon notes even from the green coffee, that is strong evidence it’s been infused – as non-infused coffees shouldn’t have these flavours until after they’ve been roasted./味見をする。ジャスミンやローズ、シナモンの香りが強く感じられれば、それはインフュージョンされている証拠です。インフュージョンされていないコーヒーは、焙煎されるまでこれらの香りは感じられないはずです。
④You can then roast the coffee, and cup it alongside the green coffee. If you can taste the same flavours and less of the coffee’s natural characteristics, this is even stronger evidence that it has been infused./そのコーヒーを焙煎するなら、生豆をそばに置いて比べながらカップしてみてください。同じ風味が感じられ、コーヒー本来の特徴が感じられなければ、インフューズドされている証拠となります。
⑤Finally, you can leave roasted coffee (if you suspect it has been infused) in dry storage for upwards of six months. If you then cup it, rather than tasting dull or stale, it will still taste of the infused flavour./最後に、焙煎した(インフューズドされたと思われる場合の)コーヒーを乾燥した保管場所で6ヶ月以上保存します。そうすれば、味が薄くなったり、古くなったりすることなく、インフューズドされたフレーバーをしっかり味わうことができます。
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顧客との信頼関係を築いていく上で、「情報の透明性」はスペシャルティ産業で非常に重要な役割を担います。
気になることはとにかく調べたり、実践したり体験してみる。
そうすることで、コーヒーのサプライチェーンで誰かが報われなくなってしまう、という状況が今後少しでも無くなっていくのではないかと考えます。
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こちらのマガジンに、コーヒーの生産をテーマに色々情報を発信しています。
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