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撮影記 「阪堺電車 モ161を訪ねて」

阪堺電車には、戦前生まれの古い電車が現役で活躍しています。名前は「モ161」。昭和3年の製造で、95年を迎える古い電車です。

住吉のジャンクションを上町線方面に向かうモ161

私が子供の頃には、普通に走っていた車両です。吊り掛けモーターの音を響かせて走る姿が印象的です。最近は釣り掛けモーターの車両はほとんど姿を消しており、阪堺電車は貴重なモーター音を聞くことができる数少ない路線となっていますね。

木造の内装

内装は、外観以上にレトロムード漂います。ペンキとニス塗りの木造の壁面や手すり、板張りの床が印象的です。

時代を感じる内装の装飾

運転台と客席を仕切る板には、オシャレな金属製の装飾。おそらく、車体剛性を高めるための補助パーツなんだと思いますが、さりげなくこのような装飾を施すのは明治〜昭和初期の建物にも見られる傾向ですね。

運転台もレトロ感が溢れる

ワンマン運転なので、車体後方の運転台は運転台の様子を眺めやすいです。シンプルかつ構造がよくわかる運転台。このレトロ感溢れる内装がたまりませんね。

洋食屋「やろく」の名物「玉子コロッケ」

阪堺電車を訪ねるなら、訪れたいのが住吉駅近くの洋食屋「やろく」。ここの名物は、写真の「玉子コロッケ」。わずかにカレー風味の玉子入りのコロッケ。中にはエビも入っていてボリュームたっぷり。写真の「やろくランチ」はライス・味噌汁が付いて1290円。「やろく」は、南海電車高架下にテイクアウト専門店もあって、こちらはリーズナブルな価格で「玉子コロッケ」が楽しめます。
昭和10年開業。こちらもモ161と同じく、戦前から続く老舗です。

帝塚山付近を走るモ161 隣にスバル360が・・・

帝塚山付近を、スバル360と並走するモ161。スバル360も、製造終了から50年以上を経たクラシックカーですね。
今もこうして、現役で運用に入るモ161。臨時列車ではなく、定期運行に入るのが凄いですね。目指せ、100年!これからも、長く活躍し続けて欲しいものです。

【撮影データ】
PENTAX K-3 mark III
smc 12-24mm F4
HD 20-40mm F2.8-4 Limited
HD 55-300mm F4.5-6.3PLM

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