母の世界を垣間見る

今日少し家の中を整理した。ほんの少しだけ。

いくつかのメモ帳が出てきた。

どのメモ帳も半分くらいで止まっている。使い切っていることはない。だからそこに書き込まれた一言一言こそがその時々の生々しい想いだったのだろうと読んでて感じた。

ただただ体調に不安を感じていた頃

毎日行っていた単純な作業がある日突然わからなくなる恐怖や不安

そして認知症のせん妄

感情の乱れとともに達筆だった母の字がどんどん崩れていくのもまた見てとれた。

ノートの整理をしていると父が「お母さんは字だけは美しかったからノートは全部取っておいて」と言ってきた。

でも私はいくつかのページは捨てようかどうしようか悩んでいる。そこには父への恨みが書いてあるから。

父「ゴルフに行かせてください」

母「どうぞどうぞと毎回いかせてきたじゃない。あなたは自分の都合ではゴルフ休んでましたが。なに言ってんだ!ほぼ毎週出かけてたんじゃないのか。バカヤロー。ふざけるんじゃないぞ」


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