目玉焼き

健康診断の朝

 妻が健康診断に行く日の朝はなんとなく落ち着きません。

 わたしが健康診断を受ける日の朝は簡単なんです。いつも通りの時間に起きていつも通りに出かける用意をして、いつもよりも少し遅めに(会社よりも病院のほうが家から近いので)自宅を出て病院に向かうだけ。簡単です。

 妻が健康診断を受ける日も、朝の行動パターンにはそれほど変化はないのですが、心理的にはいろいろと慌ただしいんですね。
 それは犬の散歩だったり朝食の準備だったり、その他いつもの朝の恒例行事がちょっとだけ早めに進行するだけなんですけど、その「ちょっと」がとても慌ただしく感じます。

 そうなると今度は妻が健康診断の時間に間に合うかどうかが心配になってきます。大人なんだからわたしがそんなことを心配しなくてもよいのですが、わたしや犬のことに時間を使って、妻自身が慌ただしくなってしまうと申し訳なく、できるだけ面倒をかけないようにしようとしてわたしが動くと、かえってそれが面倒をおこすみたいで、結果「いつも通りにしていて」と言われる始末。

 自分が受けるときは何も心配しないんですけど、妻が受けるとなるととにかく色々と心配になるんですね。それでわたしが落ち着かないと、それを察して犬も落ち着かなくなり、家中がなんとなくワサワサとしてしまいます。

 心配を無くすための健康診断なのに心配なことだらけの朝を過ごします。

お立ち寄りいただきありがとうございます。お暇な時間ができたら、また寄っていただければ嬉しいです。