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「鬼滅の刃」絵で元ネタマンガを徹底比較!鬼滅の刃と手塚治虫作品

鬼滅の刃の元ネタは?○○?https://note.com/roukyugun/n/n150727f4cd7a


吾峠先生はガチの手塚治虫ファンではないか?という話を前の記事でしましたが絵がないとさっぱりわからないと思いますので実物の絵、もしくは私が描いた絵で比較してみたいと思います。アニメは映画の無限列車編まででとりあえず終了、次のシリーズ待ちになってます。これからは漫画版の話なのでネタバレ注意!



伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の元ネタ

さてさて最終23巻発売ですがツイッターで並んで買ったなどのエピソードがてんこ盛りでしたねw電子書籍全盛ですがやっぱり紙の本も置いときたい意識もあるんでしょう。ラストの現代編が余計だという声もありますが、多分ジャンプの編集部に描けって言われたんではないでしょうか「ちびっ子ファンも多いのでせめてハッピーエンドに」と、だから復活ではなく転生っぽい微妙な表現になったんでしょう短編集見る限り本気出すと真っ黒になるのでw。ただこんな人気になったのによくジャンプ編集部が終わらせてくれたなと思いますね、鳥山明先生がドラゴンボールを本当は早くに終わらせたかったのに無理やり延長させられて「ペンを見るのも嫌になった」・・・と軽いうつ病になっちゃったのは有名ですが最近はネット社会で世間がうるさいんであまり無茶はさせないのでしょう。

吾峠先生御本人がジョジョシリーズとNARUTOとブリーチが好きと公言してますがそっちの影響は薄いと思います 、なぜなら20年くらいの近い作品だとバレやすい今はインターネットがあるので検証サイトとか作られて大炎上しますのでまず編集者が止めると思いますw

さてさて鬼舞辻無惨とのラストバトル、鬼舞辻無惨の最終形態そのまんま「AKIRA」でしたねwAKIRAは1982年 から1990年の連載された大友克洋先生のSFマンガで自身が監督されたアニメ映画は世界的に有名です。アニメ映画版1988年(昭和63年)に日本で公開。ちょうど吾峠先生が生まれた年なので、あとで漫画かアニメを見たんでしょうがマニアックな漫画少女だったんでしょうね~w中川翔子さん(しょこたん)があんなマニアックなオタクになったのは父親の中川勝彦氏(俳優で32歳で亡くなった)がガチなオタクだったのでそれに影響されたそうです。吾峠家も父親がそうだった可能性が高いですねw。


上が「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨の変態後の姿、下が「AKIRA」の鉄雄の最終形態。一瞬どっちか判別できないほど似てますwなんで手塚ネタをこれだけちりばめてラストがAKIRAパクリなのか・・・・実は大友先生が手塚先生を尊敬していてAKIRAのラストページで尊敬する手塚先生に捧ぐ・・・ってなメッセージがあるんですね~w(吾峠先生マニアックすぎやわwこんなん誰も分からんw)


仮死状態の竈門炭治郎が仲間にあの世から連れ戻されるシーン。
シッダルタ(ブッダの青年時代)が仮死状態のスジャータをあの世から連れ戻すシーン。

ちょっと似てるかな?


伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の絶命エピソード、前の記事で伊黒さんの元ネタはブラックジャックではないか?と書きましたがやはり1番人気エピソード「めぐりあい」オマージュをぶちこんできましたね~。

 ストーリー(公式サイトより)
無免許の天才外科医ブラック・ジャックが活躍する医学ドラマです。ブラック・ジャックは、天才的な外科手術の技術を持ち、死の危機にさらされた重症の患者を、いつも奇跡的に助けます。しかしその代価として、いつも莫大な代金を請求するのです。そのため、医学界では、その存在すらも否定されています。人里離れた荒野の診療所に、自ら命を助けた助手のピノコとともに、ひっそりと暮らすブラック・ジャック。彼の元には、今日も、あらゆる医者から見放された患者たちが、最後の望みを託してやってくるのです。

アニメの1話が公式で見れるので見たほうが早いかも?


ブラックジャック 「めぐりあい」とは?(ネタばれ注意)

ブラックジャック(間黒男・ハザマクロオ)の悲恋エピソードで
医大時代の黒男と同級生の恵という女性がいて、ぶっきらぼうな黒男が雨の日に傘を置いてみたり
暴漢に恵が襲われた時に何故か黒男が助けたり
恵は不審に思う(ストーカーっぽいけど)。
ある日、恵に子宮ガンは発覚、黒男は単独で手術すると宣言し周囲が反対する中手術を実行する。
その手術中に黒男は恵に愛を打ち明けるのであった(涙)
その後恵は男として船医として生きる道を見つける。



ただ今の時代だと黒男の「子宮を取ったら女じゃなくなる」のセリフが子宮を取って子供が産めなかったら女失格かい!・・・とツッコミが来そうですがw
1970年代の常識であり戦前生まれの手塚治虫なのでしょうがないかと思われます(苦笑)ブラックジャックの医療知識も手塚が医大生だった戦前のもので連載時の1970年代でも相当古いと手塚治虫本人が認めてますので。
ただ、この恵というキャラは前に説明したリボンの騎士のサファイアの延長上にあるキャラで自分のジェンダーギャップに悩んでいかに自分らしく生きるかっていうのがテーマになっている。伊黒と甘露寺のカップルはブラックジャック(間黒男)&恵のカップルから発想されたキャラクターなのは間違いないでしょう。

ブラックジャック「海は恋のかおり」で再び恵(回想シーンですが)が登場。彼女を愛する船員の若者が現れると、ブラックジャックは珍しく嫉妬するエピソードですがw
そう鬼滅の刃でも伊黒が炭治郎と甘露寺蜜璃の仲がいいのを嫉妬し修行で炭治郎に修行で辛く当たるというエピソードの元ネタですね。

激しく嫉妬するブラックジャック、可愛いですねw

こちらも激しく嫉妬されてますw


ブラックジャック(間黒男)と伊黒小芭内を比較
・顔の1部の色が違い縫い傷がある(ブラックジャックは不発弾の爆破事故に巻き込まれ、黒人と日本人のハーフのタカシの皮膚を移植したためツートンカラーになっている。)
・名前に黒が入っている。
・服装が白と黒のツートンカラー
・仕事は出来るがぶっきらぼう、実は心優しい。
・ちょっとストーカーっぽいw
・自分の彼女を好きな男が現れると激しく嫉妬する。

布を取ると口元に深い傷が・・・顔に深い傷跡が両キャラともありますね。

やり場のない怒りを鬼退治に向ける伊黒と母親の復讐を誓うブラックジャック。


続いて恵さんと甘露寺さん


キャラは別物ですが自分のアイデンティティに悩むという設定は同じです。


恵さんの元ネタの「リボンの騎士」のサファイヤ、戦う戦闘少女の元祖で宝塚歌劇時代の淡島千景がモデル。神様に間違えられて女と男の心を入れられたため自分のアイデンティティに悩む設定。60年前の少女漫画はひどい目にあって泣いて耐え忍ぶ「おしん」のようなキャラがほとんどでサファイヤのような戦う少女が出てきた時は驚かれたそうです。

甘露寺蜜璃の三つ編みが黄緑とピンクの色になってますが
そもそもサファイア自体が天国で生まれてくる時に、神様が女のハートを飲ませようとしたら天使のチンクがイタズラして男のハートを飲ませたことから体は女、性格は男に生まれてしまったそのオマージュではないかと?三つ編みの黄緑の部分が男の心でピンクの部分が女の子ではないかと思われます。

アニメだと三つ編みがハート型になってるので分かりやすいですね。


「リボンの騎士」アニメの一話です。



伊黒の過去編で出て来る赤ん坊を食べる下半身が蛇のような女の鬼も出てきますが似たようなのが「どろろ」に出てきます。


孤児をもらい受け育てるとみせかけ人買いに売り飛ばす慈照尼(じしょうに)こちらも伊黒の過去のモチーフになったと思われます。




どろろに影響を受けたのは高橋留美子先生なのは有名ですが
「どろろ」「犬夜叉」そして「鬼滅の刃」を読み比べると類似点があって面白いですね。犬夜叉はサンデーアプリで無料で読めます。


左から百鬼丸とどろろ、原作版は平成アニメ版より良くしゃべるし明るいですw

ストーリー(公式より)
体の48箇所を魔物に奪われた百鬼丸が、魔物退治の旅を続ける怪奇マンガです。戦国武将に仕える醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、生まれて来るわが子の体を、48匹の魔物に与えてしまいました。そうして生まれた子供は、体の48ヵ所の部分が足りず、川に流され捨てられてしまいました。時は流れ、戦(いくさ)の世を旅する少年・百鬼丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた赤ん坊の、成長した姿だったのです。百鬼丸は、体を奪った妖怪を1匹倒すごとに、失った体の部分を1ヵ所取り戻すことができるのです。百鬼丸は、どろろという名のドロボウ少年と知り合い、一緒に旅をするようになります。しかし、どろろと百鬼丸の行くところ、妖怪や死霊が、次々と襲いかかって来るのでした。(未完)

公式YouTubeで昭和版どろろの1話が見れます。

※期間限定で「白黒版どろろ」全話公開中みたいです。

https://www.youtube.com/user/tezukaproductions/videos

1960年代当時妖怪漫画で人気になった水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」に嫉妬した手塚先生が対抗して描いたのが「どろろ」(本人談)ただ雑誌の年齢層が小学生くらいだったので暗すぎて人気が出ず打ち切り。ただアイデアが秀逸なので「鋼の錬金術師」や「ベルセルク」「犬夜叉」などに参考にされています(高橋留美子先生と三浦健太郎先生は「どろろ」に影響を受けたと明言。)そういや最近またアニメ化されましたね。手塚先生も「どろろ」の設定をセルフリメイクして「ブラックジャック」を描き大ヒットさせました。

高橋留美子先生インタビュー
犬夜叉はどろろと里見八犬伝が元ネタと発言。(オープニングで高橋タッチの手塚キャラクターが見られる。)




時透無一郎の元ネタ


似てるキャラを探しましたが、ブラックジャックのライバルにあたるドクターキリコではないかと思われます、ドクターキリコは、合法的な安楽死を行う医者でどんなことがあっても直そうとするブラックジャックの対極として描かれています。


時透無一郎

行動基準は自身の考える優先事項に基づいており、それを邪魔する者に対しては相手が何者だろうと容赦のない言動を取り、場合によっては実力行使も辞さない。
「一人を守って時間を浪費するよりも、数十人の命を守る方が先」
「責任の重い柱とそれ以外の人間との時間の重さは平等ではない」
と言った冷静で合理的な思考をする反面、物言いに遠慮や気遣いが無く、人との接し方に難がある。炭治郎曰く「正論だけど配慮に欠けていて残酷」。


ドクター・キリコ

シリーズ中でブラック・ジャックのライバル的な存在に当たる医師。
元軍医で、戦場で満足に医療品もない中で瀕死の重傷に苦しんでいる兵士たちを安楽死させ感謝された経験から、
「治療の見込みのない患者は苦しませるよりも静かに息を引き取らせた方が良い」
との信念を持つようになり、死に神の化身の異名を取りながら法律にふれないように安楽死を請け負うようになる。ただし、彼の安楽死はあくまで「生きようとする意志が既に無く、医学的にも手の施しようのない患者への救済行為」として行う最終手段であり、彼自身「治せる患者は治す」と作中ではっきり明言していることや、誤って安楽死薬を服用してしまった患者に対して、嫌味を垂れつつも人命救助に尽力しているなど、助かる見込みのある患者を興味本位で死へ追いやるようなことはしていない。

ピクシブ百科事典より




両キャラとも徹底した合理主義者として描かれています。
両方とも「命の選別を行い」「正論だけど配慮に欠けていて残酷」・・な発言が多い。
それと、ブラックジャックで患者が記憶喪失になってしまう話(「とざされた記憶」「再会」)もあるんで、それをミックスしたのではないかと思われます。あとドクターキリコ(霧)だから霞柱(かすみばしら)にしたんでは?ちなみに霧は気象用語ですが霞は気象用語ではない文学的な表現らしいです。霞はモヤモヤしてるからボーっとしたキャラ設定になったのでは?

ブラックジャック「とざされた記憶」戦争が原因で記憶喪失に。

あと時透無一郎が改心するきっかけとなる竈門炭治郎の
「人のためにすることは巡り巡って自分のためになっているものだし。」
ですが


この言葉は「ブッダ」の中で悟りを開いたブッダが鹿に語りかける言葉ですね。


ブッダ「おまえたち鹿よ、おまえたちは自分が生きていくために自分のことの心配しかしていない、だけどそれは間違いなのだ、自分が生きていくためには他人が生きていく手伝いもしてやりなさい、それがきっと自分の一生に報いられてくるはずだ。」

 



こちらは「刀鍛治の里編」のモデルになったと思われる、ブラックジャック「湯治場のふたり」。山奥に刀鍛冶の馮二斉(ひょうじさい)が住んでいて、そこでメスを鍛え直してもらう。




時透無一郎の刀を鍛えた鉄井戸は心臓の病気で亡くなってしまいます。

ブラックジャックのメスを鍛えた馮二斉(ひょうじさい)は急変しブラックジャックの心臓マッサージの甲斐なく亡くなります。



冨岡義勇の元ネタ






主人公炭次郎が最初に出会う重要キャラ 冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)

・クールで無愛想な美少年、目が青い。
・単独行動を好み協調性の無さから、他の柱に嫌われている。
・冷たいようで実は心優しい
・鬼になった禰豆子を見逃したため鬼殺隊の隊律違反を犯す。
・ちょっと天然ボケが入っている。
・両親は病気で死ぬ。
・姉は鬼から弟をかばうために死亡。
・鱗滝左近次の弟子で同期の友人、錆兎(さびと)が鬼との戦いで死ぬ。
・羽織が右と左でデザインが違う奇抜なデザイン。(冨岡の半分の羽織のデザインが錆兎の羽織のデザインと一緒。死んだ親友のことを忘れないために 錆兎の形見の羽織の半分を縫い合わせた。)

ぱっと見わかりにくいので色々考えてみたのですがやはりブラックジャックが元ネタだと思われます。

ブラックジャックこと間黒男(はざま・くろお。まっくろのダジャレですね)とは?

・クールで無愛想な美青年、原作版は目が青い( アニメだと茶色)。
・個人医院を経営、無免許でなおかつ多額の手術料金を請求するので、他の医者に嫌われている(尊敬している医者も一部にいる。)
・冷たいようで実は心優しい。
・無免許で医療行為を行うので当然違法である。
・ちょっと天然ボケが入っている。
・母と幼年期のブラックジャックは不発弾の事故に巻き込まれ母は死亡、 ブラックジャックは重傷を負いながら生き残る。 父は愛人と逃げてしまう。顔を損傷、黒人と日本人のハーフの友人タカシから皮膚を提供され縫合手術を行い手術は成功したが顔がツートンカラーになる。
・タカシは成人後、 自然保護活動に身を投じるがアフリカのアルジェで原子力基地建設の反対運動をしているときに建設推進派に暗殺される。

ポイントとしては クールで無愛想だが実は心優しい性格、そして親友との関係ですね。

・冨岡の羽織の半分は死んだ友人の錆兎の形見である。( 二つの違うデザインの衣服を縫い合わせた。)

・ブラックジャックの顔の半分は死んだ友人タカシの形見となった。(2つの違う色の皮膚を縫い合わせた。)


上:手術後の間黒男と親友タカシ、手塚先生が昆虫マニアで蝶が特に好きなため蝶が想像のシーンで出てきています。

下:暗殺されたタカシを想うブラックジャック、縫い合わせた顔の半分が友の形見になりました。

死んだ友のことを思い出す冨岡義勇、こちらも左手で頬を触ってますね、むむむw
あとファンブックに裏設定で姉が鬼に殺された後、遠方の親戚の医者の元へ連れて行かれる途中で逃げ出し遭難、そこで鱗滝師匠の知り合いの猟師に拾われたということらしいですねw
あと出身地設定の東京府豊多摩郡野方村ですが
これは今で言う中野区北部で手塚治虫が昔住んでいた住居とアニメスタジオ虫プロダクションがあった練馬区富士見台とめちゃくちゃ近いです。今も建物と会社が残っていて版権管理をしていますそれに引っ掛けたんでしょう。
それとアニメ版鬼滅の刃の外崎春雄監督の師匠に当たる八幡正さんは手塚治虫に憧れ、虫プロに入りアニメーターになった方でその後スタジオダブを設立。そこへ外崎さんが入りアニメーターになりのちに演出家になりました。つながりを見ると面白いですねw

ただこれはさすがに分かりにくかったですね。
しかしどれだけ吾峠先生ブラックジャック好きやねーんって感じですがw
ブラックジャックは「スーパードクターK」「ザ・シェフ」ドラマの「ドクターX」に影響を与えこれを見て、医師を志した人が多いです。


はじめ奇抜なデザインの羽織を着ているのは織田信長や前田慶次のような傾奇者(かぶきもの・江戸や京都などの都市部で流行した。 異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと)・・・・かと思ってましたが違ったんですね。(模様が複雑でアニメーターは大変そう・・・。)

あとクールだが実は人情に厚いキャラクターは意外に少ないんですね。有名なのはドラゴンボールのピッコロさんくらい、(ちなみにピッコロさんは宮崎駿監督の未来少年コナンの女戦士モンスリーが元ネタ。モンスリーは高畑勲監督のホルスの大冒険のヒロイン、ヒルダが元ネタです。)なぜ少ないのかというと複雑なキャラクター設計なのでまずどういう人生を歩んできたかという道のりを描写しないといけないので漫画家の技術がいります。それと地味な人間描写より派手な戦闘シーンの方が目立つし人気が出やすい(あとエロいサービスシーン)。実際最初は鬼滅の刃の少年ジャンプの人気投票は下の方だったと聞きます。やはり絵柄が古くて地味なのと暗い作風、そして派手なバトルがなかったからでしょう。ジャンプは不人気なら即切られるんですが一部に熱狂的なファンがいたので様子を見ていたんだと思います。なぜなら少なくても熱狂的なファンがいれば単行本(電子書籍)が売れて利益が出るのでw

ブラックジャックは手塚先生は何も言ってないですけど、「あしたのジョー」と「ゴルゴ13(サーティーン)」に対抗して作られたと思いますね。あしたのジョーは当時で一番人気がある漫画で子供だけではなく大学生や作家の三島由紀夫や、寺山修司など文化人もみんな読んでいたという国民的人気漫画でした。漫画を文学まで高めたという細かい心理描写が魅力で、登場人物の力石が死んだ時は葬式まで行われた程でした。当然嫉妬深い手塚先生はブチ切れたでしょうねーwしかもアニメのジョーを企画、監督したのは手塚先生主催のアニメ会社「虫プロ」所属で弟子の出崎統(でざき・おさむ)だったというw

ゴルゴ13(サーティーン)はさいとうたかを先生が大人でも読めるマンガを念願に描かれた作品で当時は漫画の読者が高校生くらいまでで大人が読む漫画が存在していなかったのでそこを開拓しようと作られた漫画で世界の政治情勢をバックに殺し屋ゴルゴ13が暗躍するお話、複数の脚本家を用いTVドラマのように制作されていて今現在も連載中。ブラックジャックが世界を舞台に活躍するのも影響していると思われる。手塚先生はだいたい元ネタをあとがきでバラしてるし、当時人気だった漫画を見ればだいたい元ネタが推理できるので面白いですね(嫉妬して対抗する漫画を描きたくなると本人が言ってますちなみに1968年にあしたのジョーとゴルゴ13がスタート。1973年にブラックジャックがスタート。)


あしたのジョー マガポケ公式で無料で読めます。 


ゴルゴ13の1話が無料で読めます。


上:竈門炭治郎にアドバイスして去る冨岡義勇。

下:最初研修医たちに手術の手伝いを求められ断るが結局アドバイスするために病院へ行き、若手研修医にアドバイスして去るブラックジャック。

両方ともクールなんだけど実は人情家です。

元ネタが同じブラックジャックの伊黒さんと冨岡義勇さん
恋愛パートは伊黒さん、仕事人&頼れる先輩のパートを冨岡義勇さんが担当してます。


鬼舞辻無惨の元ネタ






あと気づいたのは鬼舞辻無惨は擬態(変装ですね)の名手でいろんな人間に変装し、女装までしますが手塚治虫のバンパイヤの間久部緑郎(まくべ・ろくろう)も美形で残虐非道で変装の名手、女装も普通にします。間久部緑郎は美形ダークキャラの元祖と言われ今の漫画のキャラにもかなり影響を与えていますね。(シェイクスピアのマクベスから取られています。)手塚キャラが男が女装したり、女性が男装したりするのは手塚先生が兵庫県宝塚市で育ったので宝塚歌劇の影響だそうです。手塚マンガはスターシステムを取っているのでいろんなキャラが別のマンガに出たりします。間久部緑郎も元々は「少年探偵ロック・ホーム(1949)」でデビュー、シャーロックホームズの少年版ですね。最初は好青年だったロックもだんだん悪知恵が働くキャラを演じるようになりました。

女装中の間久部緑郎。


女装(擬態)した無惨。



自分で描いた絵で比較してみました。
ぬるい鬼滅の刃ファンですが元ネタが分かってると
描きやすいですね。(もみ上げのはね具合がw)


我妻善逸、竈門禰豆子、不死川実弥の元ネタ


こちらは七色いんこの千里万里子刑事、鳥アレルギーで鳥を見ると小さくなります。おそらくルパン三世に嫉妬して出来た作品と思われ七色いんこのデザインがガンダムのシャアに似てますが冨野監督が「手塚先生がガンダムを全話見ていて驚いた」と言っていたので参考にしたと思われます。代役専門の天才役者にして泥棒という異色のキャラクターを主人公にした犯罪活劇で千里刑事はそれを追う刑事役です。体が収縮するのが竈門禰豆子の参考にされたのではないかと考えられます。



ドン・ドラキュラ
アニメ第1話が見れます。
手塚版ドラキュラ親娘の話で太陽の下では生きられず太陽光に当たると灰になります。(棺桶に入ると元に戻る)娘のショコラが可愛いW昼は活動できないので夜間学校に通っています。元ネタはブラム・ストーカーのゴシック小説「吸血鬼ドラキュラ」手塚先生に娘がいるので親子関係をモデルにしたとか。ドラキュラモチーフは山ほどあるのですが太陽が苦手な美少女のドラキュラ的なキャラはこれしかないと思われます。

夜しか活動できないので親子揃って昼間は寝ますw


手塚マンガでもっとも元ネタをパクられたと言われてる「三つ目がとおる」の写楽保介。普段は泣き虫だがバンソウコウを取って三つ目になると悪魔的な力を発揮する。中学校の同級生で相棒の和登千代子(和登さん)と謎を解明していく。写楽くんと和登さん、コナンドイルの「シャーロックホームズの冒険」が元ネタなのでシャーロックホームズとワトソン博士のもじりになっていますw写楽君も最初は泣き虫のヘタレですが徐々に成長していきます。純粋な幼児っぽくおまけにちょっとHなキャラで和登さんと一緒にお風呂に入りたがります(実際入るw)1970年代落ち目で「手塚は終わった過去の人」のイメージを「ブラックジャック」と「三つ目がとおる」の大ヒットで復活。特に写楽君は可愛らしいキャラなので女性ファンが一気に増えたらしいです。

落雷で死んだお母さんが恋しい写楽。かなりマザコン気味の描写になってます、鬼滅の刃だと我妻善逸とじいちゃんの関係になってますね。




ワーナーアニメ「バッグズバニー」のエルマーファッドもデザインの参考にしたと手塚先生が語っています。松本清張の歴史ミステリー小説「火の路」とミュージカルにもなった二重人格物の原点と言われてるスティーブンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」もモチーフになっていると思われます。

https://tezukaosamu.net/jp/manga/481.html

三つ目がとおる公式
アニメアニメ第1話が見れます。



絵で比較すると分かりやすいです。我妻善逸はスキンヘッドにしたらそのままですね。写楽君を我妻善逸、竈門禰豆子、不死川実弥のキャラ設定に生かしたのは間違いないです。羽織の三角形も「三つ目」から取られてると思いますね。写楽君の母親は犬持博士に赤ちゃんの写楽を預けた後、雷に打たれて死んでしまいます。我妻善逸が金髪になった理由は修行中に雷に打たれたからですよねw写楽君も我妻善逸も両親がおらず別の人間に育てられています。禰豆子ちゃんが写楽君ということは見た目で分かったのですが我妻善逸の元ネタが不明でしただが絵で比較するとピンときましたね。

写楽のヘタレだが三つ目になると超人的なパワーを発揮する→我妻善逸、竈門禰豆子

写楽の三つ目モードになった時の悪魔的な性格→不死川実弥

元ネタが同じお二人面白いカットですね。

こちらは三人集結してます。


写楽君の育て親になる犬持博士と写楽の母親、母親は落雷により死亡する。犬持博士は写楽を自分の息子として愛情を持って写楽を育てます。


こちらは我妻善逸の育ての親、桑島慈悟郎。


三つ目キャラもよく見たら出てきますね。漫画だと堕姫の額の第三の目が縦になってるのと色がないので模様かと思ってましたwアニメ版だと分かりやすいように黄色い色が入ってますね。監督GJ!しかもよく見たら睡眠で覚醒モードに入っている我妻善逸と三つ目モードの堕姫が戦っているという憎い演出になってますね。

「三つ目がとおる」は三つ目キャラの元祖なので色んな作品でパクられており、「ドラゴンボール」「3×3 EYES サザンアイズ」「幽遊白書」「遊戯王」特に「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」「静かなるドン」の作者は手塚ファンを公言してるので間違いないと思いますw萩原一至先生は以前動画で「手塚治虫と永井豪に影響を受けた」「三つ目がとおるの続編の同人があったら欲しい」と言っておられましたw


煉獄杏寿郎の元ネタ


無限列車編は松本零士先生の「銀河鉄道999」モチーフなのは前の記事に書きましたが煉獄杏寿郎さんの元ネタはジャングル大帝のレオ(ライオンキングの元ネタで西武ライオンズのマスコットですね)ではないか?・・という仮説を立てました。

・煉獄杏寿郎は明るく正義感があり面倒見の良い理想のリーダー(レオも素直で正義感があり面倒見の良い動物たちの理想のリーダー。)

・煉獄ファミリーの髪型がライオンぽく、カラー原稿だとオレンジだがモノクロ版だとだと毛の先っぽのみが黒くなっている。原作者は最初は黒イメージで考えていたのでは?オレンジだとスクリーントーン(網模様のついたシール、今はパソコンで処理できる。)を貼るはずなので(レオファミリーも耳の先端が黒い)

・煉獄杏寿郎もレオも早くに優しい母親が死亡している。

父親パンジャは人間に殺され、レオと母親エライザは動物園に輸送されることになるが、レオを可哀そうと思ったエライザはレオを逃がすが直後に輸送する船が沈没し、檻から出られずに死亡する。



・煉獄杏寿郎は最後仲間を助けるため絶命する。(レオもヒゲオヤジを助けるため絶命する。)

・煉獄ファミリーの父、兄、弟似たような顔の家族が3人出てくる。
(ジャングル大帝もパンジャ、レオ、ルネのライオンの親子3代の物語、顔も幼年期、青年期はほぼ同じです)ドラゴンボールの孫一家も顔は同じだが髪型で区別をつけている。そうしないと見わけがつかなくなって読者が混乱するのですが意図的に同じ顔にしている節がある。




煉獄ファミリーとパンジャ(父)とレオ(息子)、ちなみにレオが成人したらパンジャと同じ顔になるのでレオ(父)とルネ(息子)の可能性がありますwあるいは成人後のルネと息子の可能性もwこの白いライオン一族は代々同じ顔です。

・そして決定的なのは主人公の炭次郎が煉獄家を訪ね煉獄杏寿郎の最期を弟・千寿郎に語るシーン。
(ジャングル大帝だとムーン山の遭難から生き延びたヒゲオヤジがレオの息子ルネと偶然再会、父親レオの最後を語るシーンがある。)

両方とも遺族に死んだ仲間のことを報告してています。

・違うのは煉獄家だと父親が生きていること(ジャングル大帝だとレオの父親パンジャは人間に殺される。)と息子ではなく弟になっている点。煉獄杏寿郎が独身で子供がいないので弟という設定に変えたのでしょう。

煉獄杏寿郎さんが死ぬ寸前母親の霊に語り掛けるシーンがありますが手塚マンガ「ブッダ(お釈迦様の伝記漫画)」のブッダが死ぬ寸前、神の化身であるブラフマンに語り掛けるシーンにそっくり。ブッダの基本テーマが「生きるとは?死ぬとは?なぜ人間は病気やカースト制度で苦しむのか?」・・・なのでセリフもこの辺も参考にしてますね。

カメラアングルが似てますね、ブッダ(左が神の化身ブラフマン、右がブッダです。)も煉獄さんもこの後死亡します。


実はジャングル大帝のレオの最期の死亡原因とブッダのオープニングストーリーが被っているんですが(両方とも自己を犠牲にして飢えた友の食料になる。)いわゆる自己犠牲がテーマになっています。

レオが雪山の吹雪の中で命を落とすのでその真逆の炎のイメージのキャラにしたのではないでしょうか?

ジャングル大帝レオの衝撃的な死が描かれる最終回はこちらで見れます。この最終回をアシスタントとして手伝っていたのがあの藤子不二雄A先生です。

ジャングル大帝


ジャングル大帝(平成版) 公式で全話見れます。(海上の蝶のシーンが印象的!)


「ブッダ」とは手塚治虫が描いた釈迦の伝記漫画

これだけ手塚ネタをぶちこんでおいてジャングル大帝がないのは匂うな?と思って調べたら独特の髪型と同じ顔のファミリー3人(3匹)、家族に最期を語るシーン・・・で解明出来ましたwよくよく考えたら死んだキャラの家族を訪ねる主人公ってあんまりいないですよね。ここまでくると呉峠先生と朝まで語り合いたくなってきましたw
名前の煉獄杏寿郎もレオ・ジャングルのもじっりっぽい気がします。誕生日が5月10日ひっくり返すと 10(じゅう)5(ご)、「じゃん・ごー」とも読めます。


ちなみにジャングル大帝の元ネタはディズニークラシックの「バンビ」です(映画館で138回以上見たらしい)。そのジャングル大帝をディズニーがパクリ返すという歴史w



煉獄杏寿郎「老いることも死ぬことも。人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ死ぬからこそ、たまらなく愛おしく尊いのだ。強さというものは肉体に対して使う言葉ではない」


火の鳥 黎明編
火の鳥 鳳凰編
無限列車編の煉獄杏寿郎さん。


火の鳥とは?

手塚治虫が漫画家として活動を始めた初期の頃から晩年まで手がけられており、手塚治虫がライフワークと位置付けた漫画作品。古代からはるか未来まで、地球や宇宙を舞台に、生命の本質・人間の業が、手塚治虫自身の独特な思想を根底に壮大なスケールで描かれる。物語は「火の鳥」と呼ばれる鳥が登場し火の鳥の血を飲めば永遠の命を得られるという設定の元、主人公たちはその火の鳥と関わりながら悩み、苦しみ、闘い、残酷な運命に翻弄され続ける。火の鳥は「○○編」と名の付く複数の編から成り立っている。

この辺を参考にしたのでしょうか?

あと手塚ファンの方とメールで話したところ手塚治虫の「鬼丸大将」の主人公「鬼丸」と「煉獄杏寿郎」が似ているとの情報が!


上2つが鬼丸、下2つが煉獄杏寿郎
確かに並べてみるとよく似てますね。

鬼丸大将

https://tezukaosamu.net/jp/manga/63.html

父・煉獄槇寿郎(しんじゅうろう)の元ネタ

父・煉獄槇寿郎(しんじゅうろう)の元ネタはジャングル大帝のパンジャと書きましたが落ちぶれてからのモデルがないかと探してみました


ミッドナイト

ミッドナイト(三戸真也)の父親は工場で真面目に働いていたが妻が死んだことからのんだくれになってしまい息子の真也に辛く当たります。それが原因で真也がグレ、不良仲間と外でマージャンをやっているうちに飲み屋から父が家に帰宅するが、鍵がかかっていて入れず凍死する。真也はそれを機会に東京へ向かう。東京へ出てきて暴走族をやり初めるが恋人のマリが交通事故で植物人間になってしまい、タクシードライバーで治療の金を稼ぎ始める乗客の様々な人間ドラマの物語。ブラックジャックのタクシードライバー版みたいな感じですね。その話の中にミッドナイトの過去編があるのですが
真也がクズな父親と思っていたが実は子供と和解したがっていた寂しい父親だったことを故郷の飲み屋の女将から知らされる。(真也の読んでいたプルターク英雄伝を女将に買ってこさせ難易度の高い本だが完読する。)
そこで初めて父のことを理解するようになる。

妻が死んだことで壊れた父親は息子を虐待

酒に溺れる父親、息子はグレます。

子供を理解しようと子供が読んでいた難しい本にチャレンジし、完読するも家に入れず凍死する。父の切ない想いを女将から知らされ涙する真也(ミッドナイト)、ミッドナイトが二人いるのは、夢の中のミッドナイトが現実のミッドナイトを故郷に連れいていくという設定のため。


鬼滅の刃 無限列車編


煉獄槇寿郎は腕のいい剣士で元炎柱だったが妻が死んでしまいのんだくれになってしまい子供たちにも辛く当たります。杏寿郎の死後、竈門炭治郎から杏寿郎の「体を大切にしてほしい」という遺言を次男から間接的に伝えられ、長男の想いをようやく理解し涙する。


死んだのが父親と息子の違いがありますがプロットがよく似ています。第三者から情報を聞かされ改心し涙するオチもそのままですね。
ちなみに奥様の煉獄瑠火(れんごく るか)はジャングル大帝となったレオの息子がルネ、娘がルッキオ(寝ると起きるのダジャレ)なのでそこから取られてるような気がします。




宇髄天元と雛鶴と産屋敷耀哉の元ネタ


鬼滅の刃に遊郭編がありますが 手塚漫画で遊郭といえば「陽だまりの樹」(ひだまりのき)でしょう頑固で直列情熱型の藩士の伊武谷万二郎(いぶや・まんじろう)と女好きでちゃらんぽらんな女好き の医師手塚良庵(てづか・りょうあん)の幕末を舞台にしたドラマなのですが手塚が洒落っ気のある女好きの遊び人という設定なので吉原や品川の遊郭に行く話が出てきます(ちゃんと性行為を行う描写がありますw)時には 遊郭に泊まり込んで花魁などの治療をしたりしたりします。師匠である緒方洪庵と一緒に種痘(天然痘のワクチンですね)を広めるため尽力します。特定はできないですが設定やキャラクターの参考にした可能性はあります。 そもそも 少年漫画で遊郭が出てくる自体珍しいので(売春なのにジャンプ編集部が良く許可出したね、作品ではだいぶ薄めてありますが)青年漫画でちゃんと内部まで描かれてるのは「陽だまりの樹」と村上もとか先生の「仁-JIN」「龍-RON 」、アニメ映画にもなった「この世界の片隅に」滝田ゆう先生の「寺島町奇譚」にも遊郭が出てくるが外側だけの軽い描写にとどめています)。出てくるキャラクター設定がユニークなので何回もドラマや舞台になっていますアニメ化もされました。手塚良庵は 歴史上実在の人物で手塚治虫先生の曽祖父にあたる方です。 手塚家は江戸時代初期から医師の家系で代々受け継がれていたようです。 ただ手塚先生のおじいさんは裁判官でお父さんは住友金属の社員だったようです。



多少似ているのは宇髄天元。

・代々忍者の家系。

・派手な服装が好きで宝石をジャラジャラいわせている洒落っ気のある色男 。

・鬼との戦闘においては薬物知識から調合した毒薬や爆薬を用いる。

・頭である産屋敷耀哉を心から慕っている。産屋敷耀耀哉は穏やかで優しい人柄で5人の子供がいて。ラスボスの鬼舞辻無惨を倒すため妻のあまね、長女ひなき、次女にちかを道連れに自爆して命を落とす。

手塚良庵

・代々医師の家系。

・嫁がいるのに遊郭で女と遊んでいる。洒落っ気のある女好きの江戸っ子。

・江戸時代の医者なので薬物の調合も自ら行う。

・大坂の適塾の医者の師匠である緒方洪庵を心から慕っている。緒方洪庵は優しい人柄で種痘を広めるため尽力する渋い理想の上司として描かれていてかなりカッコいいです。(弟子の福沢諭吉の文献によると実際人柄は温厚でおよそ人を怒ったことがなかったという。)13人の子供がいて(第五子、第六子は若くして亡くなっている。さらに成人するまでに2人亡くなる。)歴史の通り幕府の要請で大坂から江戸へ出てきてその後病気で亡くなります(ストレスが原因だったと言われてる)。



産屋敷耀哉と緒方洪庵、こうやって見ると産屋敷耀哉は緒方洪庵をモデルにした可能性がありますねw

村上もとか 先生の 「仁-JIN」「侠医冬馬(きょうい・とうま)」はもろ影響を受けていますね村上もとか先生が手塚先生の大ファンで自分の女性キャラクターは全て手塚作品から影響を受けたと語っています。二作品ともテーマも医学で 時代背景も江戸末期コレラが流行った時期で緒方洪庵など出てくるなど歴史上の キャラクターもかぶってますw 両作品とも適塾の緒方洪庵先生は出てくるのですが・・・正直あまり魅力を感じないw実在の人物でも作者の力量にもよるのでしょう。(村上先生もキャラづくりはうまいほうなんですが、やはり手塚先生と比べると若干落ちますね。)


こちらが手塚良庵・・・洒落っ気のある女好きの遊び人でしょっちゅう遊郭に遊びに行くので奥さんによく怒られてますw

手塚良庵と夜鷹(吉原のように店ではなく屋外や船などで売春する娼婦)の七化けのお紺、お紺は手塚良庵と腐れ縁になり彼を助けることとなる。男に変装したりします。


三人の妻の一人雛鶴さんと似てるかも?
宇髄天元が聴覚が優れているという「音柱」という基本設定も
医師の聴診から取られているのではないか?妻を3人という斬新な設定にしたのも1人だと元ネタがバレやすいからだと推測します。

こちらは毒が回った雛鶴さんを宇髄天元が解毒剤で治療するシーン。舞台は吉原遊郭です。薬を飲ませたあと雛鶴さんが涙します。

陽だまりの樹では遊女のお紺が大阪から江戸に出てきて品川遊郭に店を開くのですがコロリ(コレラ)が蔓延して発病し、手塚良庵が治療するシーン、薬を飲ませた後涙します。


真面目で一本気な伊武谷万二郎と洒落っ気のある遊び人の手塚良庵・・・性格が正反対なので会えば必ずケンカしてますw


嘴平伊之助と童磨の元ネタ


嘴平伊之助=ダイバダッタの幼年期(ブッダ)+タッタ(ブッダ)+ハリマ(火の鳥太陽編) 
童磨=ダイバダッタの青年期

・ダイバダッタは実在の人物だが手塚ブッダのダイバダッタは最初はブッダの教えに心酔するが最期は教団を乗っ取りブッダの暗殺まで企てるとんでもない奴です。幼年期は狼に育てられ、そこで弱肉強食的な考えになっていきます。その後あくどい婆さんに育てられるのですが悪事のため女装させられます(美少年なのでめちゃ可愛いですw)そしてダイバダッタは老婆を毒殺して逃げます。手塚先生が生み出した間久部緑郎(まくべ・ろくろう)の延長線上にある美形悪役ですね。


ブッダのいない隙に教団を乗っ取ろうとするダイバダッタ。仲のいい王子を利用して王様に毒を飲ませて廃人にしようとしたり(王子を王位につけ自分に協力させるため)とにかく悪どいやつです。手塚先生が医学博士のため毒薬で殺害、薬を飲ませて口を利けなくするなど薬ネタは多いです。


・火の鳥太陽編のハリマは敵にはいだ狼の顔を被せられ固着して取れなくなってしまいます。(最後は取れて人間の顔に戻る)


・嘴平伊之助は山の中で猪に育てられた。そこで弱肉強食的な考えになっていく。猪のお面を被っているが素顔は女性のような美形で「遊郭編」で女装させられるがメイクなしでも女性と間違えられるほど可愛らしい顔をしている。

ダイバダッタも伊之助も幼年期動物に育てられます。


ダイバダッタも伊之助も美形なので女装しても可愛らしいですw


こちらは前にも出しましたがどろろの百鬼丸です。二刀流が似てますね。

上弦の弐の童磨がカルト教団の教祖と言う設定なのでダイバダッタ青年期をモチーフにした可能性があります。

つまり童磨(ダイバダッタ青年期)VS伊之助(ダイバダッタ幼年期)が戦うってことですね。伊之助の母親を絡めた設定にしたのもそのためでしょう。

あとダイバダッタが剣士としてスカウトするタッタという野性的な熱血キャラがいるのですがこちらもモデルにした可能性があります。タッタはコーサラ国に母と姉を殺され、親友のチャプラとその母も殺されてるのでコーサラ国の王族に復讐する野望を持っています。ブッダ(シッダルタ)の幼年期からの知り合いでのちに弟子になります。幼年期から青年期までは動物に乗り移る能力を持っていましたが大人になって失われました。往年のスター三船敏郎の若い頃がモデルと思われます。(黒澤明監督の七人の侍が有名。)


上:鬼になった竈門禰豆子にとどめを刺そうとする伊之助を止める竈門炭治郎。

下:親と親友の仇のコーサラ国のルリ王子にとどめを刺そうとするがブッダに止められるタッタ。

シチュエーションは全く違うのですが、熱血キャラがとどめを刺そうとするところを止めるところがちょっと似てます。

伊之助、タッタ両方とも母親と友を殺され復讐に燃えています。

イノシシのマスクを被せたのもバレにくくするためかと。表情が分からないので普通しない。アニメ版でマスクとって戦うシーンがありますがそのまんまタッタですね。上のタッタのセリフを担当の声優さんをイメージして読んだらそのままいけますw


竈門炭次郎、禰豆子、猗窩座の元ネタ


前の記事で竈門炭次郎・禰豆子兄妹のモデルは「鉄腕アトム」のアトムとウランではないかと書きましたが。もし「鉄腕アトム」ファンなら一番人気の「史上最大のロボット」ネタを入れてくると推理しました。この作品浦沢直樹先生が大ファンで「PLUTO・プルートゥ」というリメイクマンガを描いたことでも有名ですね。


プルートゥとは鉄腕アトムで一番人気のあるエピソードで「地上最大のロボット」に出てくる敵役のロボットキャラクター。主人のサルタンの命令でアトムら地球上の7人の強いロボットを倒すことを命令される。敵役だが卑怯なことは嫌いな男気あるキャラクターで最後は戦いの虚しさに目覚め改心してアトムと和解するが、主人のサルタンの繰り出した別のロボット・ボラーに倒されて死亡(破壊)します。


鬼滅の刃でかなりの強敵だが最期に改心して死ぬキャラと言えば・・・そう猗窩座・あかざ (人間の時は狛治・はくじ )ですね。人間の時は狛治という名でしたが恋人親子が毒殺されて荒れてしまいその時に鬼舞辻無惨にスカウトされ鬼となり猗窩座になります。この狛治時代のエピソードが「どろろ」に似てますね。


どろろ幼年期

・どろろ は盗賊火袋(ひぶくろ)とお自夜の息子
・宝のありかの刺青を背中に両親にほられる
・部下の裏切りで一家は逃亡、両親とも旅の途中で死亡する。
・生き残ったどろろは泥棒で生計を立てる。

猗窩座(狛治)の人間だった幼年時代はこの辺を参考にしてると思われます。

上から泥棒がばれてボコボコにされるどろろと泥棒がばれてボコボコにされる狛治。ふてぶてしいところが似てますねw

百鬼丸と 未央(みお) の悲恋エピソード

戦争孤児と廃墟となった寺で暮らしている未央、売春で得たお金で子供達を養っている 、百鬼丸は未央と愛し合い将来一緒になることを誓うが百鬼丸が剣の修行に出かけたスキに兵士達に孤児もろともみおも斬殺され百鬼丸は怒り兵士達をを皆殺しにする。

原作では数ページの回想エピソードなのだが最も人気のエピソードとして有名で平成版どろろでは前後編で、スタッフ達が気合いを入れて制作してました。(昭和版白黒アニメだとさすがに売春のくだりはカットされてました。)


これが猗窩座(狛治)の青年編の元ネタと思われます。


続いて猗窩座(鬼)とプルートゥの比較。

見ての通り、顔の模様がよく似てますね。アトムに一回助けられたのでとどめをささないで見逃します。アトムのことを称えながら主人サルタンの命令で戦わなければなりません。非常に紳士的なナイスガイです。


ここでさくっと猗窩座の特徴をおさらい

・猗窩座は戦闘スタイルは武術のみで武器等は一切使わない。
・数百年もの時間を強さのレベルアップを求めてきた。
・強者との闘いを好んでおり、強者に対しては敬意を払う一方、弱者に対しては「雑草」と言い捨てる。
・仲間の童磨の話だと猗窩座は強さを求めているのに、パワーアップできる栄養価の高い女性を決して食べることはしない鬼だった。


アトムの代わりに変装して戦う妹ウラン、60年前のマンガで少女が戦うこと自体がありえなかったらしく手塚治虫が宝塚育ちで宝塚歌劇を見て育ったのでそれを参考にしたらしいですね。当時は不幸な少女がひたすら耐えるような漫画や小説が多く、少女が暴れまくる手塚マンガは当時の少女たちに相当ショックを与えたそうです。(漫画初の戦闘少女はリボンの騎士のサファイヤ)当然今のプリキュアシリーズなどもこの流れを引いています。

アトムと敵対するプルートゥはアトムの妹ウランに心を寄せるのですがウランは「お兄ちゃんと戦わないなら友達になってあげてもいいわ」と言う。しかし、プルートゥはご主人様の命令が絶対なので、それはできない・・・と断る、そこでプルートゥの葛藤が始まるのであります。


鬼滅の刃だと猗窩座が炭治郎にとどめを刺そうとした時に死んだ元恋人、恋雪(こゆき)の霊が止めに入ります。主人である鬼舞辻無惨の命令は絶対、しかし、元フィアンセ恋雪の言うことも一理ある。設定は違いますが女性がきっかけで葛藤が始まるのが似ています。


ボスの命令で主人公を殺しに来る→「やめて!」・・と女性キャラが引き止める→「それは出来ん!」・・・と言うことを聞かない流れが同じですね。そして両方とも改心するのですが、悲しい最期を遂げます。


プルートゥはアトムの誠意に打たれ改心し戦うことを辞めるのですが、主人であるサルタンが繰り出してきた巨大ロボットボラーにやられて死にます。怒ったアトムはボラーをやっつけてエンディング。アトムはこういう物悲しいラストが多く雑誌「少年」の中の人気は3番目くらいだったようです。ちなみに1位は痛快に敵をやっつける鉄人28号で男子は鉄人28号、女子は鉄腕アトムを支持してたらしいです。確かに男の子は単純明快なバトルが大好きですからね~wしかしアトムは正義感があり妹思いで宿敵が死んでも涙を流す理想のいい子ですね~・・・そういえば最近そういうキャラが人気と聞きましたが。

むむむ・・w

ちなみに竈門炭治郎の誕生日は7月14日
アトムの誕生日は2003年4月7日という設定
7と4をひっくり返したのかな?と思いますね。


ただ、アトムが連載されていた1950年代以前はこういうキャラが主流だったんですが1960年代にベトナム戦争反対運動など学生運動が起きてからアトムみたいな優等生キャラは「古い」「ダサい」「時代遅れ」であると言われるようになったと手塚先生が語られてますね。
いわゆる劇画と言われる大人向けのリアルな漫画に出てくるような、ちょっと反体制のひねくれたお兄ちゃんが支持されるようになった。その流れは60年後の今も続いていると思いますそして手塚治虫自体が完全に過去の古い時代の終わった漫画家という扱いになってしまいました。(その後劇画を研究して作られたブラックジャックで復活する。)その絶滅状態にあった優等生キャラが、70年後あのメジャーマンガ雑誌少年ジャンプで支持されるようになったというのは不思議だなって思いますねw鬼滅の刃のアンケートだと「竈門炭治郎のようなまじめで優しいキャラは見たことがない、新鮮だ。」というのが多いらしいです。
日本人は時代劇の忠臣蔵じゃないですがやっぱり義理と人情、親子愛、家族愛・・・というのが大好きですからね。今まで「古い」「ダサい」「時代遅れ」・・・と言われていたものが東日本大震災やコロナ騒動があって見なおされてきているのかもしれません。それと今はインターネットの電子書籍やサブスク(見放題サービス)が発達して本屋やレンタルショップがいらなくなった。それも大きいですね。僕もネットで鬼滅の刃が人気というのを見かけ知ったんですが、コンビニにグッズが置いてあったり知人が話題にしてたりどんどん人気が広がっていくのを目にしました(ちなみにバズるといいますがBUZZは蜂などの羽音のことで、ワンワンと音が広がっていくのをひっかけてるんですね)昔は口コミで広がるのが遅かったしネットもスマホが普及し始めて一気に広がるようになりましたね。(昔はパソコンで電話回線と複雑な設定が必要で、おまけに料金も高かった。)

ちなみに横山光輝先生の忍者マンガ「伊賀の影丸」が1960年当時人気でそのバトル物(特殊な能力を持つ忍者達が戦いを繰り広げる)の要素をアトムにを取り入れて、アトムも人気が出たらしいです。特殊能力バトル物の元祖ですね。アトムは元々十万馬力なんですがプルートゥにかなわないんで生みの親の天馬博士の手によって百万馬力にパワーアップするというエピソードがあるんですがパワーを数値化し、レベルアップしていくという今のマンガ設定の元ネタですね。アトムはロボットいわゆる機械なので、パワーの数値化がやりやすかったのでしょう。
大体60年ぐらい前に漫画の基本フォーマットは完成していると思われます。



悲鳴嶼行冥の元ネタ


こちらも、「どろろ」の未央と孤児たちのエピソードを参考にしたものですねこれと「万代」という妖怪を倒したのに冷たく村人に追われるエピソードの合体かと思われます。(名前は悲鳴を上げて冥途へ行くのもじりですね。)

悲鳴嶼行冥の過去の設定はこちら

戦国時代のお話、どろろと百鬼丸は妖怪を倒しす旅の途中みおという美少女に出会います。みおは戦乱で孤児になった子供たちとお寺で暮らしています。百鬼丸はみおに恋をしますが、食料を手に入れるため「みお」は兵士たちに売春行為を行ってお金を得ていることを知るのでした。
漫画だと子供向けなので「私はいやらしい女!みんなを食べさせるために雑兵に食料をもらうの」・・・と言葉で臭わせるだけだったのですが平成アニメ版だとみおと雑兵がセックスしてるシーンをどろろが見てショックを受けるいうリアルなシーンになってましたね。(腰を振るシーンまでリアルに描かれてました。)百鬼丸が剣の修行で出払ってるうちに兵士が攻めてきて「みお」と子供たちは皆殺しにされます。
怒りに震える百鬼丸は腕の仕込み剣を抜き、兵士たちを皆殺しにするのでした。

平成版どろろの「みお」と子供たち編の予告編です。
(平成版どろろはラストはイマイチでしたがこのエピソードはほぼ原作どおりで神回なのでおススメです)
・守り子唄の巻 上と下ですね


命がけで百鬼丸とどろろは村に巣くう「万代(ばんだい)」という妖怪をやっつけるが、どろろが元盗賊なのがばれて村人に追放されます。悲鳴嶼行冥は鬼をやっつけたのがいいが無実の罪を着せられ投獄されてしまいます。シチュエーションは違うがどちらも敵をやっつけてヒーローになるのではなく不幸な目に遭います。


胡蝶しのぶの元ネタ


蟲柱の胡蝶しのぶ
手塚治虫が幼年期描いた蝶の絵、
ジャングル大帝のレオが船から脱出して泳いでアフリカへ帰るシーン。


医学博士の学位賞状

手塚先生は幼年時代昆虫採集が大好きで特に蝶が好きだったようです。


手塚治虫作品の基本テーマは異なる民族の対立と和解であるのですが
ここでのしのぶさん発言でピピッとひらめきました。
「蝶がモチーフのキャラ」「医者」「異なる民族(人間と鬼)との和解」
この3つが偶然そろうことはありませんからあきらかに狙ってやってますw
蝶屋敷に3人組がやってくる設定もしのぶと炭次郎のこのシーンを作りたかたっと推測します。炭次郎の元ネタはアトムなので「鉄腕アトム」のテーマは「人間とロボットの対立と和解」。裏読みすると手塚先生(しのぶ)がアトム(炭次郎)に「人間とロボット(鬼)が仲良くできる日が来るといいね」と語りかけてることになります。前の記事で述べましたが胡蝶しのぶが蝶がモチーフの医者で優しい笑顔ながら毒を吐くのも手塚治虫先生がモデルだからでしょう、手塚先生は医師免許を持っていて蝶が大好きな昆虫マニアでした。裕福な家庭で育った優しい紳士でしたが負けず嫌いで嫉妬深く、時代の人気漫画家に嫉妬して毒を吐かれてましたからw一応証拠動画をあげときますwさりげなく石ノ森先生をディスってます。

手塚治虫と若き日の荒木飛呂彦

手塚治虫と昆虫採集の記事


「ジュン批判事件とは?」
手塚先生の主催する雑誌COM(コム)で
石ノ森章太郎先生がセリフのない実験的なマンガ「ジュン」を連載、
それが評判を呼び人気になるがそれに嫉妬した手塚先生が「あんなの漫画じゃない」とファンに手紙で言ってしまいます、よせばいいのにそのファンが石ノ森先生に密告w手塚先生にあこがれて漫画家になった石ノ森先生は
ショックを受け連載を辞めると言い出したが手塚先生が非を認め
石ノ森先生を訪ねて謝罪した事件のこと。
特に映像的センスが抜群だった石ノ森先生には嫉妬心メラメラだったようです。あと手塚さんの子供が石ノ森章太郎さんの仮面ライダーが大好きで、「あの漫画のどこが面白いのかな?」と手塚さんが優しく微笑みながら、握り締めてた拳に血が滲んでたという愉快な話もありますねw

手塚嫉妬伝説を挙げると

・スポーツバトル漫画の父と呼ばれる福井英一先生が柔道まんが「イガグリくん」で人気者に。嫉妬した手塚先生が自分の漫画で福井英一の漫画は空白が多くて手抜きだと批判。怒った福井先生が殴り込みに来たが馬場のぼる先生(11ぴきのねこの作者)の仲介で和解したw

福井先生はスポーツ漫画の「友情・努力・勝利」の基本パターンを開発した方で人気すぎて徹夜仕事が多くそれが原因で早くにお亡くなりになりました。死後50年で著作権が切れたので代表作「イガグリくん」がネットで読めます。手塚先生と並んで漫画の神と言っていいかと思われます特にジャンプ漫画は「友情・努力・勝利」この方程式で少年漫画雑誌の王となったのは有名ですね。


・野球漫画「巨人の星」が大人気に、自分のアシスタントに「これのどこが面白いんです教えて下さい。」と泣いて問い詰めたそうですw

・水木しげる先生の妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」がヒットして手塚先生が嫉妬「あなたの絵は雑で汚いだけだ、あなたくらいのマンガはいつでも描けるんです。」「僕の地元の宝塚の遊園地でイベントやるな!」と水木先生の前で発言w水木先生はそれを皮肉って一番病という短編を出す。その後手塚先生の息子が「ゲゲゲの鬼太郎」の大ファンだということを知りショックを受けw負けてたまるか!・・・と水木マンガに対抗して「どろろ」を執筆したらしいですw

・ドカベンで人気だった水島新司先生に「あなたは野球の試合だけ描いていて楽でいいですね。」wしかしアシスタントにはドカベンの効果線は素晴らしいので参考にしろと指示。


・藤子不二雄(藤子F不二雄と藤子不二雄A、当時は共同ペンネームだった。)がオバケのQ太郎をヒットさせた直後手塚治虫主催のパーティーがあり、赤塚不二夫先生と石ノ森章太郎先生は呼ばれたが、藤子先生両名はなぜか呼ばれなかったw

・藤子不二雄先生が藤子F不二雄と藤子不二雄Aに別れる時パーティがあり、そこで手塚先生はこう言ったという。

手塚「藤子不二雄が2人ならかなわないが、1対1なら対等に勝負できます!」

・富山に住んでいた藤子不二雄両名が高校時代に兵庫県宝塚在住の手塚治虫先生を訪ね(昔は本に住所が載っていた!)描きかけの漫画原稿を批評して貰うことに原稿を見せられた手塚先生は完成度の高さに「こいつらは凄いライバルになる!」と落ち込んでしまったそうなw当然藤子不二雄両名はデビューもしていない普通の高校生です。当時は尊敬する手塚先生をもじって足塚不二雄を名乗っていました(尊敬する手塚治虫の足元にもおよばないという洒落)。



・「パタリロ」「翔んで埼玉」の魔夜峰央先生が若手の頃、手塚ファンだったので手塚先生のアシスタントだった知り合いにパーティで手塚先生を紹介して貰う。

手塚「見たことがないけど彼の漫画は面白いの?」
知り合い「凄く面白い作品を描くんです。」
次の瞬間、優しかった手塚先生の目が光り魔夜峰央先生を睨みつけてきたというw当然パタリロがヒットする前の無名時代の頃の話である。(怖いよw)

・独自の絵柄で漫画の歴史を変え人気者になった大友克洋先生にパーティで出会うなり、「大友くんの絵は小さい絵でも虫眼鏡で見てもデッサンが狂っていないですね、でも僕にも描こうと思えば大友くんの絵は描けるんです」と発言w(おい!)

若手漫画家の作品や人気アニメは全部チェックしており白黒版アニメのアトムの演出を務め手塚先生の弟子にあたる冨野由悠季監督が「手塚先生がガンダム全話見ていることに驚いた・・・。」と発言している。

・アニメージュの鈴木編集者(のちのジブリの鈴木プロデューサー)の企画で始まった、漫画版「風の谷のナウシカ」。宮崎駿さんのアニメの企画がなかなか通らないので、なら原作を作っちゃえということで、鈴木編集者が企画。その風の谷のナウシカが漫画賞にノミネートされ他の審査員はナウシカが大賞にふさわしいと言っていたが、手塚治虫先生だけが「宮崎さんのナウシカは読んでいます素晴らしいんですが、この作品は完結していない今まで完結していない作品に賞を上げた例はないんです。」と1人だけ反対していた。そこで、鈴木編集者が調べてみたら過去に受賞した作品はほとんど完結していなかったというw

これらの神様・聖人のイメージが強い手塚治虫の黒いエピソードはドキュメントマンガ「ブラックジャック創作秘話」などで最近明らかになりましたがwこれらのエピソードを聞いてある漫画の人気キャラを思い浮かべませんでした?そう「BAKUMAN バクマン」に出て来る天才漫画家「新妻エイジ」ですね~。大場つぐみ氏(ガモウひろし)どれだけ手塚治虫すきやね~ん・・・という感じですがw
(これに関しては長くなるのでまた別に記事を書きたいと思いますのでお楽しみに~。)

もし手塚先生が生きていたら、鬼滅の刃人気に嫉妬して「これくらいの漫画僕にも描けるんです。」とTwitterなどでうっかり言ってインターネットで世界的に炎上したのは間違いないと思いますw

(あの世で間違いなく嫉妬してるでしょうねwいや成仏してなさそうw)


比較してみました

手塚治虫 1928年(昭和3年)11月3日 - 1989年(平成元年)2月9日 (60歳没)

吾峠呼世晴 1989年(平成元年)5月5日生まれ (年齢 31歳)

手塚先生が亡くなった3か月後に吾峠先生が生まれてるのが面白いですね。

吾峠 短編集で「妖怪人間ベム」が好きと後書きで書かれてるので相当古いアニメなどが好きっぽいです。「妖怪人間ベム」1968年(昭和43年)10月7日から1969年(昭和44年)3月31日放映で僕は46ですが再放送でしか見たことないです。吾峠 先生の子供の頃はアニメの再放送をやらなくなった時期ですのでスカパーなどの衛星放送のアニメチャンネルかレンタルビデオ、DVDなどで見たのでしょう。ベムは2006年、2019年にリメイクされてますが吾峠 先生の作風から見て元祖だと思われます。元祖ベムは日本で企画され韓国のアニメーターが作ったため絵柄に可愛さ、萌えさゼロですwでもそれがいい!ラストが泣けるんですよね~。

ちなみに胡蝶しのぶの誕生日は2月24日設定。1989年1月7日昭和天皇が亡くなり葬儀「大喪の礼」が1989年2月24日に行われた日と同じ日。同じ年1989年2月9日に手塚治虫が亡くなっている。この二人が同じ時期に亡くなったので昭和が終わったと世間では当時言われていた。

「そんなんこじつけだろ~!」という声も聞こえますので
さらに珠世&愈史郎の元ネタの項目で深堀したいと思います
お待ちください。


栗花落カナヲの元ネタ


花の呼吸を使う無口系美少女、栗花落カナヲ(つゆり・かなを)の元ネタを探してみました。
無口系美少女と言えば綾波レイが有名ですが。手塚作品にもございます。

まずは栗花落カナヲから

・貧しさのために親に身売りされてしまい女衒(ぜげん・身売り業者)に連れられてるところを胡蝶姉妹に助けられ自由の身に。

・名前がないので胡蝶姉妹に花の名前をつけられる(栗の花が落ちるの意味)

・花の呼吸を使う。

・不幸な過去(親の虐待)から無口な性格になり、決断はコインの表裏で決めるよう胡蝶姉妹に教育される。

・竈門炭治郎によって心を開かれ徐々に感情を出すようになる。

・鬼舞辻無惨によって鬼にされた竈門炭治郎を救うため自分を犠牲にして助ける。結果炭治郎は人間に戻ったがカナヲは技を酷使した代償で視力が低下してしまう。

・ラストでカナヲと炭治郎は結婚する。


「ブッダ」のリータ
ブッダとは釈迦の生涯を描いた大河ドラマ

・奴隷として売られて奴隷商人と移動してるところ盗賊アナンダに襲撃され商人は殺されリータは結果自由になる。(理由は描かれてないが時代背景から親に身売りされた可能性が高い。)盗賊アナンダは悪魔に守られてるので死ぬことがない。

・名前のリータ(ヒンディー語)は日本語で矢車草という花。

・アナンダもつきまとうリータをウザがっているが、やがて恋心が芽生えて行動を共にする。

・リータは不幸な過去があり心因性ショックで喋れなかったが、アナンダと交流するうちに徐々に喋れるようになる。

・アナンダはブッダをやっつける悪魔の子という設定で様々な殺人などの犯罪行為を行っていたが、ブッダの弟子になって改心する。それを気に食わない悪魔がブッダを殺そうと毒蛇を放つがリータが助けに入り命を落とす。

無口で気なげで自己犠牲で死ぬので隠れファンが多いキャラですね。

キーワードとして「名前が花」「身売りされるが自由になる」「無口だが彼氏の愛で徐々に心を開いていく」「自己犠牲」。



遊郭に売られる途中だったが身売り業者から胡蝶姉妹が少女を助けます。

花の名前から栗花落カナヲと名付けられる。不幸な過去から無口で決断力のない人間として育ちますが炭次郎のおかげで徐々に心を開いていきます。


栗花落カナヲは自分の身を犠牲にして炭次郎を助けます。鬼を人間に戻す薬を注入。

アダンダが奴隷商人を襲撃し殺害、少女と出会います。


ついてくる少女を殺そうとするが、奴隷(スードラ)と分かります。少女は不幸な過去があり心因性ショックで喋れません。


名前がヒンディー語で矢車草(リータ)と判明し一緒に旅することになります。

二人の間に愛が生まれリータは徐々に喋れるようになっていきます。そしてブッダの弟子になります。


悪魔がブッダを殺そうと毒蛇を放つのですがリータ(出家したので髪を剃っている)は身を犠牲にして師匠のブッダを救い死亡します。

吾峠先生も本当はカナヲを殺したかったがさすがに炭治郎の彼女を殺すのはジャンプ的に厳しいと感じて技の後遺症で失明という設定で抑えたような気がします。手塚先生なら主要キャラでもあっさり殺すんですがねw


栗花落カナヲは亡くなった伊黒さんから蛇を譲り受けました。なんか面白いですねw

兄・黒死牟(継国巌勝)と弟・継国縁壱の兄弟の確執の元ネタ




これも「どろろ」ですね。
百鬼丸(兄)と多宝丸(弟)の確執が元ネタ
百鬼丸は父醍醐景光が妖怪と取り引きしたので生まれた子供は人間の形をしていなかったため川に流されてしまいます。その後、生まれた多宝丸は跡継ぎとして育てられるのですが、大人になったときに兄と再会、百鬼丸(兄)のことを何かと気にかける父を見て怒った多宝丸(弟)は百鬼丸を殺しにいくが逆に百鬼丸に殺されます。

鬼滅の刃だと双子設定で兄(継国巌勝)と弟継国縁壱の設定が逆で兄が弟の才能に嫉妬する設定になっている。緑壱が顔にアザがあったので呪われた子として父親に殺されそうになり母が守るという設定で非常に似てますね。

父親が出世のため妖怪と取り引きし百鬼丸の体を売り渡したので、障害児として生まれてしまい母親が反対するもその後川に捨てられます。


百鬼丸を捨てさせた醍醐景光(父)と百鬼丸(兄)多宝丸(弟)がその後再会。百鬼丸を気にかける醍醐景光に嫉妬する多宝丸。

こちらも継国巌勝が弟継国縁壱に嫉妬してます。

家出した弟と再会する兄。

百鬼丸(兄)多宝丸(弟)の決戦、百鬼丸は多宝丸が弟だということを知らなかったのですが妖怪の密告で知ることとなります。

こちらも年老いた弟が鬼となった兄と対決します。

弟を切り悲しみに暮れる百鬼丸。


弟を切り悲しむ兄。

諸事情で幼年期別れた兄と弟が、成人後対決し弟が死ぬ。斬った兄の方は悲しみのあまり涙する同じですね。


継国縁壱の身重の妻うたが鬼に惨殺されるエピソードがありますが百鬼丸と未央の悲劇エピソードは猗窩座や悲鳴嶼行冥の項目で述べましたがここでも使われてますね。


鱗滝左近次の元ネタ


竈門炭治郎がアトムなら師匠の鱗滝左近次はお茶ノ水博士ではないかと思われます。お茶ノ水博士は売り飛ばされたサーカス(アトムを製造した天馬博士がアトムをサーカスに売り飛ばす設定)からアトムを救い出し、後見人となった博士ですアトムの妹ウランや父母のロボットも作りました。


鱗滝左近次は冨岡義勇の師匠でもありますが
前に冨岡義勇の元ネタはブラックジャックではないかと述べましたが、ブラックジャックの師匠は本間丈太郎(スターシステムで猿田が演じてる設定)で見ての通り、お茶の水博士と同じような大きい鼻をしています。手塚治虫の設定では猿田とお茶の水博士は同じ一族と言う設定になっています。(お茶ノ水博士が猿田の子孫)このへんも設定に生かされている気がします。

瀕死のブラックジャック(幼年時代の間黒男)を治療し、医者の師匠にもあたる本間丈太郎(猿田)


こちらは鬼舞辻無惨(闇)とその子孫の産屋敷耀哉(光)が同じ一族という設定です。

手塚作品だと猿田一族の猿田が(闇)で子孫のお茶の水博士(光)と言うことになってるのでこれも参考にした可能性があります。

火の鳥・鳳凰編で猿田が演じた我王(がおう)人殺しの大泥棒という設定。火の鳥だと各シリーズで猿田一族が出てきておりそれぞれ人間の醜い部分を象徴したキャラになっている。お茶の水博士が常に正義・清廉(白手塚)として描かれているのに対し、猿田のほうは人間のダークサイドを表現する(黒手塚)という対比の設定になっていてブラックジャックの本間丈太郎は基本は善意の医者だが昔、ブラックジャックの手術中に体内にメスを置き忘れ、再び手術をした際にカルシウムの殻につつまれたメスを取り出す。いわゆる医療ミスを犯したが自身の名声に傷が付くことを恐れて言い出せず後悔と自責の念に苦しめられる複雑なキャラクターになっている。








珠世&愈史郎の元ネタ


「バンパイヤ」に間久部緑郎(まくべ・ろくろう)に弱みを握られ操られるトッペイとチッペイの兄弟バンパイヤコンビが出てきますが、これが無惨と珠世&愈史郎コンビの元ネタと思われます。珠世さんも昔は無惨に鬼にされおまけに呪いをかけられ奴隷状態にされてましたし。バンパイヤと言うのは人間が動物に似たモンスターに変身してしまう種族のことです。

悪の帝王になろうと悪事を働き、バンパイヤ軍団を利用しようとする間久部緑郎、人間に虐げられ革命を起こそうとするバンパイヤ軍団、それを阻止しようとする手塚治虫(本人が出てきます)&トッペイとチッペイ兄弟。間久部緑郎を追いかける下田警部(げたけいぶ)。

詳しくはWikipediaで

バンパイヤ
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%A4

トッペイは田舎から出てきて手塚治虫の主宰するアニメスタジオ虫プロダクションに就職しますが、あるきっかけで正体がばれてしまします。バンパイヤ一族は普段は人間ですがバンパイヤという動物形態のモンスターに変身します。ちなみに虫プロは東京都練馬区富士見台2丁目にあり現在も建物と会社は残っており現在は版権管理のみの事業のようです。昔は隣に手塚治虫の家がありもっと広かったようです。ここから日本初の30分シリーズ「鉄腕アトム」が制作されました。(短編TVアニメでは「漫画ニュース」が先に放映」

嫌々ながら間久部の悪事を実行するトッペイ、(恩を受けたら言うことを聞かないといけない村の掟があるため。)悪事を命令されます。

無惨の呪いで奴隷状態に置かれている珠世さん。自分の意に反して悪の手先に使われているのでしょう。

兄チッペイを追って田舎から上京してきた弟のチッペイ、丸いものを見るとバンパイヤに変身する。

人間に虐げられたバンパイヤ達が革命を起こし人間を襲います。

トッペイは間久部緑郎を裏切り手塚治虫(本人がキャラで出てきます。)とトッペイ兄弟は後に協力関係になります。

人間を支配しようとするバンパイヤ達の革命を止めようとする手塚治虫はマッドPA(パー)という薬を開発していた熱海博士の家に忍び込みデータを盗み出しトッペイのアパートの犬小屋でバンパイヤを普通の動物に変え人間に戻れなくする薬物マッドPA(パー)を作ることに成功しますw(手塚先生が医学博士なので出来るという設定)

間久部が薬(マッドPA)を狙ってトッペイのアパートに、トッペイが間久部に襲い掛かります。


こちらは無惨に「鬼を人間にする薬」をぶち込む珠世さん。この薬は胡蝶しのぶさんの蝶屋敷でしのぶさんと共同開発されましたねw


蝶屋敷で胡蝶しのぶさんと薬物兵器を共同開発中の珠世&愈史郎コンビ。


前に手塚治虫本人が胡蝶しのぶのモデルではないか?と言いましたが。

トッペイ(珠世)は昔、間久部緑郎(鬼舞辻無惨)に操られていたが途中で裏切った。手塚治虫(胡蝶しのぶ)とトッペイ(珠世)が協力して敵をやっつける薬を開発する、


はい繋がったw


無惨が間久部緑郎なら絶対バンパイヤネタはぶっ込んでくると予想してましたが終盤で分かりましたね。うまくアレンジされてるので難易度高いですがw

バンパイヤは日本初のダークファンタジー漫画と言われ
主人公の間久部緑郎(まくべ・ろくろう)が野望のために平気で殺人を犯すという当時では画期的な設定でバンパイヤ一族であるトッペイを操りのちに革命を起こそうとするバンパイヤ達を利用して悪の帝王を目指すというストーリー。当然警察も間久部緑郎を逮捕しようと追いかけてきます。(ただあまりに黒すぎるストーリーで鉄腕アトムのファンなどからは抗議が殺到したらしいw)

なんかどっかで聞いたようなストーリーと思いません?

は~い週刊ジャンプのヒット漫画「DEATH NOTE デスノート」ですね~「デスノート」の原作者大場つぐみ氏=ガモウひろし氏説があるので
そちらだと仮定するとガモウひろし氏は1962年生まれ
バンパイヤ連載が1966年 - 1969年(週刊サンデーに連載)ピタリと年代が合う。

そもそも珠世&愈史郎コンビを両方とも鬼設定にしちゃうと夜しか動けずストーリー的に動かしにくくなるので普通はやらない。(大正時代設定なので基本夜間は徒歩しかない。)現に鬼になった竈門禰豆子は小さくなって昼間は木箱に入って移動するという無茶な設定で解決している、そもそもなんで鬼になった竈門禰豆子は治療できないの?という矛盾ができてしまうw

元ネタのトッペイ&チッペイのコンビが怪物(バンパイヤ)なのでそうしたんでしょう。多少の矛盾はジャンプにはつきものですしw

愈史郎が年齢の割には子供っぽいキャラに設定されたのもその証拠。愈史郎が珠世が大好きなのは弟チッペイが兄トッペイのことが大好きなのでそれのオマージュでしょう。

整理するとこうですね。

トッペイ=珠世
チッペイ=愈史郎
間久部緑郎(まくべろくろう)=無惨
手塚治虫=胡蝶しのぶ


「バンパイヤ」の元ネタはドラキュラや狼男伝説でしょう。そして1960年当時アトムなどの「児童漫画」に対抗して大人向けリアル漫画「劇画」が出てきた時期で主人公がニヒルな殺し屋設定が多く当時の漫画ではタブーだった殺人などの残酷描写がバンバン出てきて子供たちにも人気が出てきました。とうぜん我らの手塚先生は嫉妬w

「残酷な劇画が人気のようですね。僕ならならもっと凄い悪を描いてやります!!」・・・と執筆に至ったようですw

手塚先生が嫉妬深い性格のおかげで、現在の漫画界は発展してきたと言えますw

あと、他の柱に嫌われていている水柱・富岡義勇がなぜか蟲柱・胡蝶しのぶに好かれてる描写がありますが。これも元ネタがあって「ブラックジャック」の中でブラックジャック先生の親友役で手塚治虫本人が結構出てくるんですがそれのオマージュでしょう。ブラックジャックと同じ大学の医学部出身の医師という設定で無免許医師で高額報酬を要求するブラックジャックは他の医師に嫌われてるのですが手塚先生だけは親友としてブラックジャックを手助けします。

ブラックジャック=富岡義勇
手塚治虫=胡蝶しのぶ

・・・ですw

また蟲柱・胡蝶しのぶは北豊島郡滝野川村出身になってますが
これは現在の東京都北区の南部地域にあたります。
なぜここを出身地にしたのか?
手塚治虫先生のお墓が〒170-0002 東京都豊島区巣鴨5丁目32−2の摠禅寺(そうぜんじ)にあります。地図で見てみますとちょっと歩いたら
豊島区巣鴨5丁目の手塚家墓所から北区西ケ原4丁目(昔の北豊島郡滝野川村)ですね偶然ではないような気がします(笑)
「陽だまりの樹」の主人公手塚治虫の曾祖父・手塚良仙の墓も隣にあるそうです。

摠禅寺の手塚家の墓

蟲柱は治虫柱だったのですね。

不死川玄弥(弟)の元ネタ


「陽だまりの樹」の伊武谷万二郎(いぶや・まんじろう)ではないかと思われます。比較してみます。


不死川玄弥

・基本的に無口で粗野だが優しい性格である。

・女性に対する免疫が無く照れてまともに喋ることすら出来なくなり赤面する。

・顔に横一文字の傷がある。

・全集中の呼吸が使えないため、剣ではなく銃がメインの武器である。

・他の隊員と違い袴と草履ではなく洋袴と靴を着用している。(洋装)

・父親が恨みをかって殺される。

。竈門炭治郎と犬猿の仲だったが後で仲良くなる。

・黒死牟との戦いで死亡する。


伊武谷万二郎

・直情径行型の性格で世渡りが下手だが剣は強い。

・女性に免疫がなく照れ屋で思いを寄せるおせきにも告白できないでいる。

・戦いが原因で顔に斜めに刀傷が残ってしまう。

・幕府の陸軍歩兵隊のリーダーに抜擢されるがこれが西洋(フランス式)に習った近代式の軍隊なので銃を撃つ部隊である。

・父親が刺客に狙われた手塚良仙(良庵の父)を守ろうとして足を滑らせ、堀に落ちて心臓発作で死ぬ。

・手塚良庵と犬猿の仲だったが後で仲良くなる。

・幕府軍に参加し五稜郭の戦いで死亡する。

両方ともからっきし女性に弱いw伊武谷万二郎と手塚良庵はおせきさんを巡って恋敵になります。


右腕を決闘で負傷した伊武谷万次郎を治療のため手塚良庵が呼ばれるが・・・とある原因で最初のシーンからケンカしてますw


・・・とある原因で最初のシーンからケンカする二人、この後竈門炭治郎が不死川玄弥の右腕を折ります。

剣の達人の伊武谷万次郎(当時漫画表現に革命を起こした大友克洋の立体的なカメラワークを参照していると思われる。今の漫画表現にかなり近いですね。)


洋式の歩兵隊を指揮する万次郎、浪士組を砲撃(新選組、新徴組の前身。)
歩兵隊は鉄砲を敬遠する旗本(武士)の応募はほとんど無く、兵士には農民や町民が集められたそうです。


銃を撃つ不死川玄弥。


両方とも最初は険悪な関係だったが徐々に仲良くなっていきますw



戦闘が原因で伊武谷万二郎の顔に縫い傷が残ってしまいます。


手塚良庵(手塚治虫のひいおじいさん)が史実でおっちょこちょいで遊び人だったらしいので、それをヒントに伊武谷万二郎は正反対の女性に免疫がない一本気の真面目キャラとして考えられたっぽいです。

最近マンガワンアプリに掲載され、ちょうどコロナウィルスが流行った頃に陽だまりの樹でコロリ(コレラ)が江戸で蔓延する話をやっていたので話題になりましたね。


妓夫太郎(ぎゅうたろう)堕姫(だき)兄妹の元ネタ

妓夫太郎(ぎゅうたろう)
見た目どおり非常に陰険かつ残忍。またかなり嫉妬深く、少しでも自分たちより幸せそうな相手には一切の例外なく憎悪を向け、『奪われる前に奪い、取り立て、人にされて嫌だった事、苦しかった事は人にやって返す』という歪んだ心情の持ち主である。(ピクシブ辞典より)

「違うなあそれは 人にされて嫌だったこと苦しかったことを人にやって返して取り立てる」

「自分が不幸だった分は幸せな奴から取立てねぇと取り返せねえ」

「それが俺たちの生き方だからなあ 言いがかりをつけてくる奴は皆殺してきたんだよなあ」

遊女の妹を客になぶり殺しにされたため仇討ちを果たしその後兄妹で鬼になる決意をします。

外見から差別を受ける妓夫太郎


堕姫(だき)

「強くて美しい鬼は何をしてもいいのよ」

と自ら話しており、
その美しさに懸ける執着も相当なものであり、
食べる人間は必ず美しい人間であることに拘っており、
不細工な者や年老いた者は侮蔑して食おうとしない。
悪女ですがお兄ちゃん大好きな一面も持っています。

兄・妓夫太郎(ぎゅうたろう)は貧しさや自分の外見から差別されたのでそれに対する世間への復讐心
妹・堕姫(だき)は美しいものへの執着心を持っています。

美しいものが好き、醜いものが嫌いな堕姫。

兄妹の仲はいい鬼です。

手塚治虫作品で
似てるキャラを探してみました。

アラバスター

アラバスターとは?元金メダリストで、本名はジェームズ・ブロック。
黒人として差別を受けて犯罪を犯し
出所後にF博士の光線銃で自らを変貌させアラバスターを名乗る。
自らの屋敷・奇顔城をアジトに、透明体質の小沢亜美を仲間に引き入れ
美への徹底的な復讐のための犯罪を開始する。
美しいものを憎み世の中の偽善者や美しいことを鼻にかけている人々を、
F光線で次々と消し去りはじめた。卓越した身体能力の持ち主で、
相手の動きに合わせて指先で石ツブテを放つことで
強力なカウンター攻撃を行える、など怪物じみた面が多い。
奇顔城の最終決戦では、亜美を取り戻して共に脱出しようとするカニ平の前に立ちはだかり、光線銃で彼を殺害しようとするが、
ゲンの子分が放った石ツブテで光線銃を落とし自ら透明化光線を浴びてしまい死亡した。


亜美を悪の世界に引き込むアラバスター
アラバスターと亜美、亜美は透明人間なので目だけで普段は全身おしろいを塗っています。



小沢亜美

F博士の孫娘。
妊娠中の母親が祖父の実験台にさせられたため、自らは皮膚が透明になった状態で生まれ、成長に従い透明度が増して現在では両目以外は透明となっており、人前では白粉を塗ってそれを隠していた学校でひどいイジメに合う。F博士の裁判を担当した小沢検事の養女となり、日本で育った。当初はアラバスターのやり方を拒んでいたが、ロックにレイプされたうえに
ラッカーを全身に塗られるという屈辱を味わったことがきっかけで、
奇顔城の女王となってアラバスターと共に悪事に手を染めていく。
ラスト近くで、『決して壊せない美しさも、この世には有る』ことに気付き、アラバスターにそれを告げる。最後アラバスターから助けに来た義兄・カニ平と気球で逃げるが罪の意識から途中で身を投げ自殺する。

亜美と義兄のカニ平、亜美が透明人間ということでイジメにあったのを慰めてます。非常に仲良しです。


普段は透明人間を隠すためおしろいを塗ってるのでひどいイジメを受けます。


小沢カニ平

亜美の義兄。亜美の里親である検事の実子で小太りだが力強く、とても亜美思い。成長後は新聞社にカメラマンとして就職し、義妹を救うために
アラバスターと対決する。ゲンと子分たちの助けにより亜美を取り返し、
共に気球で奇顔城を脱出するが最後に亜美を失い、悲しみながら新聞社へ
彼女の死を報告したところで物語は幕を閉じる。


兄カニ平は奇顔城に侵入し妹の亜美を救出しようとするが亜美は悪の心に染まっていた。


ゲンや兄カニ平の説得で亜美はアラバスターと決別する。透明人間なので分かりにくいですが兄が妹を背負ってますね。


ゲン

恵まれない環境で育った不良少年。本名は山形絃哉。
弱者に無情な社会への反発から悪事を働いているものの、
彼なりの正義感や義侠心はあり、何の罪もない者を虐げるようなことは好まない。強い絆で結ばれた子分が3人いる。
ふとしたことから亜美の正体に気づき、それをネタに悪事の方棒を担がせるが、やがて亜美を愛するようになる。彼女とともに招かれた奇顔城では亜美を巻き込むアラバスターの狂気に反発を感じていく。最終的に亜美をアラバスターから逃がそうとし殺される。

ゲンに悪の道へ入ることを宣言する亜美


ロック・ホーム

アラバスター一味の捜査のため派遣されて来た、FBIの捜査官。
人種差別主義者で異常なまでのナルシスト。おのれの美しさを最大の誇りとし、醜いものを極度に嫌い軽蔑する。捜査に際し亜美を辱めたことで、
彼女の心を怒りと悲しみに歪めアラバスターとともに凶行に走らせた最大の元凶でもある。奇顔城に乗り込んだ際に、亜美を守ろうとするゲンと対峙。彼を射殺するも執念の一撃を喰らって、
顔を醜く歪められてしまう。自慢の美貌を奪われたことで絶望し、
そのまま滅びゆく奇顔城と運命を共にする、自滅の末路をたどった。
自身を何よりも醜いとし、美への憎悪に燃えるアラバスターとは対極的な存在。しかし、人間の美醜に異常なこだわりを持ち、それによって亜美の人生を狂わせたという意味では、一枚の紙の裏表とも言えるキャラクターである。


裸で鏡を見つめるロック、変態すぎます。


設定がややこしいので分かりにくいと思いますが要約すると
アラバスターは黒人差別から犯罪を犯し悪の道へ
美しいものを憎み壊そうとし、同じ外見で差別を受ける透明人間の亜美を仲間に引き入れ美への徹底的な復讐を始める。それを義兄のカニ平が救出しようと奮闘する物語。
追いかける捜査官のロックもナルシストで美しいものを愛し醜いものを軽蔑するという人種差別者設定で手塚先生もあまり好きでない(笑)作品の一つと言ってますね。正直誰にも感情移入できないという非常に狂った作品で読むのに体力がいります。人気もなく打ち切りに近かったみたいですが異常なパワーがあります。

両方とも自分の外見からのコンプレックスや美への執着心、差別するものへの復讐心、純粋だった妹が悪女堕ちする、深い兄妹愛など共通点が多いです。

アラバスター(黒人差別を受けた世間への復讐、美しいものを憎む破壊したい)+カニ平(透明人間の義妹へのかぎりない愛情)=妓夫太郎(ぎゅうたろう)

堕姫(だき)はロック・ホーム(美しいものを愛し醜いものを憎むナルシストでレイシスト)と亜美(透明な外見から差別を受けた世間への復讐。義理の兄への信頼と愛情。)を合体させたような気がします。亜美も堕姫(だき)も最初は純粋だったが悪の道に入っていくところも似てますね。

兄が大好きな梅(堕姫)幼いころは純粋だったが悪に染まり悪女になっていく。
竈門炭治郎の説得で兄妹は浄化されて死んでいきます。

最後ゲンや兄カニ平によって亜美はアラバスターの悪の道から救い出されるのですが。その役割を竈門炭治郎がやってるような感じですね。
「アラバスター」は設定が「ブラックジャック」に似ててこれと「どろろ」をセルフリメイクしたのが大ヒット作「ブラックジャック」ではないかと思われます。
書籍で2巻と短いので黒い手塚治虫入門としては
うってつけかもしれません。




パクリとオマージュの境界線


吾峠短編集読みましたが、アイデアや世界観はいいもののキャラが立ってない画力がいまいちな印象を受けます(ただ目をつけたジャンプの編集者は凄い、ジャンプの伝統として絵は下手でもいいアイデアが面白ければ採用する・・・というのがあるそうです)。ただ絵は描いてればどんどんレベルが上がっていくので、キン肉マンのゆでたまご先生も最初絵は下手でしたが40年経ったら神絵師になってしまいましたwスポーツと一緒で練習量に比例します。吾峠先生も苦手なキャラ造形をいろいろ勉強したんでしょうな~(ニヤリ)

何べんも言ってますがパクってもアレンジして違う作品になってればOK!音楽の世界でも気持ちいい音符の組み合わせ(コード進行)はモーツァルトの時代に出尽くしてしまい、今の曲はその組み合わせを変えてるだけなんですねwあの国民的歌手のサザンオールスターズも洋楽や歌謡曲などのパクリが指摘されてます。Spotifyでサザンの曲と元ネタの曲がリストに上がってますねw(凄い時代だ)


宮崎アニメでお馴染みの久石譲さんもクラシックからのパクリが指摘されてます。宮崎駿監督も自分で言ってますが手塚治虫の初期作品の大ファンだったので特に「未来少年コナン」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などは特にその影響は濃いです(出てくるメカがそっくり)。ナウシカはギリシアの叙事詩「オデュッセイア」日本の古典文学「虫愛ずる姫君」そして手塚治虫の「来るべき世界」が元ネタと宮崎監督自ら述べてます。アニメの演出テクニックは師匠の高畑勲の丸パクリでキャラクター設定と担当声優までパクってるケースがありますw(例えばカリオストロの庭番のおじいさんはハイジのおじいさんの丸パクリ、声優さんも一緒!)日常生活を丹念に描く高畑演出をベースに得意のキレのあるアクション演出を加えたのが宮崎アニメですね。(ハイジや母をたずねて三千里は高畑勲作品であって、宮崎駿さんはキャラクター設計には関わっていません。建物や小道具、背景などのデザインがメインの仕事。)

手塚治虫の晩年の傑作「アドルフに告ぐ」は大友克洋の「AKIRA」に対抗して描かれたと思います。
1,両作品とも五輪がからんでいる。(アドルフはベルリン五輪、AKIRAは2020年の架空の東京五輪)
2,仲の良い友達がじょじょに不仲になって殺しあう。
3,謎をめぐって複数の団体が争奪戦を繰り広げる。(アドルフはヒットラーの機密文書。AKIRAはアキラ少年)
4,絵柄をディズニータッチから当時流行していた大友タッチを研究して描かれている。

マンガは完結しましたがまだまだアニメシリーズは2期、3期とあるっぽいので楽しみですね。最終回はTwitterのサーバーが吹っ飛びそうですw増強しましょう!ただ鬼滅の刃は最初あまり人気が出ず一部ファンはついたもののやはり絵柄やテーマがちょっと古めで暗いので読者が馴染むまで時間がかかったらしいです。ジャンプの人気漫画は全国ネットのフジテレビ系でアニメされることが多く(ドラゴンボール、ワンピースなど)鬼滅の刃もアニメ化はされましたが、MXTVなどで地方ローカルでなおかつ夜遅めの放映でした(いわゆるコアなファン向けのマーケティングですね)。しかし、アニメの出来が良くインターネットなどで一般視聴者の間でも人気が爆発、漫画も再評価され全国的に人気が上がっていったそうです。(編集者さんの話だと人気マンガは最初から人気があるのであって鬼滅の刃みたいに右上がりに徐々にヒットするのは初めてらしいです)
これによく似てるのが、水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」七回アニメ化されてる大ヒットコンテンツですが最初は「墓場の鬼太郎」という名で、雑誌掲載されていましたが、あまり人気が出ず奥さんの話(ゲゲゲの女房ですね。)では絵柄が暗くて怖いので、読者が敬遠したのではないかと言っています、しかしアニメ化の話が持ち上がり、「墓場の鬼太郎」ではスポンサーがつかないので「ゲゲゲの鬼太郎」に名前を変更、アニメがテレビで放映された途端大人気になり漫画も評価されたらしいです。
未だに続編が作られているガンダムやルパン三世も最初は全く人気が出ずに打ち切り、その後再放送で口コミで人気が広がり、今の地位を得ました。スタジオジブリもとなりのトトロまでは赤字、このままではスタジオが危なかったらしいです。日本テレビのテレビ放映や鈴木プロデューサーの巧みな宣伝戦術で魔女の宅急便が大ヒット。当時はインターネットがなかったので、口コミで人気が伝わるまで時間がかかりました。僕も鬼滅の刃の人気はインターネットで知りました。あと職場の人たちがよく話題にしてますね。
フジテレビの動きを見ていると、鬼滅の刃の第2シーズンはフジテレビが放映権を買いそうな感じですねwフジテレビと言えば、あのNHKの大ヒット番組「チコちゃんに叱られる」の企画を最初持ち込まれましたが断ったらしいですw映画版の無限列車編はテレビでやると尺が足りなくなるので映画化されたようです。多分映画版をフジテレビを放映した後に第2シーズン第3シーズンと続いていくことが予想されますね。第1シーズンのクオリティーでアニメを作れば、どんどん人気が盛り上がっていきそうですね。
アニメスタッフの話だと着物の柄をアニメで手描きで描くのが大変だったみたいですwアニメは動くのでどの角度から見ても矛盾がないといけないんでCGで描くことも考えられたらしいですが、そうすると絵が冷たくなるので結局手書きにしたみたいです。こちらはアニメの鬼滅の刃スタッフインタビュー。技のCGエフェクトについても語られてます(技などCGで作った映像を漫画風の絵柄に加工するので手間がかかる)。漫画のようなペンタッチを出すためアニメで二本の線を鉛筆で描いてスキャン、その間をペイントツールで塗って疑似的なペン風の主線にしてるみたいです。(手間が普通のアニメの1・5倍くらいかかる)だから昔のアニメのような温かみのある絵になっている。(昔のアニメは濃い鉛筆で描いてたので主線が太い。今のアニメは固めの鉛筆で描いてるので均一の細い線がメイン。)外崎春雄監督が元々アニメーターなので温かみのある絵柄が合うと睨んで絵作りをしてるのであまり評価はされてないですがかなり有能な監督ですね。このへんは高畑勲監督の影響を受けていると思われます。特に鬼滅の刃のアニメ第1話がアルプスの少女ハイジの1話にそっくり、原作にない食事などの日常描写が細かく入っているこうすると感情移入しやすくなる、あと地味に手間がかかる手前から奥に人物が動く作画をよく使っている。ジブリもそうですが奥行きのある画面が作れ視聴者が世界観に入りやすいですがとにかく作画がめんどくさいので今のアニメは上半身だけ横に平行移動させる場合が多いです(同じ絵の繰り返しでいいので手間が減る)。クレジットを見るとアニメーターの数が多い、アニメの製作費は90%人件費なのでお金もかかってますね。アニメシリーズは完結までだいぶかかりそうですね~気長に待ちましょうw

https://area.autodesk.jp/case/animation/kimetsu-01/

https://area.autodesk.jp/case/animation/kimetsu-02/


興味があったら元ネタ漫画を電子書籍などで買ってみて比較すると面白いでしょう。大きい図書館だと手塚マンガが置いてあるところも多いし豊島区中央図書館なら手塚治虫全集が無料で見れるのでおススメです。

先に中川翔子さん(しょこたん)が水木しげる作品や楳図かずお作品を愛するマニアックなオタクになったのは父親の影響だと書きましたが吾峠先生のお父様も年齢的には1960年代生まれの60歳ぐらいだと思うので父親が手塚治虫のファンで手塚治虫全集400巻を持っていた可能性が高いですね全集の中にエッセイが含まれているので医学博士で昆虫マニアという情報も分かります。(全集が全集中の呼吸の語源なのでしょうか?)そうでないと今の若い人が手塚作品に触れることがまずないので。昔の名作に幼いころから触れていたので独特の作風になった気がします。

ただ野田サトル先生の「ゴールデンカムイ」が手塚治虫の「シュマリ」にそっくりなので直接インタビューで野田さんに聞いたら「出身が北海道でアイヌや榎本武揚の残した徳川埋蔵金伝説や土方歳三の最期から発想したのであってシュマリは見たことがない・・ただ40年前も先に発想した手塚先生は凄いですね。」とのことです。確かに「シュマリ」に徳川埋蔵金伝説や土方歳三、宝のありかが刺青として体に彫ってあるなどのエピソードは出てきますがそれらは短いエピソードの一つでそれがメインではないんですね。これも手塚治虫あるあるで新人漫画家が「斬新ないいアイデアを思い付いたぞ!」・・・と思い念のため調べたら手塚先生がとっくの昔にやっていたというパターン。

「シュマリ」明治初期の北海道を舞台にした大河ロマン、アイヌの差別を描きたかったが当時は世論がうるさくてできなかったと手塚先生が後書きでぼやいてましたね。

https://tezukaosamu.net/jp/manga/194.html


・・・・ということでもし違ってたら笑って許してくださいねw

ネットを調べていたらこんな記事を発見!

鬼滅の刃担当編集者インタビューでここに吾峠先生の数少ない普段の様子が描かれています。やはり思った通り世界観はいいがキャラが弱いとダメだしされてますね(何かを見てその後勉強されたのでしょう)。ジャンプ編集部の次の連載を決めるネーム会議(ラフな下書き、いわゆる絵コンテ)の様子を見ると「鬼滅の刃」の前身である『鬼殺の流』という作品のネームが描かれたそうですがあえなく落選。内容は「主人公は盲目(目が見えないこと)、隻腕(片方の手がない状態)、両足義足」・・・という設定で、「世界観のシビアさと主人公の寡黙さ」が落選の理由だったそうです。これ見たかったですね~確かに少年ジャンプでこんなマンガ載せたらあまりの暗さに人気が取れずに即打ち切られそうですね~。


ムムム・・・そんなマンガどこかで聞いたような


「鬼滅の刃無限列車編」の映画をテレビで見ました。原作にない内面の心理描写が追加されてましたが、この辺がモロに高畑勲監督のデビュー作「太陽の王子ホルスの大冒険」だなと思いました。これはエヴァンゲリオンの元ネタでもあるので、Amazonプライムでも見れるので良かったら是非見てくださいね。
https://www.amazon.co.jp/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90-%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%86%92%E9%99%BA-%E5%A4%A7%E6%96%B9%E6%96%90%E7%B4%97%E5%AD%90/dp/B01N76LRS2/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%86%92%E9%99%BA&qid=1632580837&sr=8-1&ref_=d6k_applink_bb_dls



朝日新聞の手塚治虫文化賞特別賞に鬼滅の刃が選ばれました。
手塚先生が生きてたらなんとコメントしたかw
https://www.asahi.com/articles/ASP4Q63VHP49UCVL025.html

吾峠呼世晴先生の色紙コメントがツイッターで公開。https://twitter.com/asahicom/status/1387200410159517696



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