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40代から始めるロットングラフティ

ということで40代になりまして。今更ながらにその魅力がわかるようになってきたバンドが京都レペゼン「ロットングラフティ」です。

激しくて、うるさくて、暑苦しい。

まっすぐで、懐かしくて、切ない。

京都では10-FEETの『京都大作戦』と双璧をなす屋内フェス『ポルノ超特急』の主催バンドとしても有名ですね。

2021年になってから、いちばん聴いているバンド。

今回は彼らの曲を、俺的コンピレーションとして紹介したいと思います。

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ROTTENGRAFFTY「ハレルヤ」Music Video

彼ら結成して20年以上なんですが、これデビュー曲とかじゃないですから。最近も最近、2019年の作品です。つまりメンバー全員が40代になった今でも”アゲアゲ”です。落ち着く気なんてまったくないじゃんっていう。一方で、スカしたカッコつけはまったくないんすよね。言いたいことを言いたいまま言ってる感じ(「アゲアゲアゲてけ」とか)。そして何よりのメロディセンス。どこか昔の歌謡曲を思い起こさせるような、日本人大好きな泣きメロ。Dメロの(いい意味での)「ちょいダサ」加減も最高。

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ROTTENGRAFFTY – 「PLAYBACK」 Music Video YouTube Ver.

現状なんだかんだ一番好きな曲かも。冒頭のラップの掛け合いとかも一瞬、「いやそれ令和でやっちゃう?」と苦笑いしちゃうような古臭さを感じるんだけど、でもすぐに気づく。「そうだよな、俺こういうの好きだったじゃん!」と。要するに苦笑いは照れ隠しなのだと。って感じで持って行かれた先のBメロの溜め〜説得力マキシマムな最高メロディのサビ!たまらない。

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ROTTENGRAFFTY - 「70cm四方の窓辺」Music Video

ロットン的ラブソング。静からの動。性からの慟。全体をバラード調にしてリリースすれば普通に人気出そうだけど、まあそんなことしませんよね。してほしくもない。一方で、やっぱり20年やってるバンドだけあって曲の構成もアレンジも歌も上手だなあと思います。細かい効果音(ストリングス含む)もめちゃくちゃ的確で素晴らしい。完成度高いなあ。

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THIS WORLD / ROTTENGRAFFTY

ロットンではいちばん有名な曲なのかな。例に漏れず自分もこの曲から入りました。2010年くらいのリリースかな。敢えてライブ版で貼っておきます。この映像の見どころは冒頭、ボーカルの1人NOBUYAの曲名紹介のシーンです。なんだよその言い方、クソカッコいいじゃねえか!曲についても、例によって素晴らしく「ダサかっこいい」感じ。激しくて暑苦しいのにポップ。名曲だと思います。

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ROTTENGRAFFTY - STAY REAL(OFFICIAL VIDEO)

たぶんロットンが一気に飛躍したのはこの曲(が入ったアルバム)からなんだと思う。のでかなりの有名曲なんだと思うんですが、個人的に好きな部分があって、それがAメロ後半の『♪Break the wall , your real』のとこ。時間で言うと0:58〜くらいからなんですが、ここのギターのバッキングがクソかっこいいのです。フレーズ的には特に変わったものではないのだけど、ものすごく分厚くて迫力があって、かつダンサンブルなリズムなので体が勝手に動いてしまう。さらに言えば曲2回目のここ(1:53〜)の方がさらに分厚くてさらにカッコいい!ギターのバッキングがクソカッコいいという意味では、Dissectionの『Unhallowed』のAメロ(0:41〜)と同じ印象。

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ROTTENGRAFFTY /「寂寞-sekibaku-」 in 日本武道館

HIDE好きなら冒頭SEだけで「うわっ」となるはず。そしてギターソロ(3:00〜)でも。この人たち、オマージュを結構入れてきます。それもHIDEとかエックス関係が多い気がする。この映像内にも、スクリーンに「無敵」って表示されてるのがチラッと映りますね(言うまでもなくYOSHIKI率いる「エクスタシーレコード」のオマージュですね)。もちろん、そういった部分を差し引いてもこの『寂寞』は涙が出るくらいの名曲です。

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ROTTENGRAFFTY "世界の終わり" OFFICIAL MV

「こんなラウドなリフから始まってそのAメロかい!」と思わず突っ込みたくなる構成ですが、(例によって)何度も聞いているうちにそういう”ダサさ”がどんどんカッコよく感じてくる。で、この曲についてはDメロが最高なんすよね。「僕たちはすべて 終わりがくるのだろう」っていうとこ(2:40〜)。ここを聞きたくて何度も再生してしまってる感覚があるなあ。

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10-FEET feat.ROTTENGRAFFTY〜その向こうへ

いやロットンちゃうやん、10-FEETやん。そうなんですけどどうしても。音割れ注意なLIVE動画ですが、なんていうの、この音割れ感がライブハウス感あっていいじゃない。まるで自分もこの場にいるような。NAOKIがイントロ後の一瞬のブレイクで言う「お前の見てる世界は」ってセリフは、言うまでもなく彼らの曲『金色グラフティ』のセルフオマージュですね。いや〜上がるわ〜。

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ということで、まだまだたくさんいい曲はあるのですが、今回は一旦ここまで。40代でもこんなに暑苦しくいられるんだぜ、むしろもっともっと暑苦しく行きていこうぜ、という気にさせてくれるロットングラフティ。好きになるのはちょっと遅かったけど、今後も応援してます!

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