つながらない魂
初めて会ったひとと結婚について話をした。
独り旅が好きならわかると思うんですが、ひととずっと居るのつらいっていうの、ありませんか?と相手は言う。
対して、一緒に何かしたいわけじゃないけど人の気配は欲しいしひとりは嫌だな、とわたしは思ってると言う。
思い出せば、ツアーじゃない独り旅のときの自由さほどクラクラするものはなく、孤独と恐怖の先にそれがあり、魂が喜ぶのがわかった。そうか。もしかしたら、ひとと暮らすより、独りに打ちひしがれることが、自分の魂の求めなのかもしれない。
心は独りを嫌がるけど、魂が独りを選んでいるみたいだ。もっともっと。魂の気がすむまで。吐きそうなほどの孤独を握りしめて、わたしは自分と独り旅を続けて行くのか。
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