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変わらないと思っていたものが変わった時

職場に推しがいる。

職場の推しとは仕事に彩りを与えてくれる人である

いつかの私

仕事がつまらなくても、しんどくても、
仲良かった人が辞めても、給与が上がらなくても
引き抜きの話をもらっても
その人が、強い信念を持って前を向いて
結果を残している姿を見ているだけで元気になれるから
その人が上の役職に就くことを見届けることが私の夢だったから
それまでは辞めない、と強く思っていた。

今それが大きく揺らいでいる。

本当に取るに足らない、誰が聞いても呆れる理由だと思うのだが
一年近くずっと、嘘をつかれていたことが発覚した。

仕事は関係なくて、プライベートのことだから
別にサラッと流せばいいのに。
本当のことがわかった時、笑ってやり過ごしたのに
どうしても、何日経っても、消化しきれなかった。

ああ、この人は、嘘をつく人なんだ。
もう私の中では、それだけでダメだった。
ひたすらに真っ直ぐであって欲しかったのに。
しかもプライベートとはいえ、つかれたくない類の嘘だった。

でもそれは、私が勝手に「推し」に期待して押し付けていただけの価値観。
芸能人の推しと同じように、それに関して責めることなど、できるわけがない。

例えば芸能人のスキャンダルなんかが出た時に
公式SNSに「もうファン辞めます!」なんて書く人がいるが
私は良識あるファンなので、推しが芸能人だろうが一般人だろうが、そんなことはしないのである。

だから、そっと、本人には気づかれないように、推すのをやめる。
(ジャニーズ界隈では担降りという、とこの前教わった)

そして推しがいなくなったら、急にこの会社にいる意味が分からなくなった。
仕事そのものにやりがいや使命感を持っている人には
何を言ってるか分からないと思うが…

私にとってはその人こそが、仕事の軸だった。
(他にもいたけどみんないなくなった)
人を軸にすることの弊害だな、と思う。
でもこの職場ではそんな生き方しかできなかった。
自分でも浅はかだなと思う。
けど、とりあえず、転職活動しようと思う。

どうせ推しは、私がいてもいなくても変わらない。
私どころか、他の誰がいなくなっても変わらない。
自分の信念があるから。

仕事に彩りを与えてくれてありがとう、推し。
これからもどうかあなたらしくいてください。


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