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10/15 vsツエーゲン金沢(ホーム)

18 戦 無 敗!

週末の台風の影響で平日夜の開催になりましたが、2575人もの観客数になりました。サポ歴がそこまで長いわけでもないですけれども、普通の晴れた土日に3000人しか入っていなかったシーズンも見てきている身としては、アウェー客がほぼ来られない平日夜に2500人を超えるというのは、それだけでも感慨深いものがあります。確実に増えているサポの声も、無敗記録の役に立てていると良いですな!


試合の感想

松井に代えてコロスケがボランチの片割れとして先発起用。TLでは不安視している人がチラホラといた様子。私も、プレースタイルやフィジカル面で少し不安に思った。松井と俊輔両方ベンチから外すくらいなので、それだけ下平さんは自信を持って送り出したのだろうけれども。そこ以外はいつもどおりのスタメン。ベンチには田所が復活していた。今日は出番がなかったけれども、今回は完全復活であることを願っている。


前半

明らかによろしくない前半だった。相手のプレスにハメられる形でハーフラインを超える間にパスをカットされ、そこからバイタルに運ばれてを繰り返す形になっていた。それでも、カウンター返しなどから幾度かゴールに迫り、セットプレーから先制点を挙げることに成功はしたが、より計算されたセットプレーで同点に追いつかれて前半を終えることになってしまった。

前節それで上手くいったからか、田代をCB間に落とさずに組み立てようとしていたのだが、クルーニーはオルンガと違って積極的にプレスに来るし、杉浦も江坂のようにサッと引いたりせずに前に来るので前提条件が違うだろう。いくつか方法はあると思うが、「素直に田代を下ろせば良いのに……」と思いながら前半を見届けたのだった。イバが金沢CB引き止めていたから、中央にそれなりのスペースがあったのでボランチ二人でそこを突いてくれればもっと良かったのだけれども。

後半

立ち上がりにまさかの前半と同じパターン攻撃食らって失点。相手選手の動き的にも、同点にされたときより遥かに横浜FC側の守備が良くなかった。ただ、これで相手の2列目以降が引いたことと、田代がCB間に下りるようになったこともあって、コロスケも前を向いてプレーするようになり、伊野波やキャラも積極的に攻撃参加ができるようになった。こうなると、相手が守備に人数を掛けていても個の能力でシュートまでは持ち込めるのが横浜FCの強み。それなりにシュートチャンスは作るのだが、白井の好守に阻まれて中々得点できない。

リードされている状況で、光毅、草野、皆川と次々と攻撃のカードを切ったところ、それぞれが仕事をして2ゴールを生み出し見事逆転に成功!スタジアムは歓喜の渦と柳下監督のブチギレに包まれたのだった。

全体的に

内容的には後手に回って負け試合だったものを、土壇場でひっくり返した形の試合だった。セットプレーからかなり情けない失点の仕方をしたのは反省してほしいが、あの前半の展開で流れの中ではほぼシュートを撃たせず、試合を通して流れの中で失点しなかったことが勝ちを拾った要因だと思う。柳下監督は、リードしたら引いて守ってカウンターという戦い方をしてきたが、結果的には守りに入る時間が早すぎたかもな、というゲーム展開になっていた。そういう意味では組み立ても含めてCBの二人と南はよく仕事をしていただろう。

初手でしくじって少々後手に回っていたのは否めないものの、しっかり相手のプレス開始位置や守り方に対応して、ギリギリのところで逆転に成功した下平さんもいい仕事をしたと思う。アンチェロッティ(だったと思う)が『多少戦術でしくじってもフィジカルの優位があれば挽回できる!』と言っていたけれど、その範疇で収まる程度のミスしかしてないのが下平監督の優秀さなのだろう。

審判団については、まぁ、柳下さんが怒るのはわかる。同点ゴールのところは、あればVARだったろうな、と。ただ、それ以外にも双方に対してかなり謎な、もとい、どこ見てるの?っていうシーンがあったし、横浜FCも誤審で負けた試合があるので、ウチだけが得してるみたいに言われても困るけれど。


選手への雑感

GK:南雄太

失点シーンはキーパーにはどうしようもないでしょう。それ以外のところではしっかり守っていたし、パスミスもなかったので良かったと思う。決勝点へと繋がった皆川へのロングフィードは素晴らしかった!

DF:北爪健吾

全体的に苦しい展開の中で、よく走ってくれていた。特に被カウンター時、北爪のスピードでなければピンチに陥っていたであろう場面が少なからずあった。攻めに出なければならなかったチームをよく支えてくれたと思う。

DF:伊野波雅彦

流れの中での相手の攻撃はしっかり対応していた。前半の難しい状況でも何度か前線にいいボールを送っていたし、後半は自分で前線までボールを運んで攻撃の流れを作ってくれたので良かった。

DF:カルフィン・ヨン・ア・ピン

2失点目のとき、クルーニーのマークはキャラだったのかな?少し寄せが甘かったのは否めないと思う。そこ以外はよく守ってくれた。ビルドアップでもボールロストしないし、いてくれて本当に助かる。

DF:武田英二郎

前節はタイマンで強敵を食い止めたが、やはり身体一つで二人以上を相手にするのは厳しい、という現実を示された感じの試合だった。守備で神経を使っていたせいか、攻撃でも今ひとつ噛み合わなかったシーンが多かった印象。2失点目も、周囲からの声かけの問題もあったとは思うけれど、やってはいけない判断ミスだった。京都戦では頑張ってほしい。

MF:田代真一

慣れない組み合わせだったせいか、前半は不用意なボールロストが目立った。守備では身体を張っていたけれど、良さが出たのは後半になってからだろう。個人的には前半途中でCB間に下りてほしかったけれど、そこらへんはチームとしての約束事や作戦もあったと思うのでなんとも言えない。レイソル戦での怪我の影響はあまりなかったみたいで何よりです。

MF:齋藤功佑

前半も何度か良いパスは出していたものの、あまり前を向けず田代との連携は今一つだった。松尾に色々声掛けをしていたけれど、自分で出せる体勢を作ってほしかった。後半、リードされて相手が引き気味になってからようやく前を向くようになり、攻撃参加でもいい形を見せていたけれど、下平さんは前半からそれをやってほしかったのだと思う。エリア内やバイタルで見せているタッチを、低い位置でもちゃんと使ってほしかった。守備も意識はあったがフィジカル要素で遅れを取るシーンが多かった。まだまだ若いので、今節の経験を無駄にせずトレーニングを積んでほしい。

MF:レアンドロ・ドミンゲス

暑い夏が終わったせいか、キレが今ひとつだった。セットプレーから良いキックも見せてはいたけれど、らしくないキックミスやパスミスもあり、好調時ならスルスル抜けていったようなシーンでも相手守備に引っ掛かっていた。それでもダントツでうまいんですけどね。昇格のためにも、残り数試合でピッチの王様の輝きを復活させてほしい。

MF:中山克広

個人としては非常に動きにキレがあったが、いかんせんボールが来る回数が少なかった。守備でも奮闘していたし、シュートも悪くなかったので、次節以降もこの調子で頼むぞ!

MF:松尾佑介

好守で奮闘し、左右どちらでも威力のあるシュートを撃てるというところを見せてくれた。最初の失点シーンは松尾が寄せきれずにクロスを上げられる形だったが、どっちかと言うとあそこまで追いついてたことを褒めるべきだろう。ヘアバンドは、光毅との差別化を図ったのだろうか?

FW:イバ

先制点、しっかりイバ様に当たってコース変わってるのでイバ様の得点です。最前線で相手CB釘付けにしてくれていたのだが、後方の味方が中々イバの作ったスペースを活用できなかった。タジキスタン戦を見る限りでは、日本代表選手ならそこにパス通すんだろうな、と思いました。

MF:草野 侑己

驚異の勝負強さで前節に引き続き値千金のゴールを決めてみせた。身体の強さとボディバランスの良さあってこそのものだが、思ってた以上に駆け引きが上手いのも見せてくれた。残り6試合も、きっと勝負を決めてくれるに違いない。

MF:斉藤光毅

やはり圧倒的に上手い。基本的に光毅一人で相手選手2人引っ張れるし、パスコースを維持しつつ相手3,4人引きつけられる場所に突っ込んでいくあたりが本当にいやらしい。これで高校生かと思うと末恐ろしくなる。試合前の『横浜なら手を叩こう』に合わせて控えめにパチパチしてるの本当に可愛いので卑怯だと思う。

FW:皆川佑介

ありがとう皆川本当にありがとう!東日本大震災後のチャリティーマッチの闘莉王を彷彿とさせる、GKからのロングフィードを抜け出した味方にヘッドで流すという長身FWの面目躍如のプレーでチームを勝利に導いた。闘莉王はFWじゃねぇな……いや、それは今はどうでもいい。とにかく、前線で素晴らしい仕事を続けてくれているので、そのうちゴールも決まるさ。


終わりに

無敗をついに18まで伸ばし、同勝点&暫定とは言え2位に返り咲いた。この勢いで、昇格を争う京都サンガFCを叩き潰して、昇格まで突っ走りたいところ。クラブの勢いを後押しできるように、精一杯応援しましょう!

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