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分裂した私とスイーツ。8月25日

午前・リハビリ。

昨夜、担当医の夢の中に私がでてきたらしい。しかも同じ姿で2人並んでいたそうな。映画「シャイニング」のようだ。ご愁傷様ですと慰める。夢の舞台役者に選ばれる程度には患者として認識してもらえているのなら悪い気はしない。

高校が舞台の夢だったのでそのつながりで担当医の学生時代の思い出話を聞かせてもらう。担当医は高体連で全国上位にはいるほどのスポーツマンで、その話になるとリラクゼーションの手を止め、目を輝かせながらそれはもう情熱的に語ってくれる。今日はその話題で盛り上がってしまい、普段の半分しかリハビリをしなかった。

帰宅して夢について調べる。同じ人が2人出てくる夢は「二面性」「やるべきことへの警告」「思い違い」などがヒットする。担当医にはリハビリの最中によく人生相談を頼まれるので、これらのワードを見ていると少し心配になる。どちらが患者なのか時々わからなくなる。


午後・撮影と人生相談。

3年の付き合いの撮影モデルとの作品制作。今月末に京都から大阪へ引っ越すらしいので撮影後は引越し祝いもかねてケーキを食べながら語り合う。

この方とはよく昨今の社会情勢の話になる。「何故新型コロナウイルスに感染した人が村八分にされたり家や学校に石を投げられるのだろうか」「twitterでハッシュタグデモをしてなんの意味があるのだろうか」

いちじくが惜しげもなく乗ったケーキの横には白桃のマカロン。私は相槌を打ちながらそれにフォークを刺して口へ運ぶ。とても、甘酸っぱい。


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