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Uniqlo U(ユニクロユー)セルビッチデニム2020年モデルと2021年モデル比較と経年変化レビュー。


-セルビッチレギュラーフィットジーンズについて-

Uniqlo U 2020年秋冬コレクションで初登場した「セルビッチレギュラーフィットジーンズ」

カイハラ社製の国産セルビッチデニムを元Hermes(エルメス)のデザイナーであるクリストフ・ルメール氏がアーティスティックデザイナーを務めるUniqlo U(ユニクロユー)が制作し、破格の3990円で購入できるとのことで話題となりました。

発売初日にはオンライン限定サイズは完売。数日後には全サイズ完売してしまうほどの大人気でした。

その「セルビッチレギュラーフィットジーンズ」がUniqlo U2021年春夏コレクションでも再販されたので、発売日初日に購入して昨年発売されたモデルと比較をしてみました。


-新旧モデル比較-


最初に結論を言っておきます。

「2020年秋冬モデルと2021年春夏モデル、一切変更はありません」
「公式のサイズ表を見ても、全く同じです」
「生地・ステッチ・パーツいずれも同じです」

では、それを確かめるべく2020年秋冬モデルと2021年春夏モデルの比較画像をみてみましょう。

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2021年春夏モデル(29インチ)の上に2020年秋冬モデル(28インチ)をのせてみました。1インチの差があるので少しだけ違いますが、シルエットや裾の長さなど完全に一致しています。


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横から見た図。ポケット・バックヨーク・ステッチ・ ベルトループいずれも形状や位置は同じです。色が若干違うように見えますが、それは2020年モデルは既に4ヶ月履き込んでいるので、その色落ちの差だと思います。生地の織り方や触り心地も一致しています。


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一番変化が出やすいウエスト周りも全く同じです。Uniqlo Uのセルビッチデニムは余分なパーツを徹底的に排除しているのでシンプルで洗練された印象ですね。前面右側ポケットは写真だとわかりにくいですが、ポケットが二重構造になっています。


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-Uniqlo公式サイトより引用-
こちらはユニクロの通常ラインから発売されているセルビッチデニムです。Uniqlo Uのものと比較すると、

・ポケットのリベット
・右側の小型ポケット
・ステッチの色や幅
・フロントのボタン

などの装飾が違いますね。こちらのほうが多くの方にとって馴染みのあるデザインではないでしょうか。こういった細かな部分の変更や全体的なシルエットでユニクロ通常ラインのものと差をつけています。


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ジッパー部分。同じYKKのジッパーです。ボタンも同じ素材と形状です。


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裾部分。セルビッチの赤耳(ピンク色)、チェーンステッチなども同じです。


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こちらはユニクロ公式サイトで公開されているサイズ表です。2021年から「わたり幅」の数値が追加されています。見ての通りピッタリ一致しています。

以上の比較結果により、

「2020年秋冬モデルと2021年春夏モデルは全く同じである」
「2021年春夏モデルは2020年モデルの再生産品

と結論付けます。

なので、2020年モデルを買い逃した方や、今回初めて「セルビッチレギュラーフィットデニム」を購入される方にはオススメと言えます。


-2020年秋冬モデル履き込み4ヶ月の状態-


続いて、昨年発売日(2020年9月20日)に購入して、週3ペースで履いている2020年秋冬モデルの経年変化をチェックしてみます。

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全体としては私の足の形に合わせてシワや伸びが発生して、摩擦しやすい部分は色がほんの少し落ちてきました。まだまだ成長途中といった印象ですが、シワの状態から最終的な色落ちがなんとなくイメージできるぐらいには育ったのではないでしょうか。


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ウエスト周り。アタリが出てきてうっすら濃淡がついています。私はデスクワーク中心なので、座った時にできるシワや摩擦による色落ちが早いのではないかと思います。後ろのベルトループ・ポケット端・股下部分はハッキリとした色落ちが出ています。


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膝裏・裾周り。ハチノス(膝裏のシワ)が出てきていますね。ユニクロはセルビッチデニムの裾を折って赤耳を見せて履くのを推奨しているようですが、私は裾は折らずにそのまま履いているので、裾端の色落ちが出てきています。


-4ヶ月履いてみた感想として-

2020年モデルを発売日に購入してから週3ペースで愛用していますが、かなり良いアイテムです。スラックスのように適度にゆとりのあるシルエットなので、ジャケットやシャツとの相性がとてもいいです。

「デニム」と聞くとカジュアルな印象が強いですが、このデニムは金属パーツや派手なステッチが排除されているので、フォーマルなシーンでも気兼ねなく履けるきれいめのデザインに仕上がっています。

ポリウレタンなどのストレッチ素材は入っていませんが、歩行・階段昇降・運転時のストレスもほとんどありません。

普段は「山内」「リラコス」「JULIUS」「Y-3」などを着用しているのですが、こういったデザイナーブランドの服にも合わせやすくて重宝しています。

(上記ブランドがリジットデニムを出していないので、Uniqlo Uのセルビッチデニムは本当に重宝します)

元々ビンテージデニムや日本のレプリカデニムが好きだったのですが、そんなデニム好きの私からみても生地の質感や糊付けの具合など、しっかりツボを押さえた仕上がりになっています。これが3990円で買えるのですから、あっという間に売り切れるのも納得です。

デニム初心者から上級者まで幅広くお勧めできる名作です。

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