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ユニクロ「+J」セルビッジデニム・速攻レビュー&Uniqlo Uセルビッジデニムとの比較。


こんにちは。すっかりユニクロのセルビッジデニム愛好家になった、くろにゃんです。


今、日本のファッション業界で大きな注目を浴びているユニクロとジル・サンダーとのコラボレーション「+J」

その「+J」からセルビッジデニムが発売されるのを知り、発売初日に店頭で購入してレビューを書いてみました。

また、 今年2021年1月に発売されたUniqlo Uのセルビッジデニムも購入しているので、+Jのセルビッジデニムと比較もしてみました。

参考にしていただければ幸いです。


Uniqlo Uセルビッジデニムのレビュー記事はこちら↓


-特徴まとめ-


はじめにこの「+J」セルビッジデニムの特徴をまとめておきます。


・実はポリウレタンが2%入った「ストレッチデニム」

・細めのストレートでワンサイズ小さいのを履いているような印象

・やや淡めのインディゴブルーに彩度の高いオレンジのステッチ

・様々なパーツに「+J」ロゴが入っている。ジッパーすら「+J」

・ベルトループが大きく、バックポケットが通常のデニムよりやや下位置

・皮パッチは残念ながら合皮

・セルビッジは安心の赤耳


では、写真と一緒に紐解いてみましょう。


-全体像-


まずは全体像を見てみます。

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やや細めのストレートです。スキニーほどではないですが、ジャストサイズで履くと腰周りやふくらはぎがピチッとするようなフィット感です。ワンサイズあげると普段履いているようなストレートデニムの履き心地でした。

そして、商品名に「ストレッチ」と書かれていないので気付きませんでしたが、ポリウレタンが2%入ったストレッチデニム生地なので、細めのデニムによくある「足が曲がらない」ということはありません。

ただ、デニム愛好家の方はストレッチデニムに好き嫌いがあると思いますので、そこは購入するかどうかの判断ポイントになると思います。

また、写真だとあまり伝わりませんが、ステッチの色が濃色のオレンジなので結構目立ちます。オーソドックなデニムらしい佇まいがあって好印象ですが、ここも好みが分かれるところではないでしょうか。


-フロントポケット周辺-


続いて、フロントポケット周辺をみてみましょう。

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驚くばかりに「+J」と刻まれています。フロントボタン・リベットはもちろん、なんとジッパーまで「+J」と刻まれています。こだわりすぎでしょう!?

このセルビッチデニム、ユニクロの通常ラインのセルビッチデニムより定価が2000円高いんですが、値上げの理由はこの独自パーツのせいじゃないかと思ってしまいます。

他の服には使われていないと思いますので、このセルビッチデニムのためだけにパーツを生産させたジル・サンダーのこだわりは凄いですね……

デザインはオーソドックスなジーンズを踏襲していますね。また後述しますが、ベルトループがやや大きめに設計されているのが特徴的です。


-バックポケット周辺-

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この写真だとわかりにくいので、このあとUniqloUのセルビッジデニムと比較して紹介しますが、バックヨークとバックポケットの位置が低めに設計されています。

そのため、ジャスト位置で履いても腰履きしているような雰囲気が出ます。シルエットはしっかり細身なので、だらしない印象が全く出ないのが良いですね。


スクリーンショット 2021-03-19 19.10.09

-ユニクロ公式サイト内LifeWearマガジンのジルサンダー特集より引用-https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/lifewear-magazine/jil-sander/

このルックブックの後ろ姿がわかりやすいですね。クリーンとルーズが共存した、とても魅力的なスタイルになっています。

そして、皮パッチもドドンッと「+J」です。この皮パッチ、残念ながら合皮なので、数年後にはボロボロになる運命です。セルビッジデニム、特にユーズド加工がされていないリジットデニムは長年履き込んで愛用していく人が多いと思いますので、デザインが良いだけにもったいないなぁと感じました。


-セルビッチ部分-

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わざわざ見せる必要もないとは思いましたが念のため撮っておきました。きっちり赤耳セルビッジです。Uniqlo Uはピンク耳の可愛らしいやつだったので、ここはビシッと赤耳なのは嬉しいですね。



-「+J」セルビッジデニム総評-


一言で言えば、めっちゃスタイリッシュなデニムです。

シルエットが美しいのはもちろん、ベルトループやバックポケットの細かな調整により、さりげない無骨さがミックスされた独特の仕上がりになっています。

私が購入したのはインディゴブルーですが、他にもホワイトとブラックが出ており、特にブラックはむちゃくちゃカッコイイです。裾を折り返した時に見えるセルビッチがオールブラックのデニムのワンポイントになるのがとても好印象です。

今年の春夏はホワイトが絶対流行るので、季節感・トレンド感を重視するならホワイトも良いですね。試着しましたが、ホワイトなら裾直しをせずにクシャッと履くのがいいんじゃないかなと感じました。

つまり、どの色も買って損なしです!


デザインに関しての細かい意見としては、「+J」のセルビッチデニムは「ブランドの主張がやや強い」デニムだと感じました。

例えるならば、Levi'sのように金属パーツやバックポケットのステッチがブランドを主張してくるように、

「このセルビッチデニム、+Jなんですよ」

、という声が聞こえてくるような感じです。

もちろんDIESELやEVISUのようにガツンとしたインパクトではありませんが、みる人が見れば1発でわかるような特徴を備えています。

ユニクロは「オリジナルライン」「Uniqlo U」の両方でセルビッチデニムを既に発売しているので、「+J」らしさを出す必要があったのかもしれませんね。

そんなわけで、私が所持している「Uniqlo U」のセルビッチデニムと比較して、より「+J」を深堀りしてみようと思います。


-Uniqlo U セルビッジデニムとの比較-

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まず一瞬でわかる差として股下の長さですね。およそ10cm違います。

Uniqlo Uのセルビッジデニムはアンクル丈〜フルレングスでスラックスのように履ける長さに設計してあるので、丈がやや短め(74cm)になっています。

身長180cmの私は丈直しをせず、セルビッジ部分を折らずに履いてジャストの丈になりますが、それ以上の身長の方だとちょっと丈が足りなくなります。

それに対して、+Jの股下はユニクロの通常ラインと同じ長さ(84cm)なので、きっちり裾直しをして履く長さになっています。もちろんあえて裾直しせずにクシャッとした履き方もアリだと思います。


-同じサイズ同士でUniqlo Uの上に+Jを重ねてみる-

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Uniqlo Uの上に+Jを載せてみました。Uniqlo Uに比べて細身に仕上がっているのがよくわかります。

注目すべき点として、ウェストのサイズです。写真を見ると+Jの方が細いですが、どちらも29インチです。

なので、「-全体像-」の部分でも書きましたが、+Jはジャストサイズだとピチッとしますので、ワンサイズあげて購入するのも良いと思います。


-バックポケット周辺の比較-

plus-J013のコピー

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ここで+Jの大きな特徴にもなっているバックポケット周辺の比較です。

左がUniqlo U、右が+J。

+Jのバックヨークとバックポケットが通常のデニムよりも下側に設計されているのがよくわかります。このデザインによって+Jのデニムの印象的な後ろ姿が表現されています。

また、ベルトループも+Jの方が大きく、目を引きます。


-股の内側のステッチ-

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左側がUniqlo U。右側の上に重ねているのが+J。

ここはUniqlo Uのセルビッジデニムの大きな特徴ですが、股の内側のステッチがUniqlo Uは内側で縫われて見えなくしてあるのに対して、+Jは外側で塗っているのでステッチがはっきり見えます。

他社の様々なデニムのほとんどが+Jと同じく、股の内側のステッチが見えるデニムが多いですが、Uniqlo Uは徹底的にミニマルなデザインなので、このようにシンプルなルックスになっています。


-で、どっちが良いの?-

さて、長々と書いてきましたが、結局+JのセルビッジデニムとUniqlo Uのセルビッジデニムはどちらが買いなのか?

それを判断するポイントは、

・デザインの好み
・丈の長さ
・生地の違い

だと私は思います。

Uniqlo Uのデニムについては過去に書きましたが、無駄を徹底的に削ぎ落とした、スラックスのような仕上がりのデニムです。

それに対して+Jのデニムはデニムらしい無骨さと「+J」というブランドイメージがしっかりと装飾されたデニムです。

この好みの差が大きな決め手になると思います。

また、股下の長さが10cm違いますので、身長が180cm以上の方はUniqlo Uだと丈が足りなくなる可能性があります。

そして、Uniqlo Uは綿100%の本格派デニムに対して、+Jはポリウレタンが入ったストレッチデニムである点も大きな違いです。


この3点を比較して、自分はどちらが好みなのかで選べば間違いないでしょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。皆様にとって参考になれば幸いです。もし楽しんでいただけたのでしたら、ハートボタンを押していただけると励みになります。

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