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アジャイルを勉強した後のキャリアの5つのロールモデル

前置き

こんにちは、某お固めの会社の情シスで、アジャイル推進担当をしているものです。小学生の子供が二人いるママSEでもあります。
これは、Agile Tech EXPO2021のアドベントカレンダーの18日目の記事になります。(すいません、ちょっと、いやかなり遅刻・・・)

Agile Tech EXPOは3回とも視聴参加しましたが、Discordを使ったオンラインイベントは初めてで、衝撃を受けたことを覚えています。
視聴者の間でタイムリーに共有される感想を追ったり、自分もDiscordに書き込むことで頭を整理できたり、書き込みへの応答に嬉しくなったり。対面のイベントで全く知らない人に話しかけるのは結構な勇気がいることですが、そのハードルがオンラインでは少し下がる気がします。これからもAgile tech EXPOの展開を楽しみにしています。

Agile Tech EXPOのオーガナイザーあやなるさんに、別イベントの絡みでアドベントカレンダーにお誘い頂き、思いついたのがタイトルの内容でした。Agile Tech EXPOは若い方も多く参加しているイメージがあり、参考になればと思います。

キャリア形成における「5つのロールモデル」

私は「Chikirinの日記」というブログのファンなのですが、この方の記事で、それぞれの職業には5つのロールモデルがある、というものがあります。この記事では具体的にエンジニアの5つのロールモデルが示されており、自分のキャリアというものに無自覚でいた私に、考えるきっかけをくれました。

是非皆さんにも上述の記事を読んで頂ければと思いますが、私が今回整理したいのは、ではアジャイルに関わるキャリアには、どんなロールモデルがあるのか、ということです。

アジャイルは、狭義にはソフトウェア開発手法の一つであり、アジャイルを勉強したからには、アジャイル開発における開発者を目指すのがぱっと思い浮かぶモデルかもしれません。

しかし、周囲のアジャイルに関わる仕事人を見ていると、決して道はそれだけではなく、アジャイルを手持ちの札に加えることで確実にキャリアの幅が広がると感じています。

ちきりんさんの例にならって、アジャイルに関係する5つのロールモデルを上げていこうと思います。

1、アジャイル開発チームの中で輝くスーパー開発者
主にスクラムチームにおける開発者をイメージしていますが、開発チームの一員として、常に改善を心がけ、技術的負債やプロダクトのビジネスの価値についてプロダクトオーナーと対等な議論が出来る、「世界を変える」ことの出来る開発者です。
ユーザー企業・SIer・フリーのどこでも積めるキャリアです。

2、スーパースクラムマスター/アジャイルコーチ
アジャイルの深い知識も技術力も持ちつつチームを俯瞰して、チームを軌道に乗せるスクラムマスターです。スキル・経験を積み上げた人はコーチとして様々なチームを指導します。スクラムマスター研修などの講師もその先にあるキャリアです。
ユーザー企業・SIer・フリーのどこでも積めるキャリアです。

3、イケてるプロダクトを世に出すプロダクトオーナー
プロダクトビジョンを考え、チームメンバーに説明し、開発内容に責任を持つ人です。ビジネスセンスとプロダクトへの愛があり、技術にも理解があると鬼に金棒、社内のステークホルダーに話を通せる一定の政治力が必要です。
ユーザー企業で積むキャリアが一般的かと思います。
層が薄いので、エンジニアの転職先としてブルーオーシャンなのではないでしょうか。エンジニア出身のプロダクトオーナー2名とお会いしたことがありますが、開発にもプロダクトにもお詳しく、とても頼もしかったです。

4、アジャイルのFWを使って社内のDX推進を行う変革者/コンサル
アジャイルは皆さんもご存じの通り、ソフトウェア開発だけではなく、社内変革にも使われ始めています。人事・予算・開発方法を従来とは違ったやり方で進めていくために、従来のやり方の把握・分析、社内の根回し、各種企画、目玉となるプロダクト開発の立ち上げなどが必要です。コンサルとして他社の変革をサポートするという道もあります。
別のロールで一定のキャリアを積んでから、ユーザー企業、SIerなどで変革を担当することが多いと思います。以下記事のこげばやしさんがまず浮かびました。私が目指しているのもこのキャリアです。

5、アジャイルをそれぞれの職種で生かしてキャリアアップする
最後はアジャイルの考え方、工夫を取り入れてそれぞれの職種で生かす道です。あやなるさんのような人事・育成で、WF開発のプロマネとして、営業として、事務員として・・・様々な道で生かせると思います。
まず小さく試し結果を見て改善していく、立場が違う関係者を巻き込みチームとして成果を出していくなど、アジャイルの考え方を取り入れることで、これまでとは違った手応えを感じて仕事をしていけるはずです。

最後に

アジャイルを勉強した後のキャリアの5つのロールモデル、いかがでしたでしょうか。つたないところもありますが、まずは考えたものを形にしてみようと思いました。自分の中のいい整理になりました。整理のきっかけを与えてくださったあやなるさん、ありがとうございました!

もし他にもあれば、またもっと整理された切り口があれば、是非教えていただきたいと思います。5つのロールモデルや、実際のキャリアなど、共有してくださる方がいれば嬉しいです。

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