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「起業はしたいけど、どんなビジネスをしたいのかわからない」ときの対処法


「起業したいという気持ちはあるけど、どんなビジネスをしたらいいのかわからない」
という相談をよく受けます。同じような悩みを持っていらっしゃる方は案外多いのではないでしょうか。そこで、自分のビジネスの選び方、考え方をお伝えします。

自分のビジネスは3つの円で考える!

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どんなビジネスで起業すべきか悩んでいる方には、

"自分ができること"
"自分がやりたいこと"
"市場のニーズ"
の3つの円を使って考えるやり方がオススメです。

3つの円が重なる場所が、あなたが起業して狙う領域(図1のハートマーク)です。当たり前のことを言っているように思われるかもしれませんが、案外この3つの円の重なりを意識できていない人が多いです。

「自分ができることでビジネスにしてみたけど、実はやりたいことではなく続かなかった」

「ずっとやりたいと思ってて自分ができることで起業したけど、市場ニーズが弱く顧客が見つからない」

など、3つの円が重ならないビジネスは注意が必要です。

そこで、まずは

"自分ができること"

"自分がやりたいこと"

"市場のニーズ"

を各々ノートに書いて見てください。


まずは自分ができることを棚卸しする

これまで生きてきて、あなたがどんな経験をしてきて、何ができるのかを漏れなく書きましょう。

「こんなこと、誰でもできるから書けない」

と思わずに、とにかくここでは量を意識して沢山できることを上げてください。なぜ量が必要かというと、できることを単体で見ず、合わせ技にすることで強力な武器になることもあるからです。


やりたいことを沢山書き出す

できることが書き終わったら、今度は”やりたいこと”に移ります。あなたのやりたいことを100個リストアップしてください。「やりたいことって言われても・・・」と固まってしまう人がいますが、正解はありませんし、人に見せる必要もないので、自分の欲に正直に向き合ってみてください。どうしても上手くリストアップできない人は、次の魔法の質問を使ってみてください。

「もし、お金に制限がなければ、何がしたいですか?」

なぜこの魔法の質問を使うとアイデアが出てくるのでしょうか。それは、普段我々は知らず知らずのうちに、このお金の制約で思考をしばられ、欲求をセーブする習慣が出来てしまっているからです。お金の制約を外し、自由に考えてみてください。そして、リストアップが終わったら、100個のリストからベスト10を選びましょう。この選択作業をすることで、より自分のやりたいことがクリアになります。


市場ニーズを書き出す

市場のニーズを探す際に使える3つの方法を紹介します。

まず1つ目は、アンケートなどの調査データから探す方法。マーケティングリサーチ会社をはじめ、世の中には数多くのアンケート調査が実施されています。そういった調査データは、世の中の悩みや課題が定量的に出ているケースが多々あり、そのデータをもとに仮説を立て、市場のニーズを精査していきます。

2つ目の方法は、世の中の「不」に連想される悩み、問題からニーズを探る方法です。特にニーズが見つかりやすい3つの「不」(不安、不便、不満)。この3つの不を深ぼりすることで、ビジネスのヒントが見つかりやすくなります。

そして3つ目は、自分でリサーチを実施して探す方法です。知人にヒアリングするといったお金をかけない方法や、クラウドワークスなどでモニターを募り、有償で調査に協力してもらう方法などがあります。


3つの円が重なる部分のビジネスを言語化する

上記3つの円が重なる部分、それがあなたのビジネスです。ただ、そのビジネスが本当にウケるのかどうかを別途検証する必要があります。

そこで、あなたが考えたビジネスを検証するために、以下の3つの課題を考えてみてください。

① そのビジネスは、誰のどんな悩みを解決するのか。

② あなたのビジネスを採用すると、クライアントはどう変われるのか。

③ ①、②をもとに、以下のようなセールストークを作ってみてください。
「あなた(もしくは御社)の●●の悩みを解決して、■■のように変われる方法があるのですが、興味はありますか?」

たとえば、ダイエットしたい人に対して
「あなたのダイエットの悩みを解決して、夏にビーチで男性の目線を独り占めできる方法があるのですが、興味はありますか?」

たとえば、営業力を向上したいという企業に対して
「御社の営業力が弱いとう悩みを解決して、短期間で売上アップを実現できる方法があるのですが、興味はありますか?」

などのようなセールストークを実際に投げかけてみることで、あなたのビジネスがどの程度ウケそうなのかをリサーチすることができます。

あまり良い反応が返ってこなかったらどうしよう、とか要らぬ心配は考えないようにしてください。なぜなら、これはドライテストといって、商品がまだあるわけでもないため、商品作りにかかる投資はゼロ。つまり、良い反応があれば、商品化すればいいだけの話です。どうですか、何も怖がる必要はないと思いませんか?

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