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西表島最終報告

投稿者:フィッシャー系お嬢様

今回西表島に行ってみてわたくしが旅先で思ったことやこうしておけばよかったこと等諸々を自分用の記録も兼ねて残したいと思いますわよ。

西表島はまじでチョーヤバイぜ!なところなのでこれ読んだ方も西表島行きましょうね。

1.渡航について                                 2.島での諸々について                                    3.本題 釣りの話について
・その1マングローブフィッシング 
・その2リーフフィッシング
・その3深海ジギング

1.渡航について

これは他の遠征にも通じることなんだと思うんですけど「車以外の交通手段使うなら荷物は少なく」
そもそも遠征ばっかしてて「大荷物でも関係ないゼ!」って人以外はココ重要だと思いますわよ。

今回わたくしは深海ジギングタックルも持ち込んでいた為、荷物の重量及びサイズが大きく(とくに塩ビ管で作った2m越のクソでかロッドケース)移動に際して様々な制限や不便があって非常に苦労しましたわ。
空港⇒フェリー⇒宿の間はバスや徒歩が多いから30kgの荷物とロッドケースはマジでキッツいですわ!
なので行き帰りの際には多少値段がかかっても前もって荷物は発送しておくのが良いと思われますわ…。
長物は料金が…という人でもせめてそれら以外の重量物だけでも送った方が良いと思いますわよ。

ちなみに荷物にライフベストとか入れると問答無用で船便になるので、送る前には船便での日数をよく確認するか航空積載できる荷物かをしっかり確認しましょう。
なお最終手段で道具も最低限に絞ってロッドもパックロッドの軽装スタイルで行くという手もありますけど。

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悪い例
部屋の一角(2m四方くらい)を占拠する大量のタックル、これ以外にも大量のルアーやタモとかが散乱してましたわ。
これには同行者も激怒なのでこうならないようにしましょうね!

2.島での諸々について。

幸いな事に人が多い地域では大体1件は雑貨屋か小さなスーパー(田舎のヤマザキショップに毛が生えたくらいの)があって、そこで日常生活に必要なものは大体手に入るし弁当とかもあるからお昼とかはそれでほぼ事足りますわよ。
キャンプとかする人も食料とかその他もろもろはそこで買えると思いますわ。
ちなみにサンマやイカやエビといった冷凍魚介類もあるからおかっぱりでヤル時の餌に関してもそれなり安心。

食事に関しては上原地区と大原地区中心に食堂から居酒屋まで色々あるので夕食とかにぜひ利用して島料理を堪能していただきたいですわ。
本場のマース煮はヤバいですわよ。
あと店舗によっては事前に問合せしておくと釣った魚の持ち込み調理なんかもしてくれるので御一考を。

移動に関しては圧倒的にレンタカー有利。
頼んでおけばフェリーがついたら宿の車が港に来てくれたり、船を頼んだりすると宿まで迎えに来てくれるから一見必要ないように思えますけど…
しかしフリー時間におかっぱり行きたいとか買い物行きたいとかそういう時はレンタカーが無いとほぼどうにもならない事態になってしまいますわ。
バスもあるらしいけど日に何本もないから実用性はあんまりないですわね…
あとレンタルチャリは論外、荷物乗らないし島広いしそもそもレンタルしてるのほとんどママチャリだし。

最後に運転に関しての注意事項はとにかくスピード出さないこと。
西表島は民家周辺以外はほぼ原野かジャングル。
そのうえ野生動物もそこら中にいてしょっちゅう道路に出てきて実際危ない。

わたくしも釣りから帰ってきた時やフリーの日走ったけど、それだけでもクイナとかデカいカニとかヤシガニ結構見ましたから。
島内は全域40km制限で現地の車も40kmくらいでゆっくり走ってるのでそれに合わせてゆっくり走ってくださいまし。(まぁ飛び出しの危険ないところだと皆さま飛ばしてましたけどね)


3.本題 釣りの話

その1マングローブフィッシング                   西表島=マングローブフィッシングというイメージがあるくらいメジャーな釣り。
沖縄最大河川の浦内川をはじめ素晴らしいロケーションのエリアが多数で魚種も魚影も豊富ですわ。
ただしイメージのようにどこに投げてもトップオンリーでボコボコ出るといったわけじゃないから要注意。

タックル
今回わたくしが持って行ったタックルは

ロッド ホワイトプレミアム631R(長さ6fに詰めた)
リール PENNスピンフィッシャー4300ss
ライン PE1.5号+ナイロン30lb 60cm

基本的にはロッドはスピニングでもベイトでも6f前後。
カヌーでの釣りがメインになるから取り回しを考えると長すぎるロッドは使いづらいですわね。
飛距離についてはカヌーでポイントに近づけるから短くても問題なし。
10~20mの近距離をピン打ちできるものであればOK。

ただしあんまり柔らかいパワーの無いロッドはNG。
何故かというとメインは20~30㎝のメッキやゴマフエダイだけど、普通に10kgくらいまでのガーラ(ミニトレバリー)や50オーバーのゴマフエもアタックしてくる。
なのであんまりパワーの無いタックルだとこれらがヒットした時取れませんから。
同じ理由でリールやラインも若干オーバーパワー気味で。
因みにリーダーはフロロでもナイロンでもどっちでもいいので好み次第。

なおベイトかスピニングどちらが有利かと言ったら断然ベイト。
マングローブの根っこや倒木の隙間をタイトに撃ってくには、ベイトの方が間違いなく楽だし手返しも早いですわ。
ベイトに慣れてる人は是非持ってくべきですわ。

持っていくルアー
これらは大まかに分けると
トップ 4割
シャローからミドル探れるミノー等 3割
ディープ探れるクランクとかロングビルミノー等 2割
メタルジグや鉄板バイブ等 1割

まずはトップについてはめちゃくちゃメジャーなので説明は省略。
ビッグベイトで釣りたい!っていう人以外はぶっちゃけあんまりデカすぎないもので自分に合った好きなの持ってけばいいですわ。
ただしオオクチユゴイは基本的には小型のペンシルとかが明らかに好反応。
あと今回は釣らなかったけどホシマダラハゼは虫系とかが好きらしいですわ。

ミノー等について
トップ天国のようなイメージの西表でも潮や水温でトップに出ない日はよくあるらしい。(お嬢様はまさにマングローブやった日の前半がそうだった)
そんな時は完全に潜らせちゃう方が反応がいい状況が多いですわ。
サイズはあんまり大きいのはよくないらしくガイドさん推奨は10cm以内、カラーは何でもいいけどアピールカラーが良いことが多いそうですわ。

そんなにガンガンジャークしなくても食うので、むしろ巻きで泳ぎがいいものの方が良いですわね。
あとスプーンなんかでも良いと聞いたけどまぁミノーで十分でしょう…

ディープ系とメタルジグ系
マングローブ河川と言っても普通に深いところがあるので(浦内川の最大水深は12m)、深場を探れるルアーが無いと全く勝負にならない事も多々ありましてよ。
基本的には6mくらいまではディープクランクとかで探って、それ以上はメタルジグとか重いスプーンとかでジギングするのが一般的。
河川内は濁りがきついところが多いのでカラーはチャートとかホットタイガーやホワイトみたいな膨張色。
北海道の湿原河川とかの色のチョイスと似てる感じですわね。
マングローブは大体この辺りがあればほぼ大丈夫。
なお根掛かりとかしてルアー無くしそうと思う方(わたくしもそうでした)
そういうのはカヌーで行って回収できるので、山ほどルアーは持ってかなくても問題なし、
信頼できるルアーだけ持ってけばいいですわよ。
荷物軽くなるし。

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アベレージはこのくらいだけど油断は禁物。

その2リーフフィッシング
西表島でマングローブフィッシングと双璧をなす人気のリーフフィッシング。
一口にリーフフィッシングと言っても狙う魚やキャスティングかジギングかでかなり変わってくるので、色々やりたい人は複数タックル持ってった方が快適に楽しめますわよ。
一例として今回のわたくしのは

キャスティング用タックル

ロッド 青シャウラ2833R-2(流石に古いのでガイドとか改修済)
リール 11バイオマスター5000
ライン PE2号+フロロ60lb 2m

一応10㎏くらいのまでの中型ガーラまで見たちょっと強めタックル
竿も長いから遠投も効くし船周りでの八の字もしやすい長さ。
キャスティング中はほぼこればっかり使っててミノー投げまくってたから、多分次行くとしたらこれと強めのパックロッドだけでもいいかな…って思ってますわ。

使用するルアーは上にもあるようにメインは中~大型ミノー。
基本的にリーフの魚は自分のサイズと似たようなルアーでも普通に食ってくるので、10~15cmくらいで早引きしても安定して泳ぐミノーが鉄板。

基本は巻で使うけどわたくしはガンガンジャークしてダートさせたり早めのトウィッチしてましたわ。
色は特に違いはないらしいけど派手なルアーとかがナチュラルカラーになるところだか、らその点考えてみると色々面白いかもしれませんわね。

ミノー以外では10g以上のスプーンがおススメ。
シャローからちょっと深場まで、どこでも行けるのと飛距離がミノーより出るのがメリット。
色はぶっちゃけキラキラしてれば何でもいいじゃない?
普通の重さ以外にも石垣とかで格安で売ってる30gとか40gのスプーンがあるので、西表に渡る前にそれらを買っておくと色々便利ですわね。

使い方はもう巻でも中層リフト&フォールでもなんでも良いんだけどボトムだけねちっこく攻めるのだけはおススメしませんわ。
砂地以外だともうそこらじゅうで根がかりするし、かかった魚はリーフに突っ込む(特にハタ類)。
そうなるといくらルアーあっても足りないし、何よりブレイクしたラインやルアーでサンゴに悪影響。
なのでボトム以外で使いましょう。

他には各自好きなルアー持ってけばいいと思うんですけど、ガイドの方が使ってて好反応だったのがスーパーシャッドラップ。
バタバタの波動がいいのかサイズ感がいいのかわからないけどそれなり良いサイズのハタから中型ガーラまでよく釣れてましたわね。

ポッピング用
ロッド スパイク702-20
リール PENNスピンフィッシャーV4500
ライン PE3号+フロロ80lb 3m

ギリギリGT(20kg未満まで)と何とか相手できる想定のタックル。
実はあんまり使わなかった(小声)

使用するルアーはデカめのポッパーやペンシル。
これでポッパーで泡引きしてみたり、デカいペンシルガコンガコン動かしたりするんだけど正直ミノー投げてた方が反応良いからあんまり…
けどガイドさん曰く出れば良いサイズだから数より型の人はこっちばっかやる人も多いそうですわ。

まぁぶっちゃけ型が見たいならGTタックル使ってGT釣りながら他狙った方が良くね?と思うわたくしですけど。
あと裏技で移動時にCDマグナムでトローリングしたりもできるのでまぁ有ってもいいかもしれない…。
                                  ライトジギング用
ロッド ホワイトプレミアム631R(マングローブで使ったのと同じ)
リール PENNスピンフィッシャー4300ss
ライン PE1.5号(200m)+フロロ50lb 2m

マングローブで使ったのと同じタックルのラインだけ変えてあるもの。(こういう時スプールをワンタッチで交換できる機種は便利ですわよね。)
最初はジギングのことは全く考えてなかったのでこのタックルだったけど、マジでジギングメインでやるならもう1~2ランクくらい強くてもいいかもしれませんわね。

因みに当日はある意味最も活躍したタックルでこれ無かったらやばかったですわね。
リーフ周りのドロップオフは水平距離2mで水深は2m→30mみたいな所が一杯あってキャスティングでは全く勝負にならないこと多し。
ボトムに居ようと中層にいようとぶっ飛んでくる青物やミニトレバリー達は別ですけど。

そこでメインとなるルアーが30~100g位のジグ。
これ付けてしゃくると落とす度に何かしら釣れてとにかく楽しいですわ。
使用するジグはぶっちゃけ何でもいいんじゃない?ってくらいなんでも釣れてましたわ。

釣れてくる魚はハタメインでそれ以外にも各種フエダイ系やらベラ類、ちゃんと狙えばハギ類なんかもよく釣れるそうですわ。
それ以外にも回遊次第ではツムブリやスマみたいな青物なんかもまじるとか。

ジャークもスローでもハイピッチどちらでも良いしフックもフロントだけで十分釣れるし本当楽しいですわ。
とにかく楽しいし汎用性広いから絶対持ってくべきタックルの一つ。
スピニングじゃなくてライトジギング用のベイトタックルなんかだったら最高じゃないかしら?
ただし釣れる魚はメインが小型~中型の魚でも西表の常で、突然いいサイズの魚がかかったりするので操作性重視で極端に細いライン使うのは良くないと思いますわよ。

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メッキやハタ類メインに兎に角色々釣れるので色んなタックルが欲しくなる。

その3深海ジギング
西表島というと深海のイメージがあんまりないのですけど実は島を出て30分も走れば水深1000m以上地帯の
いわゆる(釣りで言う)超深海に行ってしまう深海パラダイス。
しかも南洋の黒潮海域深海なんで魚種が全然違う。
つまり深海が近い×珍しい魚がいっぱい=我慢できない!        タックルは2通り


シャロー用
ロッド 旧ゲームタイプスローJ686
リール アベット SX6/4 MC RAPTOR
ライン PE1.5号1200m+フロロ25lb 3m

主に200m~400mくらいの浅場を450g前後くらいまでのジグを使って攻めるタックル。
基本的には本州で使ってるものと全く同じでジグもほぼ一緒。
フックも特に強化なしで全く問題ないと思いますわよ。

使用ジグは先に書いたようにスロータイプの200~450gがメインで、幅広タイプでもロングタイプでも可。
ただし黒潮の影響で潮がガンガン効いてる場所ばかりなので、お嬢様はもっぱら飛ばしやすいロングジグばっかり使ってましたわね。
あとカラーはやっぱり深海なのでグローは定番として、船長おすすめがシルバーやブルー系。
海の透明度がクソほど高い影響か深海にも光がよく届くらしく、シルバーとかブルーも反応がいいんだとか。
動かし方はいたって普通なゆっくり気味のスローピッチ。
しっかり動かしてボトムから30mくらいまでを探ってくイメージ。
あと狙うハマダイとかのマチ系はフォールが好きらしいので10m探る→最後はロングジャークして少しステイ→5mくらいフォール→以下ボトムから50mくらいまで繰り返しも良いらしい。
これでマチ系以外にも各種深海フエダイやらを狙うんですけど、今回は時合逃してほとんど釣れなかったんですのよねぇ…

ディープ用
ロッド お嬢様ハンドメイドロッド フォルネウス(使用ブランクはMATAGI TR60スピードピッチ)
リール 旧オシアジガー3000HG
ライン PE2号1200m+PE4号20m+フロロ40lb 5m

主に400m~いけるまでを500g~1000gのジグを使って攻めるタックル。
完全ガチガチの深海用なのでおのずとシャロー用とは比較にならない強さで、普段は正直使いどころに困るタックル…
本州の感覚だとラインさえ変えてやればアブラボウズとかも釣れるクラス。
正直500m以降は潮が緩い日しか攻められないらしいけど緩いといっても本州の比較じゃないので要注意。

使用ジグはお嬢様は断然潮抜けの良いタイプのロングジグ。
まず800mだと落ちていくのも時間がかかるし、あんまりヒラヒラフワフワ落ちられると糸フケが出すぎて着底が分からなくなる恐れあり。
それと回収時にも抜けの悪いジグはとにかく無駄に疲れるのでジグ選びには気を付けよう!
カラーはもうほぼグロー絡みの色かブラック系がいいんじゃないんですの?という感覚だけで特にオススメは無し。
ジグの動かし方も実際やってみてその日の具合に合わせる感じ。
潮がガンガン効いてる800m先では普通にジャークしてもほとんど動いてないと思うので、4回巻いて最後ジャークを×3→巻いた半分フォールみたいな極力ジグが動く動作を繰り返してみたりしたけど正解は不明。
とにかくジグが動くのはフォールなのでフォール重点。
あとは常に2kgくらいの魚が掛かってる感覚なので折れない心が一番重要かもしれない。

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変な魚見たいならぜひやるべき

実釣編はまた書いたら乗せようと思いますわよ。
それでは

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