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BARにちょっと介入したら売上が1.5倍になった話

売上を上げたいけど「何をしたらいいかわからない」と悩んでいる方に、
ちょっとしたヒントをお届けします。

今回、あるBARの月の売上が1.5倍になった時の話を共有したいと思います。
結論から伝えると、”脳疲労を最小限にしてあげる”です。


売上を上げたいけど、単価が低い…

売上を上げたいけど、1人当たりの単価が低い。
これがこのBARの悩みでした。
「何をすればいいのか?」を考えた結果、
実施したのは “選択肢を狭くする” というシンプルな対策でした。

「ジャムの実験」という有名な話があります。
DaiGoさんの著書『超集中力』でも紹介されている内容です。

スーパーで「ジャムを24種類並べたコーナー」と「ジャムを6種類並べたコーナー」を比較した実験があります。

• 24種類のコーナーは、立ち寄る人は多い。
• 一方、購入率が高いのは6種類のコーナー。

理由はシンプルで、 選択肢が多すぎると決断力(ウィルパワー)を消耗してしまう からです。
人は選ぶのに疲れてしまい、購入意欲が下がるのです。

単価を下げていたのは選択肢の多さが原因?

このBARではウイスキーの種類がとても多いことが魅力のひとつ。
しかし、新しいウイスキーを随時仕入れているため、種類がどんどん増え、まさに「ジャムの実験」のような状態になっていました。

お客様はウイスキーを選ぶために、メニューを見たりスタッフに質問したり、時には考え込んだりしてしまう。
そうした手間や迷いが意思決定を鈍らせ、結果として 低価格のメニューを選びがちになるのではないか と仮説を立てました。

そこで「選択肢を狭める」ことを試してみたのです。

具体的には、 メニュー表の改善と接客の改善。

これを月の途中から始めたところ、結果的に 売上が1.5倍 になりました。

ウイスキーでもジャムでも、よく知らないものを選ぶのは集中力が必要です。
• ラベルを見て選ぶ。
• スタッフに聞いて選ぶ。
• メニューをじっくり見て考える。

こうしたプロセス自体が楽しい方もいる一方で、選択している過程で脳疲労していることは事実です。
疲労やストレスを最小限にすることは重要であるということです。
「選択肢を狭める」ことで、そんな負担を減らすことができるのです。

魅力を削る必要はない

誤解しないでほしいのは、「種類を減らす」わけではないということ。
魅力である豊富なメニューを残しつつ、 選ぶための手助けをするだけです。

その結果、お客様により良い体験を提供でき、売上が上がり、スタッフもお店もハッピーになる。

こんなに良いことはないですよね。
行動するだけで他の店舗より一歩リードできます。

お客様に最高の時間を過ごしてもらうため、
まずは小さな改善から始めてみましょう。


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