アップルがAI銘柄に、エヌビディアの将来に不透明感。
エヌビディアは好決算を出しましたが、指数が上昇する中、売られました。決算への期待が高すぎたと見られていますが、背景にはアップルの重要な動きがありました。
アップルのチャートをご覧ください。チャートの中央当たりの大きな陽線があります。アップルが消費者向けAI銘柄の本命になったかもしれない日です。
アップルは2021年の「WWDC 2021」でAI処理を端末で処理する方針を打ち出していました。
そして、2024年6月10日「WWDC 2024」で「Apple Intelligence」という新しいAIシステムを発表しました。これはiOS 18、iPadOS 18、そしてmacOS Sequoiaに深く統合されており、Appleのシリコンチップのパワーを活かして、AI処理をデバイス上で直接処理できるようにするものです。
現在AIの処理はサーバーで行われており、エヌビディアはサーバー向けにチップを販売し利益を上げています。しかしアップルは早くも次期OSで端末内でAI処理を行うと発表しました。これは想像以上に速い変化です。
以前からエヌビディアの競合要因として以下のようなものが知られていました。
・AMDの同種のGPU
・Google、meta、tesla、Amazon、appleなどの現在の大口顧客のGPU内製化
・ブロードコムなどによる特定用途AI向けチップの普及
アップルの動きは、エヌビディアのAI向けチップ一強が思った以上に早く崩れる前兆ではないかと投資家を不安にさせています。他社が次々とアップルと同様の発表すればエヌビディアの将来株価はまずます不透明になります。
それでもエヌビディアが圧倒的な勝利を収めるかもしれません。
しかし見通しが不透明になったことには違いなく、それは投資家心理の動揺と株価のボラティリティ増大を意味します。これからのエヌビディア株は心理的な負担が大きいポジションになるかもしれません。
それではアップルを買えばいいか?
Appleの売上構成をご覧ください。
iPhone: Appleの最大の収益源であり、総収益の約45.81%を占めています。
サービス: Apple Music、App Store、iCloudなどのサービスが28.23%を占め、年々成長を続けています。特にApple Intelligenceの導入により、サービス収益がさらに増加すると予測されています。
ウェアラブル、ホーム、およびアクセサリ: Apple WatchやAirPodsなどが9.44%を占めています。
iPad: タブレットデバイスとしてのiPadは総収益の8.35%を占めています。
Mac: Macコンピュータの売上は8.17%で、特にクリエイティブ業界や教育市場での需要が支えています。
既にiPhoneは世界中で売れており、AI導入によりシェアが大きく拡大するかと疑問があります。
AI導入で増加するのは主にサービス売り上げになると思われますが、2024年のサービス売り上げは既に1000億ドルの予想されております。これは年間100ドル課金するユーザーが10億人いる計算です。
AIサービスをiPhone上で提供したとしても、短期間でサービス売り利上げを3倍にするのは至難な数字です。
AI導入で成長は維持できても、急速な成長は難しいほどにアップルは巨大な企業だと言えると思います。
ではエヌビディアからどこに資金を移せばいいのか、これを次回の記事にてまとめます。
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