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#アツアツ ってどんな選手? 熱き草魂を宿す虎の侍 WBC日本代表 湯浅京己(ゆあさあつき)投手

   あの背番号22の人、なんか気になる  

投げる前に腕を上げるこれ、かっこいいよなあ…

WBC中継、WBC関連のニュースを見てビビビときた方に。普段野球はあんまり観ないけど、なんだかちょっと興味が湧いた、そんな方に。さあWBCだ!でもあんまり今回選出された選手のこと知らんな…といった方や、他球団ファンの方にもぜひ。

くるとわかっていても打てない、独特な軌道のオリジナル速球ストレート 打者の手元で鋭く落ちる宝刀フォーク できたて"アツアツ"のスライダーで打者を斬っていく、若手ピッチャー。
侍ジャパン背番号22、阪神タイガース所属の湯浅京己投手をもっと知りたくなる 登板が楽しみになる 応援したくなる そこから野球を好きになる。
少しでもそういったきっかけになれば嬉しいな、そんな思いで一ファンがゆるーくざっくりと手短に紹介noteを書いてみました。

…とはいえ湯浅京己選手、困るほどに魅力だらけでして。そして実に濃い、"波瀾万丈な野球人生"を歩まれており、語られるべきポイントがとっっても多い。ついつい長くなってしまうので泣く泣くいろいろと割愛しました。なのでぜひ分かりやすいWikipedia(強火ファンもビビるほど細かく書かれてます)、ページ末のおすすめ記事も読んでみてくださいね。

あ、この先も読もうとしてくれてるそこのアナタ
目が合いましたね
ありがとうございます

侍ジャパンに選ばれる=ここまで順風満帆?いえいえ…

阪神タイガース所属、湯浅京己(あつき)投手は自然豊かな三重県尾鷲市生まれの23歳。
座右の銘は「雲外蒼天」(どんな困難があっても努力して乗り越えることができれば、その先の道が拓けるという意味)

趣味は音楽鑑賞と釣り、特技は素潜りだとか。スタイリッシュな容姿ゆえに一見シティボーイかと思いきや、たくましい田舎育ち。素敵。でも虫は天敵。寮に巨大なカメムシが出るのが悩みだそうです。(現在は退寮済み。きっと清々とされていることでしょう)

こちらはファン感謝デーのファッション企画での姿。
背後にいるのは同じく阪神タイガースから侍ジャパンに選出されている中野拓夢(たくむ)内野手。
この二選手は担当スカウトも同じ方で、仲良さげなところを度々見かけます。両選手をぜひぜひ注目してみてください

さてさて 湯浅選手の高校球児時代〜現在までの出来事を簡単にまとめてみます。

2015年 地元から遠く離れた甲子園常連校である福島県の聖光学院に内野手として入学。まもなく成長痛による腰痛を発症。完治するまでの間はマネージャー → 自らの意志で投手転向。
2016年秋 選手として復帰、11月の練習試合で初登板。
2017年春 福島県大会で公式戦デビュー。同大会決勝戦で先発。
2017年夏 県大会では背番号18。甲子園大会本戦ではベンチ外。
2017年秋 BCリーグのトライアウトを受ける→富山GRNサンダーバーズから1位指名。
2018年 BC富山にて15試合の登板で3勝7敗、防御率5.72
               NPBドラフト会議で、阪神タイガースから6巡目で指名。背番号65。
2019年 終始二軍生活。6月に腰椎の疲労骨折が判明。実戦復帰を控えていた秋に再発。
2020年 一・二軍を通じて公式戦への登板なし。リハビリ期間。
(大変余談ですがあまりにも姿を見かけないため一部阪神ファンの間では幻のポケモンのような扱いだったことを記憶しています)
2021年   5月にファーム(二軍)公式戦で2シーズンぶりに実戦登板。
6月に一軍公式戦初登板→複数失点を喫す→再びファームへ。
2022年 プロ初ホールド、プロ初勝利、オールスターゲーム選出(中継ぎ投手部門ファン投票一位)、59試合に登板し、防御率1.09、45ホールド、歴代最年少タイで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。野球日本代表の強化試合にメンバーとして初選出。
2023年 正式に野球日本代表メンバー入り。 


とても大まかなまとめですが、まあ山あり谷あり。
野球ができなかった期間の長さが目立ちます。
かなり遠回りがあっての侍ジャパン選出。

壁にぶち当たる度に発揮される精神力、日頃の考え方には
応援しているこちらにも学びを与えてくれます。(ページ末の記事リンクから知ることができます)
絶対にただでは転ばない、そんな強さが印象深い選手です。

そして幾多の苦難を乗り越えてきた選手だからこそ、
見ている人に与えられるものがある。
大舞台で力強く投げている姿を見ていると励まされます。

「高校のときからずっと、いろんな困難を乗り越えてきているんで、野球ができる喜びを表現できるのが京己の強みかなと思う。それはタイガースでも十分に発揮しているけど、日本代表でも同じようにその喜びその喜びを感じることができるので、見ていてこっちもうれしいというか、その喜びに共感できるんです」

引用元記事(ページ末にリンク有):
「侍ジャパン・湯浅京己とともに- 
契約するザナックス社の思い」


今回、湯浅選手のこれまでの道のりの中で
ピックアップしたいのは、2017年夏。
高校野球、最後の夏です。
甲子園大会本戦ではベンチ入りメンバーからは外れ、
打撃投手としてチームをサポート。
アルプススタンドから仲間に声援を送っていました。
この当時の湯浅投手については熱闘甲子園(テレビ朝日系列で甲子園大会期間中に放送される同大会のダイジェスト・ドキュメンタリー番組)でも取り上げられていました。
(筆者私物のDVDより)

甲子園のスタンドから応援していた選手が、今はそこを本拠地とする阪神タイガースの選手として観客を沸かし、応援される側に。ドラマチック。心が揺さぶられます。今回のWBCでは日本中、球場全体から割れんばかりの歓声を受けてほしいと思います。

ちなみにこの時の聖光学院、湯浅選手と同じく今回のWBCに選出されている戸郷翔征投手(読売ジャイアンツ所属)がエースとして率いた聖心ウルスラ学園と2回戦で対戦しています。湯浅選手は当時は応援というかたちで仲間の背を押して戦っていたわけですが、今はその戸郷投手と侍ジャパンでチームメイトになりました。

「そうそうたるメンバーに、甲子園にも出ていない湯浅がいたら、最初は『こいつ何者?』って思われるだろうけれど、ぐいぐい食らいついてほしい。俺からすると高校から数えてまだ2年くらいしかちゃんと野球をしてない感じ。でも…(続)

記事内にある聖光学院・齋藤監督の湯浅選手に対するコメントからは湯浅選手がどういう人であるかが垣間見えます。

【動画】湯浅投手が語る、自身の高校野球時代 ↑

沸騰ワード! 「アツアツです!」

湯浅の「湯」、京己(アツキ)のアツ、熱いピッチングにかけて、湯浅選手自身から口にするようになった「アツアツ」というフレーズ。
湯浅投手の持ち味であり、最大の武器といえる「非常識なストレート」に並ぶ代名詞。
湯浅選手が良い投球をした後はSNS、とりわけ阪神ファン界隈のTwitterから「アツアツ」というワードがとめどなく沸き出ます。もちろん、どこの誰が使ったっていい! 今や「日本のアツアツ」です。これを読んでくれている貴方もぜひ。湯浅選手が活躍したら「アツアツ」、使ってくれたら一ファンも嬉しいです。

気迫全面に強気でバッターに向かっていくピッチングはまさにアツアツ。今大会でも救援投手として、熱気を帯びる場面で登板することも十分あり得ます。それに応えるような投球を見せてくれることを期待しましょう。

不完全燃焼の過去、燻っていた日々、思いっきり野球ができる喜びを燃料にして。
今大会を観ている人の心もアツく沸かせてくれることを願っています。

ほいっ

ここまで読んでくれて本当にありがとうございます! 小難しい野球のルールを知らなくても、観ていてなんか楽しい、なんかワクワクする、なんかかっこいい。それで十分!選手のプレーがいかに凄いか、野球用語、ルール、そういったものは好きになっちゃえば、楽々と吸収されていくものだと思います。選手についても、好きになったらそう、自ずと知りたくなって調べますよね。

世界規模で行われる4年に一度の野球のお祭り。
自分なりに愉しんでもらえたら、何かを、誰かを好きになる出逢いになれば、一野球ファンとしても嬉しい限りです🔥

ではでは、このnoteを読んで湯浅京己投手についてもっと知りたい!と思ってくださった方におすすめしたい記事を紹介しておきます。ここまで来たらもうホカホカ。

↑ 湯浅京己投手のお名前に込められた願い、湯浅選手自身が思うこと。





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