ロマン・ロラン『ヴェズレー日記』: ヒトラーの演説
ヒトラーの演説はすこぶる穏健で、和解に向けてすこぶる開かれたものであった。(…)とはいえ彼の演説はすこぶる効果が無いものであった。世界は彼に対する不信感をあらわにしたままだ。ヒトラーがしてきたことが彼の言葉への信頼を失墜させたのである。
— J・H・ロニー兄のサイエンス フィクション 〜Kindle版〜(吉澤弘之) (@rigide_t) May 16, 2020
(ロマン・ロラン『ヴェズレー日記』吉澤訳)
[1932年5月1日]
— J・H・ロニー兄のサイエンス フィクション 〜Kindle版〜(吉澤弘之) (@rigide_t) May 17, 2020
奇怪な陰謀が企てられており、その手先きになっているのが右翼では日本であり、左翼ではポーランドとルーマニアである。(…)そのうちに大規模な争いが勃発して、全世界を荒廃させるだろう。
(ロマン・ロラン全集『政治論I』p.566、蛯原徳夫訳)
[1934年11月1日]
— J・H・ロニー兄のサイエンス フィクション 〜Kindle版〜(吉澤弘之) (@rigide_t) May 17, 2020
ヨーロッパ全体にわたって、ファシズムは道徳的・社会的秩序……の保護者をもって任じていた。大ブルジョワたちは、自分の力に自信がないために、明敏にも、「総裁」とか「総統」とかいう者たちに丸太棒を託していた。
(ロマン・ロラン全集『政治論I』p.365、新村猛・山口三夫訳)
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