見出し画像

メタバース「世界2.0」リアル「マトリックス」がやってくる


メタバースとは

この頃メタバースという言葉をよく耳にするようになりました。佐藤航陽氏の著書「世界2.0」によると、インターネット上に作られた3D(3次元)の仮想空間だそうです。

現実の世界をバーチャルリアリティによって作られたアナザーワールドらしいです。
そのアナザーワールドには、自分の分身といえるアバターを存在させ、リアル社会とは別の活動ができるようです。
そのアバターは、自分そっくりではなく、外見も性別も、性格までも別人格にできるようです。そうなると、もう現実とは違う、別の人生を仮想空間で歩む事ができそうです。

現在のメタバースは、VRゴーグルをつけて仮想空間で遊ぶゲームが存在しているようです。

私は実際に遊んだ事も、VRゴーグルも持っておりませんが、なぜかプロモーション広告にやたらと出てきます。すでに私の行動も、AIに見通されているのでしょうか。

今のところ、それなりのスペースのあるところで、VRゴーグルをつけて、実際に身体を動かして、バーチャルリアリティの世界でアバターを操作しているようです。
しかし、いずれは身体は寝たまま、あるいは身体を動かすことなく、バーチャルリアリティの世界にログインして、その世界で行動できるようになっていくと考えられています。まさに、リアル「マトリックス」が世の中にやってくるのです。

仮想世界に期待すること

映画「マトリックス」ではに、主人公たちが寝たままで首の後ろにあるプラグをつなぐと、仮想世界にログインできます。そのようなテクノロジーが発達すると考えられています。ログイン方法は違うもしれませんが、リアルの自分は動かないままという状況です。
しかし、仮想世界では自分は、例えばスポーツをしていたり、誰かと話したりコミュニケーションを取っていたりできます。
その事に、著者の佐藤氏は「違和感を感じるかもしれません」と記しています。
実際はそのようになるかもしれませんが、リアルで動いていない自分が、仮想世界の中では制限なく動ける事になります。
私は、そこに可能性を感じました。

私自身、軽度ではありますが、身体に障害があり、行動が制限されています。たかが、階段を昇るとか、トレイにお皿を乗せて持って歩くとか(ブュッフェが利用できない)、健常者と同じことができません。
それが仮想空間ではどうでしょう。私のアバターは、制限なく行動できるのです。
障害者も、健常者同様にスポーツを楽しんだり、一緒に行動することができる可能性があるのではないでしょうか。
その事に期待して読み進めていると、やはりケガをした人や、難病で自由に動けない人にも、宇宙旅行に行けるようになると、書かれていました。
宇宙旅行は随分と壮大ですが、行動の制限から解放されるのです。なんて素晴らしいテクノロジーなのでしょう。

一方で、危うい点も挙げられています。何事も、物もそうですが、便利な面もあれば、人を傷つける可能性もあります。メタバースというテクノロジーを、どう使うかによって変わってきます。

最後の書

この本をまだお読みでない方にはネタバレになります。
望まない方は、この先は目にされない事をオススメします。ここまでお読みいただきありがとうございました。

ネタバレを読んでも構わない方に向けて続きを書きます。終章についてですが、あまりにも衝撃的だったので、その感想を残します。
著者の佐藤氏は「書籍を書くのはこれが最後になると思うので」と、ご自身の半生に触れられています。その詳細はここでは割愛します。
佐藤氏の出生から、どんな風にお育ちになったのかを知る事により、このメタバースというのが真実味を増します。
未来を見据えることのできる著者が、おそらく最後の書になるであろう「世界2.0」において、リアル社会で生きる私たちに、ラストメッセージを送ってくれたと受け止めております。

ただ、メタバースというテクノロジーを知るだけでなく、リアル社会に生きる人類の行く末も見通して、私たちに目覚めるように語りかけてくれるのが、本書です。

「好きなことをやって生きていく」からさらにすすんだ「なりたい自分で生きていく」にシフトする人に読んでいただきたい本です。



本noteにある商品リンクはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?