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私のセクハラからの回復

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誰かの助けになったらいいと思い、作りました。
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痛みを伴う声を上げる人へ。

個人的な事、特に過去の経験やそれによって出来たトラウマを話すとき、 私たちは少なからずその行為において傷ついている。 私は今、完璧に回復したか? 残念ながら、答えはNOだ。 今も同じような場面になると動揺するし、ラジオ番組の制作をやめようと思った1つの原因の聴覚過敏は、今もストレスがかかると感じる。 加害者に体を触られた時のおぞましい感触は脳にこびりついて離れない。 もしかしたら、一生そのことと戦っていくかもしれない。 ハラスメントのことを話す時、私は毎回、“痛み”を感じ

さようなら、ラジオ。

およそ10年勤めたラジオ番組の制作会社をやめた。 私は、自分が勤めていた放送局を聞くことができない。 毎日毎日、仕事をしながら聞いた時報やアナウンサーが読むコールサイン、耳になじんだパーソナリティーの声、番組SS…  今も耳にすると、悔しさや悲しみが押し寄せて、吐き気がする。 やめたきっかけは、上司からのセクハラだった。 会社役員へセクハラの事実を訴えたあと、会社と協議に入った。 そのとき受けた、パワハラ、モラハラ。 信頼していた人からのセカンドレイプ。 全てに耐えられなか