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『アルツハイマー病かな?と思った時に読む本1/3』

昨日に引き続き、アルツハイマー病について。

前回の記事で、

アミロイドβはどこか、身体の外からやってくるのではなくて(私は漠然とそのように考えていた)、脳という臓器に元々備わった、脳の機能を守り、維持するための防衛反応だと書いた。

もっと言うと、何か、脳にとって生命を維持するには大変脅威となる攻撃が仕掛けられた時に、生命維持に必要な神経細胞を守るために、アミロイドβが生産され、生命維持にはあまり関係のない、記憶の神経細胞が死滅させられる。

すごく簡単にイメージで言うと、免疫反応みたいなものかな、と思う(正しいかどうかはわからないがイメージである)。

さて、脳に対して何が起きたら、この記憶をなくさせ、自分自身であることすら忘れさせるほどの何かを引き起こすのだろう?

上記の本によると、アルツハイマー病の原因は3つある。

  1. 炎症

  2. 生物毒(カビ毒など)

  3. 栄養不足

だそうだ。
1.については、例えば、何らかの形で、体内に炎症があり、その炎症性物質が脳関門を通り、脳に達した時、アミロイドβは生産される。

2.例えばカビ毒にさらされ続けると、アミロイドβが生産される。

3.はわかりにくいが、ある栄養素が体内に不足しているにも関わらず、頭を働かせなければならない時、人は、アミロイドβを生産させる。その栄養素とは、ビタミンB6,B12、ビタミンD、葉酸の4種類だそうだ。

1.5として(つまり、1と2の間に位置するものとして)糖毒性と言うものがある。
糖は体内に取り込むと、炎症を起こすので、あまりにも頻繁に大量の糖を摂ると炎症が起こる。
私たちの体は、糖の取り込みの最大値として、1日5gしか許容できない。

この1、2、3の脳への攻撃は、それほど頻繁でなければ、何の問題も起こさない。
これまでの時代では、このシステムでうまくやっていたのだ。
進化の過程でそのように適応してきた。
生物毒や、炎症性物質が脳に襲いかかってきたら、アミロイドβを生産し、その神経細胞を死滅させ、生命維持に必要な神経細胞を守り抜く。

しかもご先祖たちは、今を生きる私たちほど長生きをしなかったから、そんな心配をすることもなかった。

だけど、今は、このシステムでは現在のライフスタイルで起こる、脳への攻撃に対抗しきれていない。

つまり脳への攻撃と思われることをしなければ、アミロイドβの生産は止む。

アミロイドβの生産が止まれば、これ以上神経細胞が死滅させられることもないので、病気の進行は一旦ストップさせられるのである。

アルツハイマー病は一度診断されてしまったら、もう進行していくしかない、病の進行を止める術はないと思われていたが、そうではなかったのだ。

脳への攻撃をやめさせる。
それはすなわち、カビ毒にさらされているなら、そのカビを除去し、体内に入ってしまった毒素を排出する、必要がある。

体内に何らかの原因によって炎症物質があるならその炎症を抑える必要がある。
炎症を起こす大元となっていることも当然、同時に止めなければならない。

栄養素が枯渇しているなら、それを摂取すること。
食事で必要十分な量をまかなうのは数々の研究によって不可能だと思われるから、質の良いサプリメントを摂取する。

基本的にはこれだけ。

もちろんそれ以外にも、対策はいろいろある。

質の良い睡眠
そして、運動。
知らない人たちと出会うことで脳を活性化させたり、一生涯学びの場にいたり。

実は、すでにアルツハイマー病であるのに、物忘れなどのいわゆる痴呆症的な症状が一切出ない、アルツハイマー病患者もおられるそう。

これまでの人生の中でその人がたくさん学んだ経験があると、死滅させられてもまだまだ脳神経細胞が残っていて、それで痴呆症の症状が出ない、と言われている。

人間の脳って不思議。
私もいっぱい好きなこと勉強しよう!

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