励まし方3選

励ましたいし、励まされたい。
けれどもいまいち人との関わり方がはっきりしないなあと思ったのです。

心の整理をするための備忘録です。

励まし方をざっくり分けると、
①寄り添い型
②通常運転型
③牽引型
があるのかなあと。

①寄り添い型
説明不要かもしれませんが、苦痛を抱える人の心理に同調し、苦痛を飲み下すのを補佐するような関わり方です。カウンセリングをするときのように、感じていることを解きほぐし、感情を言語化する手伝いもこれに該当すると思います。
人はストレスを言語化してしまうと、一旦整理がつくものです。私はこれに、ぐちゃぐちゃに山となった洗濯物を畳むようなイメージをもっています。ですから、一緒に洗濯物を畳んで片付けてあげるということですね。

②通常運転型
いつも通りのルーティンをこなしていると、心と体は平常時を思い出して凪ぎます。苦痛に直面したり落ち込んだりしているときは、その時点で精神がイレギュラーな状態かと思われるので、敢えて平常時通りの環境に身をおくというのも有効でしょう。
イレギュラーな苦痛でリソースを使い切っているでしょうから、それ以外の余計な刺激を削減してくれるということです。

補遺しますと、『敢えて』通常運転するのが重要であって、落ち込みや苦痛に気付かず接するのはただの空気が読めない人ですね。大事なペットを亡くした方に向かって、ペットの話題を出さず、その話題に流れないようにコミュニケーションをとるのが通常運転型です。「じゃあ今空いたケージとかどうしてるんですか?」などと訊くのは御法度と思います。

③牽引型
気分転換を支援してくれるタイプです。辛いときほどそのことばかり考え、余計に苦しみを増幅させてしまいがちです。一度それを横に置き、別の刺激で心を満たすことで回復を図る方も多いでしょう。
とはいえ落ち込みの淵の中で旅行や食事を計画するというのもエネルギーを使います。そこで牽引型の人が提案し、引っ張っていってくれることで、気分転換することができるでしょう。


さて、自分だったら目の前の落ち込んだ人へ、どのタイプの関わりをするだろう、と考えてみる。
当然、時と場合に依る、というのが答えだ。
ただ、そこまでの人間関係にも左右されるのではないか、とも思う。学生時代からの付き合いで、既に自分の性格も考え方も人生の背景も理解してくれているような相手であれば、是非牽引してほしい。しかし、職場の浅い付き合いの同僚に「気分転換に食事でも」と言われたところで、その食事で気を遣ってしまうのでむしろマイナスなのである。
反対に豪快な性格だと分かっている友人が殊勝な顔つきで「辛かったね。気持ちはわかるよ」なんて言ってこようものなら、白い目を返してしまう未来が見える。

ある程度希薄な関係であれば①や②を。長い付き合いで互いを理解しているのであれば③を検討する、というのが落とし所だろうか。

自分も距離感を間違えた接し方にならぬように、十分注意していきたいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?