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【想#1】好きなものから気づいたこと。

「過去の自分もずっと自分についてくるもの」
そんな言葉を何かで聞いたのを思い出して、
幼少期の忘れかけそうな幸せな記憶を書き出した。
家族との記憶がほとんどだった。

5月。
他に誰もいない静かなキャンプ場。川と山に囲まれた自然豊かな場所。夜空を見上げると満点の星空で、下を見るとたくさんのカブトムシやクワガタたち。自然の形がそのまま残っている素敵な場所だった。朝露でしっとりとした空気も清々しい木々の香りも、五感で記憶していた幸せな想い出。

8月。
人がたくさん集まる花火大会。混んでる道をかきわけて進んで、大きな大きな花火を見た。心臓を突き破るほど大きな音と夜空に繊細に広がる花火。家族と感動した暑い暑い夏の想い出。

ドラえもんの映画公開日。
来場者記念のおもちゃをもらえた嬉しい記憶。混んでいたけど、映画館に入るとドラえもんの世界に飛び込んだようだった。

たくさんたくさん、もっとたくさんある何気ない記憶。どれもこれも今の私が大好きなもの。

好きなもの何?と聞かれると、ありすぎてどれを答えたらいいか迷う。それが何だか一つだけ極めている人と比べたら、こだわりのない人のような気がして、コンプレックスに思うこともあった。

今は堂々と答えられる。

山、川、夏、花火、動物、植物、お花畑、洋楽、ピアノ、ドラえもん、化石、、、

もっともっと細かく伝えてもいい。

5月の山の朝の香り、キャンプのイスに寝転がって見る流れ星付きの満点の星空、暑い真夏の空に大きく咲く花火、、、、

どれもこれも両親が見せてくれたものだから。

仕事が忙しくて疲れてる時でも、妹がまだ小さくて大変な時でも、両親は私たち子供にたくさんのものを見せたいと思ってくれたんだ。
この幸せな記憶は、私の勇気で、自信で、原動力。

幸せな記憶の中には、今の私の好きなものがたくさんあった。そして、好きになるきっかけをくれたのは両親だったんだと気づけた。両親へ心からの感謝が溢れる。

私が親になったら、両親みたいに愛をもって何気なく幸せをプレゼントできる大人でいよう。

最後に。
この話を両親にしたら、
「あなたはたくさん吸収してくれたんだね。ありがとう」と。
私は一生両親を越えられない。

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