無害な父

私の父は

尊敬する。
頼れる。
男らしい。
父らしい。

父ではありません。

何も決められないし
相談もできないし
話は噛み合わないし

な、父
(嫌いなわけではありません。)

そんな父ですが
昔から
昔から

動物と子供にモテモテです。

亡くなった愛犬も
今いる愛鳥も
一番
お世話をしている人を
飛び越えて
父が好きなのです。

そして
1月6日に産まれた甥っ子。
父が大好きです。

そろそろ６ヶ月になる甥っ子。
体重は８キロを超えて
小さい体の
私や、母の抱っこでは
安定感がなく
気に入らないようでして
すぐ
グズリます。

そうなりますと
父の登場です。

甥っ子も父の存在を確認すると
父の方へ目線を送り
体を傾け
訴えます。

そして父に抱かれると
今までのグズリが嘘のように
ピタっと止まります。

それを見て
私は気に入りません。

一生懸命抱っこしてるのに
愛情を注いでいるのに
私では駄目で
父なのです。

そこらを含め
姉に愚痴りました。

そして姉から一言

あの人(父)は
動物にも子供にも
無害なんだよ。

でした。

なんでしょう
その一言は

褒め言葉。には
聞こえなかったですし
かといって
凄く納得できましたし
父にピッタリな
言葉だと感じました。

それ以降
甥っ子がグズリますと
気持ちよく
無害な父を呼び
重い重い甥っ子を
任せている日々です。