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【イベントレポート】CTO・VPoEに聞く ひとつ上のキャリアを目指す方法とは?~ROSCAFE TECH NIGHT#7~

皆さん、こんにちは!
ぶっちゃけ系エージェント、ROSCA広報のSahoです。

5月23日(木)ROSCAが運営する「ROSCAFE」にて「CTO・VPoEに聞く ひとつ上のキャリアを目指す方法とは?~ROSCAFE TECH NIGHT#7~」を開催しました!

この記事では企画・運営、そして当日のモデレーターを勤めた私目線でイベントの様子をお伝えしたいと思います。

それでは、さっそく見ていきましょう!

LT1:水上 駿さん DIGGLE株式会社 共同創業者 取締役CTO



最初のLTはDIGGLE株式会社(以下、DIGGLE)の水上さんです。現在、DIGGLEでCTOを務めており、その前はフリーランスやスタートアップでの経験もあるそうです。

提供するサービス「予実管理クラウドDIGGLE」は経営管理のためのサービスであり、これは「経営のOS」とも言えるものです。会社の各部署からデータを集め、それを正しく制御することで、会社全体の目標を実現していきます。

今回の主なメッセージは、「技術に詳しい経営者を増やしたい」というものでした。多くの人がマネジメントを避ける傾向にあると感じており、それを変えるきっかけになればと考えているそうです。技術とビジネスの両方に精通することの重要性を感じました。

DIGGLEの成長とともに、自分の役割も変わってきました。シード期には、開発よりもクライアントの業務をヒアリングすることが多かったそうです。その後、最小限のプロダクトを作り、ビジネスモデルを確立するために周辺の課題も解決していきました。それ以降は組織を拡大し、採用を進める必要がありました。

水上さんのマネジメントとは、経営の一部であり、他人を通じて目標を達成することだと考えているそうです。技術とビジネスの両方に精通していることが重要であり、技術がわからない経営者は現場の問題を理解できず、逆に技術だけに詳しいとビジネスの視点が欠けてしまうと指摘しました。

新卒の頃はスペシャリストとマネジメントの二元論でキャリアを考えていたそうです。しかし、実際にはシード期には開発に多くの時間を費やし、それ以降にマネジメントにシフトしていきました。

水上さんは技術に強い経営者を増やすことで、日本の経済全体が活性化すると考えているそうです。技術に詳しい経営者が増えることで、技術とビジネスの間に良い循環が生まれ、エンジニアの働く環境も改善されます。

エンジニアとして、技術とビジネスの両方に精通することの重要性を強調したLTは、参加者の方にとってキャリアアップを考える上での貴重なアドバイスとなりました!


LT2:月澤 拓哉さん 株式会社助太刀 執行役員CTO



次のLTは会場を提供してくださった株式会社助太刀(以下、助太刀)の月澤さんです。月澤さんのキャリアはスマホゲームが注目され始めた時期にエンジニアとしてゲーム開発に携わり、その後1社を経て現在の助太刀でCTOを務められています。

助太刀は建設業界の問題を解決するためのサービス「助太刀」を提供しています。特に注力しているのは人手不足や高齢化といった課題です。建設業界は古くからの慣習が強く残っており、さらに電子化やIT導入が遅れているため、人材の流動性が低く、安定した収入を得ることが難しい状況です。助太刀はこの問題を解決するために、建設業界の人材をマッチングするサービスを展開しています。

エンジニアとしてのキャリアを考える上で重要なポイントとして「自分が何をやりたいのか」「会社から何を求められているのか」を明確にすることが大切だと考えています。自身のキャリアを振り返りながら、技術力を高めることとビジネス視点を持つことの重要性を感じたそうです。

CTOは経営陣の一員として、技術の力を最大限に活用して会社の課題を解決することが求められます。経営視点を持ちながら技術を活用することで、会社全体の成長に貢献することが重要だと考えています。

また自身の経験を基に、エンジニアとしてのキャリアアップのために必要なスキルや考え方についても触れました。リーダーシップやマネジメントスキルを身につけることで、エンジニアとしてのキャリアを一段上に引き上げることができます。

「自分が何をやりたいのか」そして「会社から何を求められているのか」を明確にすることで、キャリアアップの道筋が見えてくるという勇気付けられる発表をしていただきました。


LT3:林憲吾さん 株式会社PICK CTO



3番目のLTは株式会社PICK(以下、PICK)のCTO、林さんです。キャリアのスタートはスペースマーケットでのインターンから始まりました。学生時代に未経験でエンジニアチームに参加し、基礎を学びました。その後、復学して新卒でヤフーに入社し、レガシーシステムのマイクロサービス化を経験しました。さらに、スリーシェイクに転職し、リーダーとして事業の立ち上げを経験した後、現在のPICKで1人目のエンジニアとしてPMを務め、現在はCTOとして活躍しています。

PICKは「『住』を豊かに」というパーパスを掲げ、不動産取引を快適にオープンにすることをミッションとしています。不動産業界は非常にレガシーな業界であり、契約書類の多さや非効率なプロセスが問題となっています。PICKはこれらの問題を解決するために、電子契約サービス「PICKFORM」を提供しています。このサービスはシンプルで簡単に利用できることをコンセプトにしています。

林さんの考えるCTOの役割は、技術を持って会社を成長させることだと考えているそうです。特に成長フェーズにある会社では、リードエンジニアとしての役割が重要であり、採用やPMの比率も増えてきます。初期のフェーズでは、エンジニアチームが少人数であり、プロダクトの開発環境を整えることが重要でした。林さんは技術選定や開発フローの設計を行い、要件を絞り込むことで、ミニマムなプロダクトを開発することに成功しました。

現在のフェーズでは、チームメンバーが増え、プロダクトのスコープも広がる中、不動産建築のDXプラットフォームを目指してプロダクトの開発を進めています。しかし、開発リソースが追いつかない問題や技術負債の返済が課題となっています。その中でカルチャーの醸成に力を入れ、ビジョンとカルチャーを発信して共感する人材を集めることに注力しています。

カルチャーはチームの基盤であり、カルチャーマッチしないメンバーが入るとコミュニケーションの問題やマネジメントコストの増加、離職リスクが高まる可能性があります。PICKでは、カルチャーマッチを採用基準にし、評価制度にも取り入れています。また、バリューを体現するメンバーを表彰することで、カルチャーの醸成を図っています。

CTOは会社を成長させるために組織を成長させる必要があり、カルチャーに即した行動を行うメンバーが成果を出すことが重要です。林さんは、価値提供の質を落とさずに組織を成長させる責任があると考えているそうです。


LT4:丹 哲郎さん 株式会社DELTA 代表取締役CTO



最後は株式会社DELTA(以下、DELTA)の代表取締役CTOの丹さんです。「DELTAはCTOやエンジニア組織のための技術支援を行う会社であり、特にクラウドコストの削減に関するサービス「CTO Booster」が好評を博しています。完全成功報酬型のクラウドコスト削減サービスは、150社以上の実績を持っています。コストを削減した分だけ売り上げになるという特色を持ち、多くの企業から高い評価を受けています。

丹さんの考えるCTOの役割は、技術を持って事業計画を達成することです。事業計画の構成要素を理解し、それを達成するための具体的な施策を実行することが求められます。事業計画には売り上げやコスト、利益などの要素が含まれ、それぞれの要素を改善するための施策を立案し、実行することが重要です。

事業計画を達成するためには、具体的な施策を提案し、その効果を説明する能力が必要です。例えば、新しい機能を開発することで売り上げを増やす、コストを削減するために自動化を進めるなど、具体的な行動を通じて事業計画を達成することが求められます。

また、ビジネスモデルの理解と、それに基づく提案の重要性についてもお話いただきました。ビジネスモデルを理解することで、どの要素を改善すれば事業が成功するのかを明確にし、その上で具体的な施策を立案することが重要で、ビジネスモデルに基づいた施策を実行することが求められます。
DELTAでは、エンジニアが自ら営業行為を行い、技術課題を解決する提案を行うことで、売り上げを作り出しています。このようなスタイルは、CTOとしての役割に直結しており、エンジニアが自ら提案し、説得する能力が求められます。

CTOとしてのキャリアを目指すためには、会社のビジネスモデルや事業計画を理解し、具体的な施策を提案し、説明責任を果たすことが重要であると考えているそうです。DELTAでも毎月イベントを行っているとのことで、関心のある方はぜひ丹さんのXをチェックしてみてください。


今回もイベントを通じて、各企業のCTO / VPoEの皆様の考えるキャリアのあり方について学ぶことができました。改めまして登壇者の皆様、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!


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