#03 しろた君はコーヒーを淹れることができるのか
こんにちは。Robot Stand Cafe(ロボットスタンドカフェ)のマスコット、RoSCa(ロスカ)です。今回も前回に引き続きしろた君の話です。
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ネットでポチったロボット、しろた君は果たしてバリスタになることはできるのでしょうか。次なるチャレンジが始まりました。
先ずはコーヒーをどうやって淹れるかを考えなくてはいけません。
初めから考えていたのは、全自動コーヒーマシンです。
コーヒー豆と水はあらかじめセッティングしておいて、ボタン一つでコーヒーを淹れられるのであれば、ロボットでもできるに違いありません。
あとは、どこのコーヒーマシンを選ぶかの問題です。
ドリップコーヒーの場合、コーヒーを淹れるのに時間がかかってしまうため、エスプレッソマシン一択で考えていました。
エスプレッソマシンで有名なのはデロンギあたりでしょうか。ネットで調べたり、お店で実物を見てみたり、中古を探したりいろいろ調査した結果、GAGGIAのAnima DX(アニマディーエックス)に決めました。
GAGGIAはイタリアの老舗メーカーで、現在のエスプレッソマシンの原型を作った人なのだそうです。
何故このマシンにしたのかと言うと、決めてはミルクです。
後々にカフェラテ の提供をする予定だったので、ロボットにもカフェラテ が作れるマシンである事が前提でした。ボタン一つで作れるのが理想だったのですが、流石にそこまでは無理でしたが、ボタンを何度か押すことでカフェラテ を作る事ができそうです。
それだけだったら、いくつか選択肢があったのですが、問題になるのはミルクの保管方法です。
良くあるタイプはマシンに付属されたタンクに牛乳を入れておくタイプ。普段は冷蔵庫に保管しておいて必要な時にマシンに装着して使用します。
前述した通り、しろた君の腕力は500gしかありません。牛乳を冷蔵庫からタンクを取り出すとか絶対無理です。と言うか冷蔵庫を開けることすらできないでしょう。
今回選んだマシンは、牛乳を横に置いておくタイプだったのです。別売りの冷蔵装置もあったんですが、そこまでしなくても牛乳パックを保冷器などで保冷しておけば冷蔵庫にしまわなくても、ずっとそこに置いたままで良いのです。
他にも、粉末ミルクのタイプならもっと簡単にラテを作れる物もありましたが、できる限り本格的なものを提供したかったので、あえて少し難しくても本当のカフェラテ を作れるものを選びました。
そうやってマシンが決まりました。
果たして、しろた君は上手にコーヒーを入れる事ができるのでしょうか。
ここで大問題が発生!
ロボットアーム には可動域というのがあるのですが、実際に試してみるとボタンに微妙〜に手が届かないのです。
双方を近づけたら良さそうなものですが、そうするとカップを引くときに引っかかってしまいます。
ほんの数センチが届かない。
ボタンの上に棒を立ててみたり、3Dプリンタで延長ボタンを作ろうとしたり、いろいろ試してみたのですが、なかなかうまくボタンを押す事ができません。
結局オープンの前々日まで試行錯誤してたのでした。
よくオープンできましたね、本当に。。。
最終的に、知人の助言をヒントに、てこの原理でうまいことボタンを延長させる事でなんとか無事ボタンを押す事ができたのでした。
制作たったの1日です。ほんとにギリギリでした。
よくオープンできましたね、本当に。。。
なんとも手作り感あふれる仕上がりですが、取り急ぎ動けば良いのです。オープンに間に合わせるのに必死でした。結局ずっとこの木製のままで現在に到るのですけどね。
何はともあれ、ギリギリのところで無事(?)、しろた君はバリスタになる事ができたのでした。
次回は、もう一つのロボット、接客ロボットのRoSCaこと私のお話です。お楽しみに!
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