金額が高くなることで消費者が受け取れるメリットもある。
経済感覚って人それぞれで、経済事情も人それぞれだよね。
ところで、以前、私はこんな記事を書きました。
私は「可愛い」「可愛いが好き」という価値観を非常に大切にして生きています。
なので、欲しいものが高くて手が出ないときなども「お値段が可愛くない。」って表現はなんか違うよね、という意味合いで書きました。
さて、先日、たまたまtwitterを見ていたところとあるツイートが目に入りました。
ハンドメイドでお洋服などを作成されている方で、私はその方の作品をいくつか所有しています。
(諸々で、最近は購入出来ていないのですが…)
このマロ主さんが本当に求めていることはなんなのだろう?
私はそれが疑問です。
そもそも、「失礼に当たりましたら…」と思うようなことは質問するのやめておけばいいのに…というのが私の正直な感想ではあります。
さてさて、とはいえ。
恐らくネガティブな感情を抱えているであろうこのマロ主さんにポジティブな面も提示したく、そして自分なりに色々思うところを考えながらつらつら書いていきたいと思います。
369さんのお洋服、私は最近買えていないのだけれど、持っているものはどれも大好きだし大切に着ています。
マロ主さんと同様、周りからの評判もいいです。
このところの新作は実物を手に出来ていない訳なのですが、twitterで見ているだけでも生地やデザインなどこだわって進化していっているのを、楽しく嬉しく拝見させていただいています。
369さんの、昔のお洋服、私は持ってるもんね♡なんてちょっと自慢したい気持ちになることもあります。
このマシュマロ、長文ではあるけれど、質問部分を端的に抜き出すと
「値段が上がったのは技術向上による技術料ですか?」
となります。
質問するってことは、現在の価格は技術向上によるものだ!と明確に感じられていないのかな?と思うんです。
(或いはそれに納得していない。)
369さんも回答されているように、価格というのは単純に原価だけでは決められない。
相場もあるし、ハンドメイドであればそれぞれの状況なども違います。
例えば原価が同じでも、その材料を購入するのに家から徒歩で売っているお店に行ける人、通販しないといけない人、と違いがあります。
やはり実物を見ないと…ってなると、遠いところをわざわざ買い出しに行かないといけないこともあります。
その原材料を入手する為の時間や労力はそれぞれ違います。
生地の価格やデザインが同じだからと言って売値が同じになるとは限りません。
前述のように仕入の状況も違うし、金額のつけ方はそれぞれ考え方が違いますし、369さんのおっしゃるように家庭の事情的なこともあります。
更にはブランディングとしても売値は大事な要素です。
私は369さんと同じ生地、同じデザインのお洋服を販売されている作家さんを他に知らないのですが、私にとっては「369さんのお洋服を買うこと」も支払うお金に含まれているを思っています。
ものつくりに対する考え方や人柄も込みで、私は369さんのお洋服を買うことに価値を見出しています。
マロ主さんのことを糾弾するような内容にならないように気を付けたつもりです。
糾弾したいのではなく、マロ主さんのこの質問の求めるところってなんなんだろう?というのがイマイチ分からなくて。
「そうです、技術料です。」という回答でご納得されるのであれば、質問しないのではなかろうか…。
自分にとっては手が出ない価格に対して「遠い存在」と表現されていることが気になります。
インディーズのバンドや地下アイドルを、ファンが少ない頃から応援していたところ段々人気が出て大きい会場でライブが出来るようになって、代わりに以前のように本人と触れ合える機会が減ってしまって…。
という状況で良く聞くような気がするんですよね。「遠い存在」って言葉。
私の生活圏というか、界隈がそういうアレだからかもしれません。
「遠い存在に"なってきてしまいました。"」という言い方から、このマロ主さんはそれを望んでいなかったのだろうな、と思います。
この問題、前述のバンドやアイドルに限らず美容師さんなどの指名料にもどうやら存在する模様。
私自身は良いことだととらえているのですが、どうも私みたいな考え方はどちらかというと少数派のようです。
応援していたバンドやアイドルのファンが増えて大きい会場を満員に出来るのは嬉しいことです。(チケ難になるのは…確かにちとお辛い部分ではありますが…)
今回の369さんに関しては美容師さんなどの指名料についてが分かりやすいかな、と思います。
私は、過去に数年指名し続けていた美容師さんから「実は来月から指名料が上がることになって…。」と言われたことがあります。
ごく自然に「わー!おめでとうございます!!来月からもよろしくお願いしますね!!」と言ったら、驚いた表情をされていて、むしろ私がびっくりしました。
だって、私はその方の技術と人柄に惚れこんで数年にわたり指名し続けていた訳です。
何年も何十人も色んな美容師さんを探して試して、やっとこの人!と辿り着いたのです。
そんな私が惚れ込んだ美容師さんの技術や接客が認められて指名料がUPするなんて、とても嬉しいことだと思います。
でも、どうやら自分が少数派らしいと気付き、それが不思議で。
当時色々とネットで検索してみたんですよ。
例えば、いつも指名している美容師Aさんは指名料がかからないとします。
ところが、今年の5/1から指名料が500円かかると言われました。
4/30の美容師Aさんと、5/1の美容師Aさんって何が違うの?
その指名料が上がることでお客は何か得することがあるの?
というのが、当時私が行きついた比較的そうかあ…と思った内容でした。
大半は「どうしてもその人がいいって訳じゃないから指名料払ってまで指名したいと思えない。」とかそんな感じでした。
指名料はつまり、技術や接客のレベルへの対価だと私は考えています。
確かに上記の例で4/30の美容師Aさんと5/1の美容師Aさんの技術も接客も劇的に変わる訳ではないと思います。
ただ、その線引きはしないといけないからってだけだと思うんですよね。
一朝一夕では、向上するものではないから。
で、指名料が上がることで得することといえば、まさに他の美容師さんでもいいやという人が現れるおかげで、予約がとりやすくなることだと思います。
私はわりといつもスケジュールきつきつなので…、このタイミングでカットしたい!他の日はあいてない!!という状態がちょくちょくありまして…。
予約したい時に予約出来るというのはとても重要です。
(なお、私の場合は数ヶ月先まで予定を見ながら美容院もスケジュール調整をしたりします。)
さて、話を戻しましょう。
369さんの件についても、売値が上がったということにマロ主さんはご自身のメリットを見いだせていないのかな、と推察しています。
売値が上がることは、369さんのおっしゃるように今後も続けていく為という点は勿論ですが、手作りで点数が限られるものを買いやすくなるというメリットがあります。
これは、なかなか素晴らしいメリットだと私は思います。
昨今、様々な面で原材料費の高騰からの値上げを余儀なくされる業態が増えていますし、金額はそのままでも内容量が減っている食料や飲料は多々ありますので、それらについてメリットがある!賛成!とは言い難いのですが。
少なくとも技術向上によって金額が上がることについて消費者側のメリットもあると私は考えています。
そして今後も、私は自分の出来る範囲でそうしたメリットを享受し、楽しく生きていきたいなと思います。
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