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イッタラ展でオーブの吹雪を見た。2022年Bunkamura ザ・ミュージアム (巡回展:長崎県美術館にて公開中)

2022年秋、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムの展覧会「イッタラ展フィンランドガラスのきらめき」に行きました。その展示での不思議体験をお話しますね。

デザイナーと職人たちの魂が封じ込められたガラス製品✨

フィンランドのガラスメーカーイッタラ社は1881年に設立された小さなガラス工場から始まったそうです。今やフィンランドを代表するガラスメーカーとなり、そのモダンで機能的な美しいガラス製品たちは日本でも愛用者が多くいます。

アイノ・アアルト タンブラー

何を隠そう私もイッタラのグラスを現在愛用しております。
展覧会でも同じグラスが展示されており、それによりますと、なんと!1932年に発表されたものに改良を重ね現在まで販売され続けている名品でございました。女性デザイナー アイノ・アアルト(1894-1949)が波紋をイメージしてデザインしたものだそうです。

3章では壁に大きくイッタラ工房熟練の職人たちによる製作映像が上映され、日本でも人気があるフラワーベース「アアルト」の木型が展示されていたりと、制作工程もわかるようになっていて、とても面白かったです。
※フラワーベース「アアルト」はアイノ・アアルトの夫のアルヴァ・アアルト(1898-1976)がデザインしたもの。

ウルティマ ツーレとオーブの吹雪✨

美しいガラスたちを堪能しつつ会場中ほどへ進んでいくと、細長い通路状の展示スペースとなり、その突き当りにはフィンランドの凍った湖の写真をバックにタピオ・ヴィルカラ(1915ー1985)デザインのウルティマ ツーレ(世界の果て)シリーズが展示されていました。他のものはガラスケースに入っていたものが多かったのですが、この展示は剥き出しとなっていました。
美しくディスプレイされたアイテムたちは
ビアグラス、スパークリングワイングラス、プレート、カラフェ、オールドファッショングラス、コーディアルグラス、ボウル、キャンドルホルダーでした。

そして、この場所で見てしまったのです。無数のオーブたちを…。
2017年の東京都美術館から5年後、人生で2回目のオーブ体験✨

☟初オーブ体験の記事はこちら☟

ウルティマ ツーレの展示上空をスターダストのように光って舞うオーブたち。時々ひゅーんと早いスピードで流れ星のように飛ぶオーブもあり、びっくりしました。ちょうど昔、冬のキャンプ場で見た吹雪のようでした。
youtubeの動画に同じようなタイプのオーブ動画を見つけたのでオーブとしては一般的なタイプを目撃したのかもしれません。

ウルティマ ツーレのデザイナーのタピオ・ヴィルカラはイッタラ公式サイトでも「生まれついての世捨て人」と解説されているように、車でも行けないようなフィンランド森林地帯にある山小屋で製作に没頭するような方だったそうです。そんな彼の情熱がオーブとなって現れたのかもしれませんね。

ビンテージのウルティマ ツーレキャンドルホルダー

展示を観た後、すっかりウルティマ ツーレの虜になってしまった私はビンテージのウルティマ ツーレキャンドルホルダーを手に入れました。お皿やボウルなどは現在でも販売されていますが、キャンドルホルダーは廃版となっています。

YouTubeの私の動画でも登場しております。
        ↓

実は、動画撮影中にもオーブが良く飛びました。不思議な魅力のキャンドルホルダーです。

展覧会情報

私が2022年にBunkamura ザ・ミュージアムで見た「イッタラ展フィンランドガラスのきらめき」は現在全国を巡回中です。2023年9月3日までは長崎美術館で公開しています。その後の巡回地は下記をご覧ください。お近くの方は是非ご鑑賞を✨オーブが見れるかもしれませんよ。

2023年10月7日(土)~ 12月10日(日) 新潟県立万代島美術館
2024年2月17日(土)~ 3月29日(金) 美術館「えき」KYOTO
2024年4月14日(日)~ 6月16日(日) 高知県立美術館
2024年6月29日(土)~ 8月25日(日) 秋田市立千秋美術館(予定)
公式サイト
https://iittala.exhibit.jp/




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