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コンビニ 時短経営について(私見) 

コンビニエンスストアの営業時間が問題となって久しいです。
現在SEJ1000店、FM800店、LW400店程度が時短店舗となっているようですが、社会的にはその自由が美しく映っているのかもしれません。

ただ、時短に含みった店舗の売上はどうなっているでしょうか?
一般的な日販514千円店舗をモデルに時短前、時短後の売上状況を見ていきましょう。


大体時間帯別売上はこういった感じではないでしょうか?
経営者であるオーナー様は深夜の売上は無くなっても、深夜人件費が浮くから時短に踏み切りたい。と仰います。ただ、現実は違います。以下に時短後の多くのパターン売上を掲示します。

営業時間を24時間から6時-24時に時短をしました。
当然0-6時の売上は0になります。
ただ、問題は7-8時、22-24時の売上が大きく毀損してしまうのが時短店舗の傾向です。

少し考えればわかるのですが、朝・夜のお客様は「通勤客」が多く店舗が閉店していると思ってしまえば通勤先もしくは帰り道にて他のコンビニをマイコンビニにしてしまうのです。

時短をした店の時短前売上比は大体90%程度が平均値ではないでしょうか。時短経過後1年経って前年比を伸ばす店舗もあるかもしれませんが、他店舗に流れたお客様を取り戻すのは至難の業です。

では、圧縮した人件費でペイできるか?売上が10%落ち込んでもペイできるなら選択肢と思いますが、これは難しいです。6時に開店しようと思えば6時にシフトインでは売場セッティングができません。閉店時もそうです。結果時短時間ほど人件費を圧縮できないこと、かつ朝の売場セッティングが24時間店舗に対して劣ってしまうため客離れが進んでしまいます。

時短の副産物として電気代の圧縮はあります。これはオーナー経費100%のチェーンであれば大きいかもしれませんが、SEJさんのように本部負担が大きいモデルではあまり効果はありません。

私見として時短は可能な限りしないことがおすすめです。どうしても人員がいない、体力が持たない、かつ利益が落ちても大丈夫。ということであればよいと思いますが一度時短したあとで後悔する方が非常に多いのが現状です。慎重に決定なされることが必要と考えます。

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