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ひとり休みの日

私の会社には祝日が土曜日と重なると
前日の金曜日が休みになるという制度がある。
1年に1回あるかないかだけれど、
このお休みはとってもうれしい。

なぜかって、貴重な平日休みが得られるから!
しかもみんな休みだから、仕事の連絡も来ない。

ということで、ひさしぶりのひとり休み。
朝起きて、掃除。
洗面所もお風呂もピカピカ。
掃除機かけて、
クイックルワイパーは明日でいいや。

休日の掃除はけっこう好き。
身の回りを綺麗にすると、なんとなく軽やかになる。

のんびり珈琲を淹れて、食パンを食べる。
私は毎朝ダイニングテーブルで朝食を食べるとき、必ずカーテンを開ける。
ベランダからの太陽を浴びて、『ここはフランス。私はティファニーで朝食を、をしている。』と思い込んで朝食を食べる。どんなに痛かろうが、私だけの世界だから許される。

で、朝の情報番組を何となくBGMにして身支度。何でもない日に、かつ1人のお休みなのに、ここいちばんのおしゃれを身に着ける。自分くらいは自分をかわいいと思ってやる、という意気込みを込めて。

それから、ようやく起きた夫と入れ違いにお出掛け。
楽しみにしていた美術展へ。

いつの頃からか美術館は大好きで、
数ヶ月単位で色々な展示に足を運ぶのだけど、
なんせ土日は混むので、
平日に観に来られるのはありがたい。

清澄白河にある東京都現代美術館は
駅から徒歩10分の場所にあって
あまり交通の便が良いとは言えないのだけど、
道すがらの新旧入り混じる店を眺めてながら
のんびり歩く。

無機質なコンクリートのお洒落カフェのすぐ近くに
畳屋みたいな古いお店があったりする。
面白い街。

お目当ての作家の展示は大満足だった。
壁いっぱいの絵、90mもある大作。
日記のような自宅から見える景色の絵画記録。
自分のペースで、見て、感じて、また戻ったりして。ゆったり回る。

最後はお土産コーナーで、気に入った絵のポストカードを買うのが習慣。今回は変則的な大きさのカードがあって、自宅のポストカードホルダーに入らないな、とか思いつつも購入。しょうがないよ、一期一会の心のときめきだもの。

見終わったら2時間が経っていて、
お腹ぺこぺこだったけど、
今日はこの後友人が働いているカフェに行きたくて我慢。

下北沢には久しぶりに降り立った。
そしたら、記憶の中の下北沢と全然違って、こんなに生まれ変わったのか!とびっくりした。

綺麗な構内に、新しいお店がたくさんあって、
自由ヶ丘のようにお洒落タウンに生まれ変わっていた。
小劇場と古着屋の小さいカレー屋がたくさんあるようなサブカルど真ん中、みたいな場所もまだあるのかしら。

下北沢からこれまた10分弱くらい歩いたところに友人の働くカフェがある。
ひさしぶりに会った。
そのお店の雰囲気が彼女とぴったりで、これは良い場所だなあ、と思った。

彼女の淹れる珈琲をメインに、よく食べるね!と言われるくらいのフードも注文して、カウンター席で頬張る。
カリカリのハードパンにセミドライトマトとメルトチーズが挟まった熱々のサンドイッチ。最高。至福。
でもやっぱり珈琲にはチョコレートを合わせたくて、チョコレートクッキーも注文して、半分食べた。

おっとりちゃきちゃき働く彼女は、とってもたおやかな人だと思っていて、変わらない人柄に癒された。

1時間くらいで、電車が退勤ラッシュで混む前にお暇する。また会おうね、今度はゆっくり話そうね、と彼女と話して帰路へ。

その後は、池袋東武7階の旭書店へ。
私はここの本屋がけっこう好き。

ちょうど先日伊香保で買った詩集が
とても心地良かったので、同じような温度の本が読みたくて、結局1時間も散策してしまった。

木田元さんの一日一文と、益田ミリさんの小さいことが気になります、を買って帰宅。あ、あとMAQUIA。付録がとても豪華だった。

ようやく帰宅したときには、夫がもう仕事を終えて夕食の時間。
あー楽しかった。
私のひとり時間。
心にじわじわすることを満喫した1日だった。

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