平和教育の違い

 私が現在、在住している千葉県船橋市では小中高生にどのような平和教育が行われているのだろうか、詳細は不明だが、下に一つの指針のような事が書かれてある。

 これは「真珠湾攻撃の電文を送った無線塔」と題して滝口昭二氏が書かれた文章の一コマだが、私のこのnoteの読者の方に赤線の箇所を読まれて欲しい。佐川一元という御仁が無線塔記念碑の碑文を発案され、それがプレートに刻み込まれて記念碑の下に碑文として設置してあるのである。そして、無線塔というのは嘗て関東大震災の時には大森良三大尉が内務省からの流言飛語のデマ伝達文を全国の各地方長官宛に送信した無線塔でもあるのだが、碑文には「多くの人を助けた」とは記されてあるが、朝鮮人虐殺については何故か一言も触れていないのである。


 学校教育に旧海軍や習志野騎兵隊の元・軍人が教えを取り入れるのだろうか。思わず下の画像を彷彿させられてしまうのは私だけだろうか
 

 まさにジェノサイドである。関東大震災において船橋では多くの朝鮮の人々が虐殺されている、直近では新たに、100体の遺骨が発見されたと、東京新聞も伝えている。


 一方、私の郷里でもある人口わずかな広島県神石高原町では町民、町長、ピースウインズジャパンや町役場の未来創造課などが中心となり、昨年にも「戦争反対・核兵器廃絶」求めて役場前で集会も行い、小中高生も平和教育が行われている。

 人口、60万の中核都市の船橋市と私の郷里とでは平和の概念が真逆で違うと容易に考えられる。つまり、軍備増強が平和をもたらすと、子どもたちに教えているのが、船橋市ではないのか。だから、無線塔記念碑文にはジェノサイドは記さないのだろう。


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