明日死ぬとしたら?それはあまりにありふれていて

父親が亡くなって1ヶ月と少し。夢の中では7月20日に父親が亡くなってしまい、7月18日へ戻ってしまった。そこで二日間を過ごす。夢の最後ではなぜか最後の最後、父親が母親に代わっており、【お母さんさあ……明日死ぬとしたらどうする?】と母に聞く。するとあっさり、【どしたの急に?】【死ぬよ】などと、明るい調子で云うんだけど、続けて一言、悟ったように、【我慢してたの?】そう言われ【うん】と涙溢れながらうなずいて目が覚めた。

きっと、夢の中でさえ、父親に聞くことを躊躇ったのだと思う。だって変えられないから。

"追記。ここ書いてて実際に少し泣いた"あくまで夢日記なので、残したいので邪道と感じつつ追記"

父が亡くなってしまい、なぜか戻ってしまった2日前。そこで私は最初から最後までずっと悩んだ。ただ一言シンプルに【2日後死ぬから気をつけて】と伝えたら回避できるのか?悩んで悩んで悩んで過ごして、最後のタイミング。家でテレビを見ながら明日は帰りが遅いと話す父に対して、【ちゃんと高血圧の薬も飲まなきゃね】などと努めて平静を保ち接していたのに我慢できなくなったのだ。

夢の中では兄がいた。兄は、いろいろあり疎遠だったけど幼い頃は大好きで親しくて、父が亡くなって連絡したら無視されて心底嫌悪と悲しみが溢れた。人としてどんなに嫌いでも連絡すべきと思うから。

だいぶ夢の内容を忘れて来たから最後に言いたいのは、やはりありふれた言葉。明日死ぬとしたらどうする?

私がそうだったように、貴方もきっと同じ。いつからか定番みたいにありふれてしまったこの言葉と意味はこれからも体験するまで中身のない空っぽなのだと思う。

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