ドラえもんを読んだらタワーマンションが買えた。06
御利益について
前回「御利益」について書きましたが、今回はその具体例についてお話しします。
国立大学の名誉教授といった「出木杉君」から送られてくる資料は、中世の魔法が書かれている「禁断の書」のごとく難解です。魔法が使えるようになるまで(理解するまで)に、相当な修行が必要です。そんな修行をしてまで魔法を会得したいと思いますか?
魔法の魅力
魔法はできないことが、すぐできるようになるから「魔法」なんです。そんな霊験あらたかな「出木杉企画書」は投資家は誰も見たいとは思いません。投資家が求めているのは、もっとこう、すぐ効果がありそうな「高価なお守り」なんです。
神社のお守り
たとえば、お参りに行きますよね。神社に着くと、手を洗って口をゆすいでお賽銭を上げて、お参りをします。
『家内安全、商売繁盛、夫婦円満、大願成就、無病息災、精力絶倫などなど…』
100円でムシが良すぎませんか?じゃあ500円出してお守りでも買っていこうか?ん?5万円のお札まであるぞ…なんて感じで、誰が買うんでしょう?5万円のお札とか10万円の熊手。でも、買う人がいるから売ってるんですよね。いるんですよ、10万円の熊手を買う人。それも結構大勢。
投資家の心理
投資する人って、結構そんな感じで、高価な『お守り』を買うんですよ。そして、スネ夫に自慢されちゃうと、どうしても欲しくなっちゃうんですよね。
結論
投資家にとって、難解な「出木杉企画書」よりも、効果がすぐに見える「高価なお守り」の方が魅力的です。彼らは魔法のような即効性を求めているのです。
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