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ドラえもんを読んだらタワーマンションが買えた。04

投資について

前回、私の仕事について書きました。お金持ち相手の仕事なので、信じられないようなうまい話が、ごくたまにですが舞い込んできます。でも、それが全部うまくいくのかというと、成功率はせいぜい3割ぐらいだと思ってください。一見低いように見えますが、この確率は非常に高いのです。

投資スタイルの違い

良い話が来ると、ヨーロッパのお金持ちは分散投資をします。それでも儲かりますが、中国人の投資は、1点買いの大ばくちです(全員がそうではないですが)。こんな諺があります。

『博打で首をくくる中国人はいるが、赤字でものを売る中国人はいない。』

中国人は買ったものは一円でも安く売りたくないが、儲けるためなら博打のような投資をします。ですから、いい話が来たなら、まず自分で投資しましょう。ここで一番言いたいことの一つは『儲け話は人に回さない』という鉄則です。

儲け話の優先順位

まず自分が儲ける→親戚親兄弟→親友→お客さん。自分でどうにかなる話は絶対に人に回しません(話してもだめです)。これは鉄則です。親兄弟、嫁、愛人もだめです。情報が広まった段階でその価値は半減しますから。

そして、たとえ人に回すときでも、できるだけ根幹は押さえます。特許や商標などです。だからこのエッセイを読んでも大した良い情報は載っていません。自慢げに公開されている情報は、もううまみが全て搾り取られていると考えるべきです。

現代の儲け話の実態

FXやビットコインで誰でもが儲かる方法自体が今の時代にありえないし、一生懸命、集客がどうのこうの言っているのを見ると可哀想になります。

もし儲かっているなら、そのやり方を人に絶対教えません。うまい話はないのです。うまい話があったのは、ものが沢山なかった20世紀までの話です。ここ50年で人類は今まで2000年かかって使ってきたお金と同額を消費しています。

しかも、今のテクノロジーの根幹は1960年代に開発されたものばかりです(コンピュータなども)。もう、「ネタ」が出尽くしていて、ものを売って儲かるのは砂漠から針を探すより難しくなってきました。『いいものを売れば儲かる』という昔話はレガシーであり、年寄りのノスタルジーでしかないのです。

どうしたらいいのか?

では、どうしたらいいでしょうか?それは私にもわかりません。まぁ、わかっていても教えませんが・・・というとエッセイが終わってしまいそうなので、そろそろ「ドラえもん」の話に戻します。

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